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カテゴリ:今日の一冊
12歳で離れた故郷の島へ戻ってきた槇屋深津。20年前の事件の記憶がよみがえり…。大人に傷つけられた子どもたちと、過去の傷を抱える若手教師の回復を描く。『STORYBOX』連載を大幅に加筆改稿。 12歳で離れた故郷の島へ、槇屋深津は20年ぶりに帰ってきた。島の小・中学校の臨時教諭になるためだ。週に二便しかないフェリーで鹿児島港から12時間。外食する店もない外周15キロほどの島。同僚や子供たちは深津を歓迎するが、小学4年生の宇良だけ現れない。人の善悪を見抜き、どちらかわからないうちは、姿を見せないという。深津は悪寒を覚えた。20年前の事件の記憶がよみがえる…。 本書は、離島での子どもの成長と教師の再生が描かれる物語。島の学校に通うのは、地元の子どもだけでなく、不登校や親の虐待など家庭の事情で「島留学」をする子ども達で、全校生徒10ほどの学校で過ごす日々、厳しくも豊かな自然への畏怖、子どもを守ると言い伝えられる島の神・ウラの存在など、厳しくも豊かな自然を背景に、子どもたちの交流と若手教師の再生の姿が書かれます。 【満足度】 ★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 23, 2023 06:58:30 PM
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