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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン& オペラとクラシックコンサート通いのblog

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2023年05月15日
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というわけでもうLFJから一週間以上経つのですが、そろそろ総括を。

 まずは公式報告はこちら。

 ​https://www.lfj.jp/lfj_2023/news/2023/05/lfj2023_report_20230508.pdf

 いろいろあるのですけれども、まずは、ともあれ開催してくれたことを評価したいと思います。なにしろ一昨年から去年のリリースを見るにつけ、もうやらないのかな、くらいの勢いだったので、そこからの今回の開催は正直予想外でした。
 今回の開催は有料公演がホールA・C・D7の3ホールだけで、演奏者もLFJの常連メンバーが欠席が多く、オケも海外から呼ばず、と、いわば暫定開催というか半身の開催だったわけですが、個人的には今回は仕方なかったのではないかと思います。開催する側としては去年の内から準備していると思いますので、そうなると昨年末の段階でもまだ出来るかどうか未知数だったのではないかと。なので、それを覚悟の上で最低限の準備で、出来るかどうか見極めながらの開催に漕ぎつけたというところではなかったかと思います。予算の問題だとかいう向きもあるようで、そういうこともあるかも知れないですが、そうだとしてもともあれ今回はよくまぁなんとか形になったというところではないかと。

 集客的には、チケット販売総数8万6千、というよりも、販売率88%というのがまずは目を引きます。今回はホールA・C・D7と、小ホールが非常に少なかったので、ホールAの割合が多かったわけで、それでも88%なので、まぁまぁ成功と言えるのではないかと。来場者数はエリアも含めて18万人。これはなんともですね。悪くないと思いますが、開催者としてはもう少し集客力は欲しいのかも知れません。会場での実感としても、以前ほど人がわっと集まっているという感じではなかったと思います。ただ、くどいようですが、今回は半身の開催、公演数が少なめなだけでなく、国際フォーラム内では地下2階の展示ホールが使われず、結果、無料公演は地上キオスクと地下一階のエリアのみ、出展も限られていて、微妙なところではあります。それでのこの集客。4年ぶりということも考えると、悪くないとは思うんですけれどもね。
 今回は、演奏会が行われていたホールB5とG409が講演会や出展ブースになっていたこともあって、相対的に今まで出来なかったことが出来ていたとは思うのですが、この辺は来年以降どうなるのか。良し悪しではあります。ただ、使う場所はともかく、たとえばマスタークラスが有料化・指定席化したのは、悪くないと思いました。並んでれば入れる、も、良し悪しですからね。異論もあるとは思いますが....
 一方で、ホールAでも結構満席状態だったという話も聞いているので、やはり皆来たかったんだな、というのはあると思います。私は井上道義/新日の運命、これは2日目の最後の公演ですが、演目もあるにせよ、満員でしたし、これは中々胸熱な情景ではありました。

 演奏内容はというと、これは色々あると思います。私が自分で行った公演に関しては、それなりに選んで行ったこともあって、概ね決して悪くなかったとは思うのですが、制約があったとはいえ色々と問題も。
 オーケストラが国内オケばかりだったというのは吉と出たか凶と出たか、なんとも言えませんが、本来は例えばウラル・フィルあたりよりは日本のオケの方が.....と言いたいところではあるのでしょうね。ただ、現実にはどうだったのか。例えば、聞くところでは、最終公演の第九、神奈川フィルだったわけですが、私はこれ聞いてないけれども、どうもかなり問題あったようで。まぁ、神奈川フィルですからね。時々聞かないわけでもないので、大体実力は分かるし、だから、敬遠して他聞きに行ったんですけれども.....一方で、自分で聞いた井上道義の新日の運命は、まぁ悪くなかったと思います。今まで日本のオケは、確かオケとして出演したのは東響くらいだったかと思うのですが、GWだからか、出演してこなかったんですよね。今回色々出てはいますが、正直、わざわざ他を振ってまで聞きたいと思うオケではなく....
 今欧州は非常に厳しい状況にあるとは思います。ウラル・フィルは論外としても、ポーランドのシンフォニア・ヴァルソヴィアは政情的に呼んだら来られるのかどうか。コルボ亡き今ローザンヌは来られるのか。オーヴェルニュは来られそうな気もしますが、さて。と言って、日本でホールAでちゃんと出来るオケがどれだけあるのか。音符をなぞれるというのと、音楽が出来るというのとは、ちょっと違うことですからね。といって、例えば東フィルやN響を持って来られるのか。東響だって?うん、まぁ、ねぇ.......東響、ねぇ.......シティフィルよりはそりゃいいんだけどさ.........わざわざLFJでホールAで聞くほどじゃないというか....
 他の演奏者も、正直言って中々厳しかったとは思います。一つは、常連の内幾人かはこの数年で亡くなったりしてしまっていることはあると思います。ブリジット・エンゲラー、ミシェル・コルボ、亡くなったわけではないけれど解散したプラジャークSQ..... 無論健在な人達は一杯いて、ケフェレックなんかはその最たるものですね。ペヌティエも元気だったけれど。やはりケフェレックのソナタはとても良かったし、弦楽五重奏との協奏曲4番もとても良かった。他も悪かったとは言わないけれど、ただ玉石混交ではありました。こりゃ聞かなきゃ良かったまではないけれど、まぁ、「ああ、うん」という感じの人も幾らか。
 この辺は、来年以降どうするのかによるでしょうね。
 あとは、やはり圧倒的に声楽系が弱いこと。今回、ベートーヴェンの歌曲をやったのは天羽明恵だけでしたが、まぁ、ねぇ.....天羽明恵、ねぇ.........聞いたけどさ................いや...........リートって.......そういうものでは.........まぁ、仕方ないんですけれどね。ソプラノで、二期会の人だからさ.........というか、ミサ・ソレムニスもなかったわけで。大体が、神奈川フィルの第九に載ったのが東響コーラスという時点で、何をか言わんや。いや、東響コーラスがダメだと言ってるんではないですよ。ただ、あれは基本アマチュアなんであって、LFJで呼ぶのがここだったのかと。それで、例えばガチのミサ・ソレムニスもやってね、とはいかないだろうな、というね。
 まぁ、来年はまた来年でいろんなことをやるのだと思いますが、今年に関して言えばやはり役者不足は否めない部分はあったのだと思います。役者の力不足以上に、そもそも役者が足りてない、というね。
 そういう意味では、本来だったら是非やりたかったであろう、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏、みたいな企画がほぼなかったんですよね。唯一あったのは弦楽三重奏の全曲演奏....いや、まぁ、2公演で成立するからね......交響曲でも3,5,6,7,9番しかやってないし。でも、言い換えると、それでもお客さん来るんですよね。1番も4番も8番もないけど、それでもお客さんは来る。それがいいのかどうかは置いておいて。

 会場としては、やはり今年はおっかなびっくりという感じだったのかなとは思います。チケットブースもホールD1だったし。無料のイベントも少なかったし。一方で、スタッフは色々至らない面は少なくなかったと思いますが、申し訳ないけれど、D7とか、やはり優先順位分かってないな、という感じだったような。バイトくんが沢山動員されていた頃は、意味もなくわらわらと動き回るスタッフが演奏中にもいたりして、もうどうしようもないなという感じでしたが、今回はそこまで酷くはないものの、数が少ない分動きが甘いのが丸わかりという。特にドアの管理はいい加減で、衝撃音が止まらない。丁寧さが全然なかった。やっぱり、ボランティア復活しましょうよ。ちゃんと教育しますよ.....

 来年もやってくれますかね。やって欲しいなぁ。やるとすると、モーツァルトですかね。マルタンは不満だろうけれど、やはりナントと全く同じようには出来ないと思います。ナントと東京という街の違い、やってくる人の違い、というよりは集まる人の求めるものの違い、というのはあると思うので。その辺も考えて、東京では、日本では、どうやるのか考えていいと思います。





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最終更新日  2023年05月15日 00時38分04秒
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