|
カテゴリ:平成
![]() 写真1 赤パンツ店には祖父母のために買物に来る若者がいます。 ![]() 写真2 祭日なので人通りは平日より多い地蔵通り。 ![]() 写真3 お地蔵様を洗う人は、やはり老人が多いです。 巣鴨地蔵通りは人呼んで「おばあさんの原宿」といいます。年寄りが大勢集まる街という意味です。原宿の竹下通りに若者向けのファッション店が立ち並び、地方からも若者が買物に来るほど人気があることにあやかって名付けられたのです。 竹下通りには派手な衣装を纏った若者たちで賑わっていますが、巣鴨地蔵通りに年寄り向けの商店が特別に多いわけではなく、年寄りが特に多く集っているわけではありません。年寄り専門の店は赤パンツの店くらいです。(写真1) 巣鴨地蔵通りは、江戸時代には中山道という街道のあった道筋です。日本橋と板橋宿の中間辺りに位置する街道筋でした。大正時代に全線開通した山手線の巣鴨駅が近くに出来て街道筋に商店街ができました。 偶々、道筋にとげ抜き地蔵があり、病気快癒の御利益があるというので、多くの参拝者が訪れます。老人には病人が多いので、この道で老人を多く見かけるのは事実です。 言うなればこの通りは社寺の門前町のようなものですが、さりとて通常の門前街通りのような店がぎっしり軒を並べているわけでもありません。昔の街道筋の一部が門前町の役割を引き受けて少々賑やかになったというところです。(写真2) とげぬき地蔵は高岩寺のご本尊であり、秘仏として公開されていないので拝顔することはできません。代わりに境内にある仏像は水洗い観音と云われ、病める人が仏像の同じ部分を洗いなでると治ると信じられていて、参拝者が絶えない観音様です。 偶々訪れた日は、水洗い観音の前に順番待ちしている人で列ができていました。一代目の観音様はタワシで洗い過ぎたので細ってしまい、この観音様は二代目だそうです。それで今はタワシの代わりに布でなでることにしたそうです。人々の願いはそれ程強烈であり、人気の高い観音様です。(写真3) 街路のネ-ミングでは、嘗て全国的に何々銀座というのが流行りましたが、今は銀座という名前に人気がないようです。さりとて西欧のように有名な政治家の名前を付ける慣習のない日本では、巣鴨地蔵通りのように社寺に関わる名前が記憶され易く無難です。 「おばあさんの原宿」というネーミングに惹かれて敬老の日(9月15日)に尋ねてみましたが、面白さに走ったネーミングは実態から浮いた名前だと知りました。 (以上) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.10.13 09:23:04
コメント(0) | コメントを書く
[平成] カテゴリの最新記事
|