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2009.01.11
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カテゴリ:シテュアシオン
 3連休の真ん中にある日曜日、6時に起き、かみさんと2人でトーストを食べ、ゆっくりコーヒーを飲んだ。
 休日気分たっぷりの朝だったのだが、ニュースを知ると気持ちがざわついてしまう。
 ガザの住民に対し、なおもイスラエルは非道な攻撃をやめようとしないからだ。

 東北と西南に延びた長方形のガザ地区(the Gaza Strip)は、縦が約40キロメートル、横は約10キロメートルという、およそ400平方キロメートルほどの面積しかない。
 いまそこに、何と150万人が閉じこめられて暮らしている。
 世界一の人口密度とされるゆえんである。

 閉じこめたのはイスラエルだ。南部のエジプト国境にコンクリート壁と鉄条網による障壁を設けたのもイスラエルだし、北部と東部の国境にびっしりと鉄条網を張り巡らしたのもイスラエル。西の海上にはイスラエル海軍の軍艦がうろうろしており、ガザの住民へ向けた艦砲射撃を続けている。

 今月10日付けの英国紙ガーディアンによると、同日、イスラエル軍はガザ市および周辺都市に上空から何万枚ものビラを巻き、さらなる攻撃拡大を告げたという。
 ビラには「ほどなくイスラエル国防軍は作戦を拡大させ、ガザ地区すべての地下道や兵器庫、道路や学校などテロリストの基本施設(インフラ)、そしてテロリストたちなどを襲撃する。住民たちは家族の安全のためテロリストの地下道や施設に近づいてはならない」と書かれてあったそうだ。
(The Israeli Defence Force will soon escalate its operations against tunnels, weapons warehouses, terrorist infrastructure and terrorists all over the Gaza Strip. To keep yourself and your families safe, you are ordered not to be close to terrorists, weapons warehouses and the places where the terrorists operate.)


 9日付けのBBCサイトには「水なしで4日」「3歳児や18ヶ月の乳児が泣き続けている」といった見出しが並び、胸が締め付けられる。その理由についてオルメルト政権は「イスラエル南部の安全のため」というばかり。ハマスのロケット砲が飛来し、イスラエル人4人が死んだからだというのである。
 昨年末からのイスラエル侵攻によるパレスチナ人の死者はすでに800人を超え、その250人以上が子どもたちだと報じられている。
 ハマスのロケット砲は、イスラエルが停戦条件となった「経済封鎖解除」を破り続けているからで、約束違反はすでに1年以上にもなるとのこと。米国をバックに強大な軍事力を備えたイスラエルが先に平和を求める行動を撮らなければいけないのに、ことは、強大な軍事力でパレスチナ住民を殺すかたちで動き出してしまった。

 同じ9日付けのCNNサイトには、これは毎日新聞でも読んだ内容だったが、イスラエル軍は約110人の市民を避難所(シェルター)へ導いておいて24時間後にそのシェルターを攻撃、30人の死者を出したとの記事が大きく出ている。これも、かつてナチスがやったのと同じ殺人鬼のやり口だな。

 いまやイスラエル政府はナチと同じ大量殺戮(さつりく)者となったようなものだが、いったいどうして彼らは、ここまで残虐な過剰防衛報復を行わなければならないのだろう。
 いわれているのは、選挙を控えたイスラエル議会でエフード・オルメルト首相の属する政党カディマが劣勢にあるからだということだ。
 これは、パレスチナ住民を殺すガザ侵攻が「票に結びつく」と表明しているのと同じことで、そんなことで我が子を殺された両親は怒りをつのらせるのが当然。イスラエル政府はハマス予備軍の誕生を促していることになる。

 いや、これ、あながち的外れな推測ではないらしいのだ。
 イスラエルは、歴史上もっともイスラエルびいきの米国大統領といわれるジョージ・ブッシュ大統領がバラク・オバマ次期大統領に変わる直前のいま、ハマスをつぶしておきたいというわけなのである。
 ということは選挙で有利になりたいがためのガザ侵攻ということか!

 背景にはイスラエルの孤立があるというのだが、このような人殺しばかりやっていれば孤立するのも当然だろう。かつてユダヤ人に対していまのイスラエルとおなじような殺戮をやったナチスだって最終的には孤立し、敗北し、消え去ったのだ。オルメルトの一派はそういう道を選びたいのだろうか。

 ぼくには水や電気を止めた上で猛爆を続け、さらに圧倒的な武力をもつ地上軍を侵攻させてハマスの盾になっているからという屁理屈で子どもを殺しまくる発想というものがどうしても理解できないし、理解したくもない。

 まったく別のことを書こうと思った日曜日なのに、愚かなイスラエル政府のことを書くことになってしまうとは、何ともうんざりだよ。

 なお、下の地図は1月11日付BBCサイトに掲載された「ガザ地区最新情勢」。





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最終更新日  2009.01.11 21:31:20
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