悲しいことがあっても。。。 グレナダ
いまでこそ平和そのもののグレナダですが、70年代から80年代には血に染まった暗い時代がありました。75年の独立後、貧困にあえぐ人々の支持を受けて共産主義者のクーデターが。でも彼らはとても現実主義で、社会主義国でありながら海外からの投資を受け入れるなどしていました。しかし83年に内乱があり、この機に乗じて機会をうかがっていた米国・レーガン政権が介入。10万人足らずの平和なこの島に、在留米国人保護の名目で1万人!もの殺人マシーン・海兵隊員を送り込んで。。。。そこで何が起こったのか、すべては闇に葬られています。今ではこのグレナダ侵攻をうかがわせるものは見事なほど何も残ってはいません。唯一、米国の侵略の口実となった、内乱が起きて首相が処刑された場所、フォート・フレデリック(昨日の写真を撮った場所)に、小さな礼拝堂が建っているだけです。つらい話はこれくらいにして、今日は山を越えて島の反対側、グレンビルまで行きました。途中の峠、ここは火山で火口湖になっています。風も冷たく心地よく、なんか日本の風景みたい。途中の川岸で家を建て直していたおじさん。2ヶ月前に大雨が降って、突然近くの川から鉄砲水が。危うく逃げて命は助かったけど、家はがたがた、家財も流されて。。。と悲しい顔で語ってくれました。がんばってね、って言うしかできませんでした。 グレンビルは漁師町。カツオ、キハダマグロ、スナッパーとか色とりどりの魚が。ちゃんと〆たあと、エラを取って並べてました。魚市場のおじさんもラスタマンだ!魚市場の横は小学校。ポーズとってないで、ちゃんと先生の話聞けよ! こっちは先生に注意されてるのにドアのところからこっちを見てる男の子。犬も歩けば。。。子どももあるく。サルもチョロついてた。グレナダ、とってもいいところでした。絶対また来たい国リストに加えておきます。