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カテゴリ:平成
世界的な不況で海外旅行する人は減り、国際的にホテル営業は冬の時代を迎えていると言うのに、東京では高級ホテルがまだ不足しているそうです。
時差の関係では、東京はニューヨークとロンドンと程よく離れた位置にあり、世界を股に飛び歩く経済人にとって、東京滞在のためのホテルは未だ不足しているのです。そう言えば、東京に超高層ビルが建つと、そのビルの中に世界的に超一流と云われるホテルが必ず入居しています。まだまだ高級ホテルに需要があると云うことです。 アジアのハブ空港を韓国の仁川の取られたとか、シンガポールは東南アジアの空路の要衝になったなどと、新聞テレビは騒ぎ立てますが、東京は、都市としての歴史的重みがあり、かつ、世界に展開する多くの日本企業の本拠地があるので、旅の目的地としての価値はそう簡単に揺らぐことはないでしょう。 観光やビジネスで東京を訪れるお客さんを迎える東京の超高級ホテルは、どんなホテルがあるか、名前を挙げてみましょう。 ホテルオークラ東京、帝国ホテル東京、ホテルニューオータニは御三家と云われる老舗のホテルで、立地条件と環境に恵まれています。 写真1 帝国ホテル(フランク・ライトの設計になる旧館は明治村に移設された) 写真2 ホテル・ニューオータニ(建設当時、曲線の新館はユニークであった) 環境という点では、皇室宮家の跡地と明治要人の屋敷跡に建てたプリンスホテル赤坂とフォーシーズンズホテル椿山荘があります。 写真 3プリンスホテル赤坂(丹下健三設計になる近代的な建物。手前は弁慶橋) 伝統や環境よりも機能や施設を重視するホテルは、再開発された超高層ビルの中に生まれます。新宿西口の再開発地区には多くのホテルが生まれました。中でも東京ガスビルの中のパークハイアット東京は超高級ホテルの始まりでした。 写真4 パークハイヤット東京(三つの峯を持つ超高層ビルの一つに入っている) そのほかの再開発地区としては、恵比寿ガーデンプレイスのウェスティンホテル東京、汐留シオサイトのコンラッド東京、六本木防衛省跡地の東京ミッドタウン内のザ・リッツ・カールトン東京があります。 写真5 コンラッド東京(手前は浜離宮庭園。ホテルは無料で借景したが、江戸時代の庭園の雰囲気は壊れた) 東京に進出するホテルは、西欧の高級ホテルチェーンのみならず、アジア資本の高級ホテルもあります。日本橋三井タワーに入居したマンダリン・オリエンタル東京、日比谷公園の近くで帝国ホテルとも並ぶ位置にできたザ・ペニンシュラ東京がそれです。 これらの超高級ホテルは宿泊料金も5万円はくだらないとのことですが、業務用にも観光用にも便利な場所に立地しているので、繁盛しているようです。今回の金融危機で当面は客足は減っていると思いますが、ホテルもグローバル化の傾向には変わりはないのでしょう。東京に相応しい豪華なホテルの進出は歓迎です。 (以上) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.17 12:12:22
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