カテゴリ:もののあれこれ
大塚の駅で各駅への運賃を示す路線図を見上げたとき、あ、北澤くんの事務所が近いなと思った。上野方面に行くと次の次が駒込で、本駒込はそこから南北線でひと駅だ。
電話をすると「おお!」と叫び、お待ちしてますといってくれた。 毎年の忘年会で訪れる以外、なかなか行く機会がないまま何年か経ってしまった。団子坂を下るあたりで右折し、事務所のある建物を見上げる。屋根の向こうに青空を見て、おや、と思った。真冬ではない時季、木々に緑があるころに北澤事務所にくるのは初めてだなと気づいたのだ。 3階へ上がるとドアが開いており気持ちよく風が通っている。 久しぶりに顔を見る北澤くんは案外真剣な顔でパソコンと向き合っていた。 日々の話、連休の報告、旅の予定。 わあわあ話が進んでいった。 やがて知人友人の噂ばなしとなり、ぼくは川島民親くんが被った連休中の大騒ぎを伝えた。 5日の土曜日だったと思うが民親くんが電話をかけてきてくれて、いきなり「いやぁ、この連休は参ったよ、くたくただ」と嘆く。 近江五個荘にある彼の家の蔵がドロボウに狙われたというのだ。 なんでも、30センチほどもある蔵の壁に穴を開けられたそうなのだ。一度では開けられず、ドロボウはまた来るつもりで掘り出した壁土に覆いをしていたらしい。奥さんの春子さんが気づき、帰宅した民親くんに伝わり、警察に連絡した。何も盗まれてはいないというからまぁよかったが、危害を受けなくてほっとした。 連休の始めに垣根の植木を取り替えたのだそうだ。その後、隣の家で、長く放っておいたままの台所が崩壊し電気もガスも水道も止まってしまうという事故が発生。1人住まいの隣人を離れに泊めたという。 そんなこんな、連休中の民親くんは忙しくてたまらなかったようだぜという話をしたのだった。 聞けば、北澤くんの「躑躅(つつじ)と藤の花見行」もなかなかたいへんだったらしい。ラッシュアワー並に混んだ東武線に始まり、バスに乗るにもフラワーパークの入場券を買うにも1時間待ち、藤棚に至る道筋もまた長蛇の列。やたら時間ばかりがかかる花見行となってしまい、予定していた「足利学校」にはとうとう行かれなかったといっていた。 ところで、連休中にぼくは何をしたのだろう。 原稿を書き、締め切りに合わせて送稿し、昼寝と散歩と、えぇと、あとは何をした? 夜9時のニュース、トップ項目できょうの気温が東京で28度、多くの場所で30度を超えたことが採り上げられていた。都心と比べると5度ほど低い八王子でも28度になったのだからたしかに暑かった。 でもさ、5月上旬に「真夏日」というのはたしかにニュースだろうが、むかしニュース記者だった身としていえば、これはいわゆる扉ネタ。1分半くらいでぴりっと仕上げ、すぐにジェットコースター事故なり安倍首相が靖国神社へ供えた真榊(まさかき)なりといった項目に切り換えてもらいたかった。 昨夜、結局一睡もしないままだったので今夜はもう寝るが、ひとつ書き記しておけば久しぶりに息子の陽次郎くん(次男)と話をし、彼の小学5~6年時に担任だった中村隆司先生の近況を聞いたのだった。 中村先生と初めて会ったとき陽くんは5年生だったから、知り合ってからすでに6年目。いまも陽くんたち当時の同級生は何かで集まると必ず中村先生を訪ねるのだという。 親から見ていて中村先生は、小学5年~6年の2年間、陽くんたち担任クラスの子どもたちに「からだと知恵を思い切りつかって生きろ、指の先までゆるがせにせず、目を見張って事に当たれ」と、そういうことをしっかり教えてくれたと映っている。 ありがたいことである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.10 13:06:51
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