偽善とも言われる24時間テレビは番組内容の見直しをしていくべき
毎年この時期の恒例番組ともなっている日本テレビの「24時間テレビ 愛は地球を救う」ですが、個人的には嫌いな番組の一つであり、特に近年は偽善とも言われる24時間テレビは番組内容の見直しをしていくべきとも思うことから、少々書いてみたいと思います。この24時間テレビですが、スタート当初は、当時としては馴染みの薄かったチャリティーを啓蒙する意味合いもありましたが、近年はすっかりイベント化してしまい、番組当初は常識のあるボランティア番組で、番組内でも福祉政策の問題点などをドキュメントとして扱い、比較的硬派な内容だったように覚えていますが、今では、障害者をかわいそうだと逆差別をするかのような内容となり、テレビ局側は視聴率を稼ぐことを優先するかの如く、広告収入を得、スポンサーからの広告収入をチャリティーに回していることを明言せず、タレントには高額なギャラを払い、ギャラが出演者に支払われているのも公然の事実にもなっています。かつてビートたけしがラジオ番組で24時間テレビについて「ヨダレ垂らした芸能人どもがめちゃくちゃ高いギャラ稼ぐくせに、これ以上貧乏人から金巻きあげんな。チャリティっていうくらいならおまえら全員ノーギャラで出ろ!」と言いましたが、確か番組開始当初は、出演者自らが自腹で募金をしたり、番組終了後も募金が続けられ、無償でのボランティア精神で成り立つ番組だったとも思いますが、あくまでも僕の主観ではありますが、いつの頃からか、番組そのものがイベント化してしまい、偽善と思える感動の押しつけ企画が中心となってしまったのは、本当に残念ですし、国民全体の福祉意識の向上に繋がっていないことも残念に感じます。また、応援歌といって芸能人が歌を歌いますが、歌手が持ち歌を歌うというならともかく、タレントがカラオケのように歌を歌うのは、単に場を繋げているだけにしか思えませんし、番組の構成自体、いかがなものかとも思います。フジテレビの27時間テレビは完全バラエティですから、別に構いませんが、日テレの24時間テレビは、本来のチャリティ番組としては完全に初心を忘れて、参加する側のボランティア精神を履き違え、主旨からドンドン離れていっているようにしか見えないのも残念です。嫌いな番組にもなり、番組自体は近年は殆ど見ていないので、炎天化の中で本人の希望でもないのに走らせる24時間マラソンなども見ていないので、番組内でのイベントについては特に批判も応援もしませんが、番組として今後も続けるのであれば、無償の愛でのボランティア活動を番組としてやって下さいと言いたいですし、制作費に何十億も欠けるなら、違う使い方をすべきとも思います。海外で毎年続いているチャリティ番組は、全て出演者はノーギャラのボランティアで、番組内でのCMすらなく、スポンサーも共鳴してその分が寄付されるというようになっているようですが、慈善番組とはいえ、そこにビジネスが絡むという現実は多少理解はしますが、番組の趣旨である『障害者への理解と共生を視聴者に喚起する』ことの意味を、日本テレビや番組制作の方々には、今一度考えてほしいです。。。