作家になるためのアジア日記

[写真は、ドンカイディー村]

10月4日、19時ころ、スリウォン通りを歩きました。
「あれっ」パッポン通りに気づかず、通り過ぎてしまいました。
引き返してみると、「おーー」なんと、パッポン通りのど真ん中にひしめき合うように並んでいた露店が、全て撤去されていたのです。(もっと前から、撤去されていたのかもしれません)

かつて、タイ最大の歓楽街と言われていたパッポン通りは、閑散としていました。
活気も全くありませんでした。

思えば、パッポン通りには、苦い思い出があります。
私が、初めてタイに来たのは、はるか前。
当時の情報源は、『地球の歩き方』しかありませんでした。
その『地球の歩き方』に、夜の繁華街が、パッポン通りにあると記載されていたので、行ってみることにしました。

パッポン通りの露店には、怪しい物がたくさん売っていました。そんな通りを歩いていると、所々の店舗のカーテンが３０センチくらい開いており、中の様子を見ることができました。カーテンの向こう側では、白いビキニを着た女の子が20人くらい、カウンターステージの上で踊っていました。ゴーゴーバーです。ただ、その時、私は、ゴーゴーバーの存在すら知らない、知識力ゼロの状態で、それを見たのです。「入りたい」と思いましたが、少し勇気がいるので、店舗の前を行ったり来たりしていました。
５，６往復していると、呼び込みの人から声がかかりました。入ることに決めました。でも、彼が案内してくれた店は、自分が覗き込んだ店ではなく、すぐ近くにある２階の店舗でした。

そして、やられました。
ビール2杯で、３６０００円くらい。
出入口には、屈強な男が立ち、両サイド、男に囲まれました。
身の危険を感じたので、払いました。
それが、私のゴーゴーバーのデビュー戦でした。でも、それ以降、ぼったくられたことはありません。

コロナで、多くの店が苦しんでいます。
せこい私でも、少しは貢献しようと思います。
そんな中、ぼったくり店などは、淘汰されたことでしょう。