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カテゴリ:今日の一冊
江戸時代の裁判「公事」。その当事者に手と知恵を貸す商売・公事師の駆け出しの辰次は、松代藩山手村から江戸に公事に来た村人代表の3人に、負けたら切腹してみせると大見得を切り、大金30両の仕事を引き受けるが…。 江戸時代に裁判は公事とよばれた。公事の当事者に手と知恵を貸す商売・公事師の駆け出し・辰次は、松代藩山手村から江戸に公事に来た村人代表の伊左衛門、三平、善六に、負けたら切腹してみせる、と大見得を切り、大金三十両の仕事を引き受ける。辰次が事情をよく聞けば形勢は山手村に圧倒的に不利で、しかも相手方の坂田町には謎の凄腕公事師・唐物屋がついているという。このままじゃ公事に負けて本当に切腹だ!世話焼きの昔馴染み・おつうに尻を叩かれたり、元大奥の奥女中のばあさん・藤波の手を借りたり、あの手この手で必死になる辰次に逆転の目はあるのか? 本書は、公事宿を舞台に描くエンタメ時代小説。物語は今で言う弁護士ともいえる公事師が、負けたら切腹する約束をさせられて奮闘する姿が面白く描かれた作品。テンポの良い展開で登場人物のキャラ設定もストーリも良くできていて楽しめました。 【満足度】 ★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 26, 2023 08:11:31 PM
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