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2006.12.28
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カテゴリ:シテュアシオン
 原稿準備の合間にCNNサイトを見たら、イラク・バース党が“報復宣言”を出したという
 トップページに「フセインの死刑執行に警告 <Warning over Hussein execution> 」とあり、本文を開くと「もしフセインが吊されたら深刻な事態に <Baathists: 'Grave consequences' if Hussein's hanged> 」という見出しが掲げられていた。
 宣言は今月26日火曜日の「アル・バスラ・コム」に掲載されたそうで、イラク高等法廷控訴審がフセイン元大統領の死刑判決を支持したことに対するバース党側からの反応といった印象が強い。

 直感にすぎないがこれ、真剣な態度表明だ。

 今朝の毎日新聞が“フセイン元大統領の書簡”について報じていた。
 そこに「祖国の敵、侵略者、そしてペルシャ人(イラン人)があなた方の間にくさびを打ち込もうとしている」とあった。

 ぼくはまず、これで全部ということではないだろ、書簡の文章を全部載せろよと思った。
 それはともかく、ぼくにとっては文中の「ペルシャ人(イラン人)」という一語がポイントとなった。
 なにしろぼくは、ペルシャについていまのイランのことだと知ってはいても、ふだん自分で「ペルシャ」というとき、念頭にそういう地理的な区分があるのいかといえば自信がない。じつはイラクもイランも含んだあのあたり全域というイメージを念頭に置いており、何というか、境界線はつねにぼんやりとしたものだったのである。
 しかも両国の違いについてそれ以上追究したことはなかったのだ。
 が、フセイン書簡にあった「ペルシャ人」の語は明らかに「祖国の敵」および「侵略者」と同列にある。つまりぼくの“ぼんやりしたペルシャ像”大いなる誤りなのであった。ああ恥ずかしい。

 考えてみればある時期のイラクは“アラブに攻め入るペルシャ軍に対する防護壁みたいな国”だったわけで、そういった意味ではフセイン書簡にペルシャに向けた憎悪がかいま見えるのは当然なのだ。
 CNNの記事には、バース党の報復宣言にあるイランへの言及が紹介されている。ぼくなりに読み取るとこういうことだ。
 「イラン指導者(最高指導者ハメネイ師)は道理をわきまえ、この事態を研究し、これ以上イラク人の血を流さないように。さもなければ我々の報復はイランの心臓部に及び指導のあり方に衝撃を与えるであろう」

<The Baathists are asking Iran's "real leader" -- a reference to Supreme Leader Ayatollah Ali Khamenei -- "to be rational and study this matter and not to spill more Iraqi blood, because our retaliation will be in the heart of Iran and impact its leadership.">

 フセイン処刑が実行されたらイラク情勢は未曾有の混乱に陥る、とは、すでにあっちらこちらでいわれていることである。
 しかし、上記ニュースから察するに、イラク情勢はもはや“内戦”などというレベルを越えてしまった。
 すべてジョージ・ブッシュ米大統領の愚策がもたらしたことだが、バース党+スンニ派がイランと事を構えるとなると、たとえばイスラエルが何らかのかたちでイラン攻撃を始めるかも知れない。
 もっともイスラエルは、パレスチナ以外に向け単独攻撃を仕掛けることはないだろう。アメリカのネオコンが対イラン戦争を仕掛けたがっているといった見方もある

 2006年暮れ、中東を軸に、これまでとは違った妙な不安がたちこめ始めた。





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最終更新日  2006.12.29 00:22:59
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