|
テーマ:アリスのお茶会(16)
カテゴリ:紅茶のお話
今回は世界三大紅茶の1つ「キームン」のお話であります。
祁門(キームン)は、中国の安徽省・祁門県附近でつくられる紅茶であります。 日本では「キーマン」「キーモン」とも呼ばれるのでありますが、キーマンはキン肉マン、キーモンはホリエモンみたいでありますので「キームン」で統一させて頂くであります。
安徽省は温暖湿潤気候であり、生産量の多いインドやスリランカなどと違い、夏は暑く、雨が多い気候であります。 特に山脈近くには、濃厚な霧が立ち込め、年間約200日は雨が降るのであります。
※参考画像
キームン茶園
キームン茶葉
キームン茶葉は、春先の4、5月に主な茶摘みが行われるのであります。 その生葉から超特級、特級、一級、二級、三級と品質が分かれております。
市販品のキームン紅茶には、独特なスモーキーな味があるため、一般的にそれが「キームン紅茶」の特徴と考えられておるのでありますが、本当に上質なキームン紅茶には、スモーキーな味はナイのであります。(ラプサンスーチョンを思い出すでありますな…)
上質なものは、自然のほのかな甘味を感じ、上品で艶やか、東洋的な味わいがします 香りの特徴は、超特級、特級、一級品は、よく糖蜜や蘭の花、リンゴ、薔薇等々…と言われておりますな。 「中国紅茶」と言えば、発酵しまくりのストロングなイメージがあるのでありますが、繊細な紅茶なのでありますなぁ
門外不出・キームン紅茶の製法 キームンでは、その独特の製法が外の流出することを心配しており、なかなか、製造過程を見せてくれないそうであります。 今回は「紅茶専門店・京都セレクトショップ」さんのサイトから画像をお借りしました。
キームン紅茶の茶葉の選り分けと品質の確認をしているところ
キームン紅茶を乾燥させているところ。炭火で丁寧に乾燥させている
黄金色の新芽が入った最高級のキームン紅茶。
同じキームンでも、水色が全く違うでありますな。 キームンは、紅茶の中で唯一「長期保存」ができる紅茶なのであります。 時間が経つほど、茶葉が熟成してゆき、 味が豊かになるのであります。 まるでワインのようでありますな
中国では紅茶を飲む習慣が無く、烏龍茶やジャスミン茶はごく一部。 普段は中国緑茶を召し上がるそうでありますよ。
昔は、主に英国に輸出され、エリザベス女王の誕生日には、最高級のキームン紅茶を飲んで祝うという習慣があったそうであります。 現在でも、最上質のものは、英国の一部の人たちだけに輸出されて飲まれております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[紅茶のお話] カテゴリの最新記事
|