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ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

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2012/02/18
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カテゴリ:カテゴリ未分類
チルコロではカジュアルに楽しめるワインをそのテーマとなる
地方の料理と共に。

そしてサレッタでは、プレミアムな最高レベルのワインを
じっくりテイスティングして楽しむ。


そんな住み分けをして進んでいきたいと思うのですが、今回は
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアのプレミアムワインを
6種類じっくりと楽しんできましたよ!!


イソンツォIsonzo DOC ソーヴィニョン ピエーレ


イタリア最高クラスのシンプルソーヴィニョンだと思います。というか
ソーヴィニョン・ブランって、かなりフレンチオークに合わないぶどう
じゃないですか?


樽熟成させないとすれば、シンプルにステンレスでつくるしかないわけで
となれば、さらにまたシンプルに葡萄勝負って感じになりますよね。


数多く作られるソーヴィニョン・ブランの作り手の中で、傑出した存在を
しめす、ヴィエ・ディ・ロマンスのピエーレをまずフリウリ特集の「挨拶
代わり」に持って来ました。


色は濃いめのレモンイエロー。輝きあり。

香りは、グラスを回して鼻に近づけると、鼻の穴が喜んで
一回り大きくなります。

グリーンのソーヴィニョン独特のノートと柑橘系のフルーツ
からトロピカルフルーツをイメージさせる香りが見事なまでに
一体化しているのが、驚異的でもあり、感動的でもあります。

例えば、グリーンのノートとトロピカルフルーツを同時に
感じさせるようなワインは、珍しいとは家皆無ではないと
思うのですが、それが絶妙な結びつきで全体像を表現している
ワインは、なかなかないのではないかと思います。

圧倒的なエレガントさです。

ミネラルが「つなぎ役」になっているのかもしれませんし、
繊細かつ優雅、ほっそりした香りでもあるのですが、迫力を
感じさせつつエレガントという、これはもうどうしようもなく
霊感的な体験だと思います。


でも、このワインを秀逸とする思いは、実は、味わいにおいて
更に深まります。

香りで感じていたある種の軽快感、特上のフレッシュ&フルーティー
とでも形容したくなる姿が、口の中ではまろやかさ、深み、
ふくよかさにイメージをチェンジさせます。


それが、目→鼻→口というテイスティングのストーリーの起承転結
の「転」をよりドラマチックにしています。


でも、それは、香りで感じたフレッシュさと口の中で感じた
ある種の「重み」がちゃんときれいにつながっていて、メロディーを
奏でているような心地よい変化で、うっとりしてしまいます。


ステンレスタンク仕立てのワインでこれだけ恍惚とさせてくれる
ワインはあまりないように思います。


僕の記憶では、モナチェスカのミルム=ヴェルディッキオ・ディ・
マテリカ




あるいは、同じヴェルディッキオでもカステッリ・ディ・イエジの
ガローフォリのポディウム




はたまた、同じフリウーリでも大御所のリヴィオ・フェッルーガ
「テッレ・アルテ」




同じソーヴィニョンなら




などが、パッと脳裏に浮かびます。「モダンワイン」そのもの、
それでいて100%果実由来というところが持ち味のワイン達ですね。

しかし、このワイン、アルコール度14,5%!
なのに、印象がヘビーさよりも、エレガントさが遥かに優先する
という見事さ!!


さて、
次なるワインは、フリウリにおけるモダンワインの先駆けとなったワイナリー
マリオ・スキオペットの作品です。



マリオ・スキオペット



色がグっと濃くなります。ここからは樽熟成ワインだからでしょう。
果実の凝縮感が色にしっかりと出てきますし、グラスを鼻に近づけると
樽由来のロースト香ははっきりと感じられます。

実は一本目のソーヴィニョンで感じる(べき)、草などのグリーンの
香りが、少々デフォルメしたような「ホップ」の香りになって、
このワインに感じられるのが面白いところです。

しかもはちみつを思わせる濃厚な甘味のある香りにそれが乗っかって
います。

ミネラル感も感じられて、時間とともに、甘いりんご、おそらくは
酸化熟成由来の「すりおろし」的な甘さのあるりんごの香りがして
微笑します。


口の中の酸とアルコールのバランスは極良。非常に良く出ている
グリセリンの粘性と美しい酸がうっとりさせるような世界を
口蓋に広げます。


その美しさは、余韻にさらに顕著になって、それが長く持続して
最後には樽由来であろう、キャラメルの香りとも相まって、
一本目とは別の意味で「恍惚とした快楽に満ちた」フィニッシュ
を迎えます。


最初の「ホップ」、そしてやや奥に引いたフルーツという点で
イタリア的な賢さを持ったインターナショナルスタイルのワインと
いうことが出来るのではないかと思います。


次なるワインは、ここもフリウリではトップレベルのワイナリー
レ・ヴィーニェ・ディ・ザモーのスター的な白ワイン

  ロンコ・デッレ・アカーチェ

です。格付けはコッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリDOC
略してCOFです。






すでにCOFのピコリット種とサブゾーンの「ロサッツォ」の白がDOCGに
認定されていますが、丘陵地からアルプス山脈を臨む国境地帯の
しかもアドリア海に近い、いくつかのDOCの中でも選りすぐりのゾーン
ということができるでしょう。


色は二本目よりも更に深みを増します。

樽熟成由来の酸化香とアルコールの高さを示すセメダイン香がまず
鼻腔でキャッチされます。そのあとは、トロピカルフルーツと甘い
りんごや洋梨の香り、しかも、それに負けないほどの、いえ、
フルーツの中に見え隠れするような、フルーツといっしょに
見えては隠れ、隠れては見えてくるような、素敵な花の香りが
あります。


このワインの名前が「アカシアの丘」という名前であること
(「ロンコ」はフリウリ方言でブドウ畑の特定の丘を意味します)
をたちまち想起して、意味のわからない感動を味わいます(^^;)


花、フルーツ、オーク、その三つ巴の香りが実にうまい配合で
ミックスされて感じられ、特上のインターナショナル感を味わえ
ます(^^)


一本目、二本目までに感じられたある種の「クセ」はここでは
感じられなく、実に洗練された、樽熟白ワインとしての美しさと
迫力を併せ持つクールなワインだと思いました。


3本まとめてフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の面目躍如
たる凄さを胆嚢できて、うっとりです!!(^^)


続きの赤ワインは明日。







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Last updated  2012/02/22 06:24:11 AM
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