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カテゴリ:平成
![]() 昭和の日(4月29日)に、銀座のみゆき通で、路上にチューリップの花びらをカーペットのように敷き詰める祭が行われます。もう20年余りも続いている行事だそうですが、今年、偶々傍を通りかかって初めて見ました。 路上に敷かれた厖大なチューリップの花びらは、富山県から送られて来ます。富山県は日本での最大のチューリップ球根の栽培地です。販売用の球根を大きく育てるには、花びらが満開にならないうちに切り落として、花びらへの栄養を球根へ溜めるのだそうです。 地面に花びらを敷き詰めて絵模様を描く祭りは、イタリアのフィレンツェが発祥の地だそうです。華やかで贅沢な祭りです。これを真似て小規模なものは横浜や神戸などで行われていますが、銀座の真ん中のみゆき通りで行うのは、狭い通路に多くの人々が集まるのでなかなか賑やかで豪華です。 何故「昭和の日」を祭りの日にしたかは知りませんが、発足当時はその日は「みどりの日」でした。富山県での花びらの刈り取り時期もその頃だったのでしょう。花と緑は相性がよいということで、祭りは「みどりの日」にしたのでしょう。 しかし、4月29日は昭和天皇の誕生日だと云うことで、祭りは「昭和の日」に変わりました。 みゆき通りは漢字では「行幸通り」と書けます。明治天皇が皇居を出て海軍兵学校へ行幸(ぎょうこう)されたとき、この道を通られたことから名付けられたそうです。明治に劣らぬ困難な時代の治世者、昭和天皇の誕生日を華やかな花びらの絵で祝うことは、尚喜ばしい行事になりました。 (以上) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.18 11:47:43
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