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『信賞筆罰』 ある在野研究者の記録

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2021.09.21
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カテゴリ:読書日記




大学時代、よくTVのコマーシャルで忘れもしないCMがある。

それは日揮という会社のCMで、所ジョージが「♪ リエンジニアリング 日揮 ♪」という語句を歌っていたものである。

当時、「リエンジニアリングとは、何ぞや?」と思い、いろいろな文献にあたってみました。
その種本となるのが日経から出版された、この『リエンジニアリング革命』。

バブル崩壊後の日本企業は、こぞって、この「リエンジニアリング」という言葉に踊らされ、やっていたことは「リストラ」なる従業員の解雇と整理のみでした。

本来、「リエンジニアリングとは何か?」と、真剣に検討すべきだったのに、アメリカから輸入モノに飛びつくのは、いかにも日本人らしいのだが、その本質を知らず、ただ外資系のコンサルタント企業の言いなりになっていただけだろうということが想像されます。

マイケル・ポーターの経営理論など、はっきりいいまして「日本でわかっている奴は、ほとんどいない」と断言できます。」

だって、ポーターの入門書など出てくるんですし、ポーターの経営戦略やその歴史的背景やアイデアのたね本など、それらの意味も知らず、勝手に捏造したり、自分なりの解釈を入れて、「これがポーターの経営戦略理論だ」とか、書いている自称経済評論家などのマガイモノが多いこと多いこと。

「本当に原書読んだことがあるのか? 」 『競争の原理』の内容をわかっていっているのか?

「本当に、『競争の原理』を読んだんだな_?」と、何度も何度も質問し、その内容について、ツッコミを入れて答えられる人が、ほとんどいませんでしたからね。

ポーターに続く、アメリカから出てきた流行の経営理論こそ、「リエンジニアリング」だったわけですね。

今も、さかんに、りんごちゃんの会社で亡くなった会長の経営賛美や方法論など謳っているところがあるでしょ?
あれも、同じことですよ。


さて、この「リエンジニアリング」という経営手法。
これは、ズバリ、トヨタの「かんばん方式」を参考にしているわけで、実は、日本生まれの経営手法だ!


こう書いて納得される方が、あまりいません。


たまたま、この本の巻末に『V字回復の経営』や『経営パワーの危機』の名著の著者である、ミスミ社長の三枝さんの、『リエンジニアリングとは?』の解説がありました。


それは、アメリカの俊英・頭が切れる経営学者が徹底的に日本式経営を研究し、その中で、トヨタのかんばん方式を経営手法として昇華させたのが「リエンジニアリング」だと。


だから、彼らが、この経営方式を発明したことも生み出したこともない。所詮、トヨタのかんばん方式をパクって経営にあてはめだだけの代物だと、痛快な指摘を三枝さんは解説していました。

つまり、ポーターの経営戦略論も、リエンジニアリングも、日本の経営手法の研究から生み出されたものであるということだ。


よく、経営とは「人・モノ・カネ・情報」のマネージメントであると言われる。

しかし、この4要素だけのマネージメントでは世界的競争では勝ち抜けないのである。

これは、当時、アメリカの大企業など有名企業を陥っていた経営不全の原因とされ、それを改善するためにアメリカの経営学者や外資系のコンサルティング会社が、当時、バブルで世界を席巻していた日本企業の経営・生産手法を徹底的に研究し、その研究成果を、アメリカで取り入れ改善する。
そして、経営不振にあげいていたアメリカ企業をリエンジニアリングというカモフラージュをした日本式経営で復活させようとしていた背景があったのだ。

今でも、トヨタのかんばん方式を採用したGMは、モノマネをしたが、作業時間。作業工程の改善など一秒でも作業工程を短縮させることなど、まるでロボットみたいな細かい改善作業は、GM幹部も「トヨタと同じようなことを、全て真似したら、アメリカ人はクレイジーになるよ」というぐらいまで、徹底化はされていない。

しかし、アメリカの俊英たちは、日本式経営で、経営マネージメントでもう1つの要素が大事であることを、彼らは見切ったのである。

そして、IT産業の発展とともに、アメリカ経済はITと、4要素以外の経営資源を見事にマネージメントをして復活をはたすことができたわけだ。

今、日本が当時、不況にあげいていたアメリカの大企業と全く同じ状況にある。

日本の経営学者など所詮、大した研究もせず、大した成果もあげていない。

なおかつ、外資系のコンサルティング会社は、甘い言葉で日本の大企業に対して、経営改善・企業復活のために、高いコンサルタント料金で不況で苦しい状況で落ち目の日本企業に、ハイエナのように仕事を請け負っている実態に対して、「アホちゃうか?」と思ってしまうのだ。

日本企業でも絶好調な企業もある。

デフレ不況である状況下、儲かっている企業とそうでない企業の差こそ、第五の要素を、いかにマネージメントし、そのために経営組織にまでしっかりメスを入れて、改善していく方法論をとっているところといっても過言ではない。

これは、日本だけでなく、アメリカで、成功している企業や、復活している大企業も全く同じ原因で成功をはたしているのだ。


その答えこそ、この本を読めばわかるのである。

「リエンジニアリングとは何か?」

しっかりこの本を読めば、非常に当たり前のことが指摘されている。

その当たり前のことをしていない数多くの日本企業が、大企業病に陥り、真の「リエンジニアリング」ができていないから、企業組織は腐り、決算も大赤字で潰れかかっているのだ。

経営書の中で、この本は古典的名著とされている。
しかし、中身は、日本式経営なのである。

より、実際は、トヨタのかんばん方式や、過去、日本企業で「当たり前」の経営をしてきたのに、それができなくなってしまった経営とは何か?

それを指摘できない日本の経営学者や経済学者、マスコミなどの経済新聞や経済雑誌、評論家の類は、本当に役立たずであるように思えます。

コンサルティング会社も、同じではないでしょうかね?

こんなんで、年収1000万円以上なんて、「おいしい商売してまんなぁ~」と思います。

この本と三枝さんの本を読めば、経営マネージメントに必要な第五の要素がわかるんですからね。

ちなみに、私もこの経営手法を店舗経営や仕事で使ってやってましたから、ある程度の成果は出してました。





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最終更新日  2021.09.21 00:30:06



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