4月20日の日記、ジャンクフードの代名詞が健康をテーマに変身? に書きましたが、不健康食品を世界中に売りまくっているマクドナルドが健康キャンペーンの追加策を打ちだしたそうです。
不健康食品だということが知られ始めたことからだと思いますが、同じく不健康飲料を販売しているコカコーラ同様の企業戦略で、販促活動だということを冷静に受け止めたいと思います。
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ハンバーガーチェーンの最大手、米マクドナルド社は5月6日、2003年から本格的に展開を始めた健康キャンペーン「Go Active!」の一環として、同社としては初の大人向けハッピーセット「Go Active! Happy Meal」を発売した。メニュー自体、サラダとボトル入りの水(好みのドリンクを選ぶことも可能)というヘルシー志向になっているが、最大の特徴は歩数計がついていること。さらにエクササイズの仕方を解説したブックレットも入っている。販売期間は5月6日から6月7日まで。残念ながら米国限定のキャンペーンだ。米マクドナルドでは、期間中、1000万~1500万セットの販売を見込んでいる。
注目の歩数計「Stepometer」はベルトに装着するタイプで、米国のフィットネスの教祖の一人Bob Greeneが本セット発売に合わせ、徒歩と自転車で36日間かけて米国を横断する「Go Active! American Challenge」キャンペーンを実施、「1万歩以上歩こう」と呼び掛ける。ハッピーセット付属のエクササイズ解説書「Step With It!」はGreene氏の著書だ。
セットメニューのサラダは、シーザーズサラダ、卵とベーコンが入ったカリフォルニアコブサラダ、ベーコンランチサラダ、牛肉とトルティーヤチップが乗ったプレミアムフィエスタサラダの4種類。プレミアムフィエスタサラダ以外はチキンが乗っている。熱量はサラダ自体が種類によって200~420キロカロリー、ドレッシングが120~190キロカロリー。仮に水の代わりにソフトドリンクを選んでも800キロカロリー程度で収まる計算だ。成人男性の標準所要量が3000キロカロリーの米国では十分ヘルシーメニューと言える。
米国では成人の30%以上が肥満(米国ではBMIが30以上)という異常な状況になっている。かつてはパンにはさむ肉の大きさをひたすら競い合い、こうした状況を生み出した元凶の筆頭に挙げられてきたのがマクドナルドをはじめとするファーストフードチェーンだ。米マクドナルドの健康キャンペーンは、ファーストフードの現状を方向転換しない限り、いずれは消費者が離反し、あげくたばこ会社のように訴訟対象になりかねないという危機感があったものと見られる。
(出典:MedWave)