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ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

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2011/12/07
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カテゴリ:カテゴリ未分類
イタリアワインの各行政州のワイン地図は、20枚あるわけですが
ほとんどの州は、1枚の地図で事足りると言っても過言ではない
です。

そこに、もう1枚は足したいと思う複雑性を持つのが、トスカーナ州
です。それでも海側の新興地区と内陸の古典地区の色分けなので
豪華絢爛の絵巻が一枚と考えれば、一枚で済ませられるかも
しれません。


ところがピエモンテとなるとそうはいかない、ランゲあり、
モンフェッラートあり、アスティジャーノあり、また北部の
ノヴァーラ、ヴェルチェッリの丘陵地帯あり、ということで
ピエモンテ州のワインのレントゲン写真は、3、4枚は
欲しいと言うことになります。

この中で、ランゲ、アスティ、モンフェッラートという
複雑に交差し合う地域のワインは、すでににほんでも長年に
わたって紹介し続けられています。

いわゆる3大ブドウ、ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット
の世界。それに続く、フレイザ、グリニョリーノ、あるいは
ルケなどと言うマイナー品種も、マニアックな層に受けるほど
ですから、やはりこのゾーンの深遠さはイタリアワインの
すべての生産ゾーンのなかでも出色の存在感があります。

今回のチルコロ=イタリアワインファンクラブのワインは
ピエモンテ北部のワイン&ランゲの隣のややマイナーな
ゾーン、ロエロゾーンからご紹介しました。

先ずは、白からスタート!
circolodicembre2011-pettodipollotonnato


アルプスのモンテローザを源泉とする

セシア川

の左岸、ノヴァーラ丘陵のゲンメdocgゾーンの大御所ワイナリー


カンタルーポ社


の、グレコ・ディ・ゲンメ種、アルネイス種、シャルドネ種を
ブレンドしたワインです。

これは、間違いなく美味しい、かつ趣味の良いワインだと思いました。

グレコ・ディ・ゲンメと言うのは、現地の呼び方で、一般には
エルバルーチェ種なんだそうです。エルバルーチェと言うのは、
トリノ近郊で作られるエルバルーチェ・ディ・カルーゾDOC
で有名?ですが、何故かこの北部地区では、グレコ・ディ・ゲンメと
呼ばれています。

この土着性がいいですね。そして、グレコ種というイメージで
このワインを頂くと、その繊細な表情の奥にしっかりとした骨組みと
肉付きを感じさせる要素が、グレコ、つまりはエルバルーチェ由来の
ものなのかと思ったりします。

グレコは、あの中北部イタリア、ロマーニャ州の代表ブドウ、
アルバーナ州ですから。


繊細な果実と花の香りが混じっています。果実の香りは意外にも
よく熟れたトロピカルや桃系のニュアンスも感じさせますが、
決してですぎる事がなく、花の香りと共存して、落ち着き
払っています。


口のなかでは、酸がとにかく綺麗!ほのかな果実香の余韻と共に、
唾液を分泌させながらも、甘みと寄り添い合う酸味が本当に
素敵でした。


料理は、ボイルした鶏むね肉のトンナートソース。
ピエモンテの典型的な前菜のひとつで、ツナをマヨネーズで
和えたソース。


比較的ソースが強かったので、ワインの繊細がちょっと負けて
しまう傾向があると思いましたが、ソースの量を控えめにすると
バランス良く、料理とワインの香りの方向性も一致して
いました。


次のワインは、一旦ピエモンテを南下して、それでもランゲ
地方には寄らずに、ターナロ川の左岸の

   ロエロ地方

のリーディングワイナリー、

   マッテーオ・コッレッジャ

の一風変わった赤ワインでした。




甘口ワインとしてDOCGに昇格しているブラケット種を使用して
辛口に仕上げたアントスです。上の写真左。


さすがにアロマティックと申しましょうか、マスカット的な香り
ゲヴェルツトラミナーのようなライチ香、そして花、ラベンダーの
香りが絢爛とでていて、この手の香りを感じた場合は甘口に仕上げ
られたワインが多いのですが、実際は辛口で、タンニンも
比較的あっさりしたワインです。


トンナートソースとの相性は???鶏むね肉全体のと相性は
割と良かったです。説得力が今ひとつ欠けたのは、やはりワインの
強い芳香性に相対する料理側の香りがなかった点でしょうか。

ただ赤ワインのボディー感とは、マヨネーズやツナの強い
味わいが十分に対抗していて、良かったです。

ワイナリーの説明にもあるとおり、スモークの風味、バルサミコ酢の
風味などがあるとより良かったと思います。


次のワインは、また北部に戻って、今度はセシア川の右岸に広がる
ガッティナーラ地区のシンプルに作ったヴァージョンです。


   コンテ・デッラ・セシア DOC
    ユヴェニア  ネッビオーロ



は、ネッビオーロ100%でステンレスタンクでシンプルに使った
ワインです。北部の気候的にはかなりの冷涼地で、しかも葡萄が
ネッビオーロ、しかもしかも、熟成がステンレスタンクのみという
ことにあると非常に酸っぱくて苦みのしっかりと出たワインを
イメージするのですが、このワインの素晴らしい点は、果実が
凝縮してて、酸タンニンが決して突出していない点です。

確かに勢いは十二分に感じられるのですが、甘味やフレーヴァー
が、しっかりと酸やタンニンにくっついていて、心地よい
レベルが守られています。


料理は、ポルチーニをあしらったタレッジョチーズのクリーム
ソースで、ビーツを練り込んだストラッチ、でした。

これはcomplimenti al cuoco という感じで、美味しかった
ですね。参加者皆さんがうっとりするくらいでした。

やっぱタレッジョというチーズはいけてますね(^^)

後編は明日!












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Last updated  2011/12/10 05:31:43 PM
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