中国で感染が拡大している鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)がヒトからヒトに感染しやすいウイルスへ変異する可能性が懸念される中、世界保健機関(World Health Organization、WHO)の 福田敬二(Keiji Fukuda)事務局長補は21日、世界は新型ウィルスの大流行に対する準備ができていないと指摘した。
スイス・ジュネーブ(Geneva)で開幕した第66回世界保健機関年次総会(World Health Assembly)で福田事務局長補は、2009~10年に今回とは別の鳥インフルエンザウイルス(H1N1型)が流行して以来、緊急時の対応策について検討されてきたが、いっそう広範な対策が不可欠だと述べ「努力は続けられてきたが、世界は大規模で深刻な感染拡大に対する準備ができていない」と述べた。