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テーマ:イタリアワイン大好き!(738)
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白ワインを4アイテムテイスティングしたあとは、赤ワインの
登場です(^^) 僕は中部イタリアの代表的銘柄にして、決して遠い過去ではない 現在進行形でもある「大量生産」の代表でもある モンテプルチャーノ・ダブルッツォ をまず登場させました。 ディ・カミッロ社の非常にモダンなエティケッタのワインです。
色は中ぐらいの濃さで、ほどほどの凝縮感が出ています。 香り、味わいとテイスティングを進めると、まずは、少々 素朴で粗野なイメージの感覚が広がります。 酸、タンニンともにほどほど、あるいはそれ以上の 力を持っていますが、グラスに注ぎたての時間帯は、香り 味わいとも、今ひとつ、まとまりに欠けた 「いつものモンテプルチャーノ」 という感想を持ってしまったのですが、グラスに注いでから 数分が経過した頃から、果実味に凝縮感が出始め、しかも 香りの樽熟成の香りがしっかりと出始めたんです。 おお?!という期待感で味わってみると、バニラやカカオの ニュアンスがあって、フルーツの香りもとても美味しく スイスイと飲んでしまう美味しい味わいに変化しました。 一瞬の出来事で、それはとても面白い瞬間でした。 やや「薄い」感覚は否めませんが、モンテプルチャーノ種の ポテンシャル、持ち味を素直に、しかも綺麗に表現した良い モンテプルチャーノ・ダブルッツォでした。 アタックで「期待薄」だったワインが、一瞬で「美味しい ワイン」に変化したのは、稀な体験でした。 アブルッツォの次は、ラツィオのワインです。 確かにチェザネーゼ・デル・ピリオDOCGという新しいDOCGは あるのですが、僕が選んだのは、またしてもアグロ・ポンティーノ の雄、カザーレ・デル・ジリオ社のシラーズでした。
シラーズ SHIRAZという綴りからいえば、やはりオーストラリアのそれを イメージした作品かと思うわけですが、グラスに注いだ時から、やはり それとはちょっとちがった印象のワインであることは明白でした。 つまり、色に凝縮感がなく、それに比例して香りにも果実の凝縮や シラー独特のスパイシーさが絢爛と出ていません。 それでも、味わいに至って、チルコロ参加メンバーから 「これは美味しい!」 という言葉が聞かれました。 白ワインでテイスティングしたサトリコもそうでしたが、この ワイナリーなかなかの実力派であることは確かで、「見た目だけ」 というワインがありません。 つまり、色、香りで「おお!」と思わせておいて、味わいで がっかりというワインが五万とある中、このワイナリーのワインは 最後まで納得行くワインです。 最後の味わいで納得が行くと、それまでの色と香りのシラーズ としての薄さも、ひとつの「スタイル」という気がしてきます。 この価格帯から言えば、当然お食事と共に合わせるワインである わけで、ならば、この「ほどほど感」は非常に納得の行く質感 だと思いますし、ワイナリーの哲学としてもとても正しいと 思います。 中部イタリアの赤ワイン、今回はモンテプルチャーノ・ダブルッツォ とラツィオのシラーズをテイスティングしました。 次回は、トスカーナ、マルケ編です。 9月14日(水)、お忘れなく!! 明日は、料理編です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/08/17 08:32:11 AM
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