Washiroh その日その日

　朝早く、仕事に向かうため外に出るときれいな白雲が目に入った。
　澄んだ青ぞらがに棚引く白い雲、の図だ。

　これが不意のにわか雨を生じさせると気象情報が伝えていた。
　でも傘は置いてきたぞ。
　気象情報を信じないわけじゃなく、満員電車の中で持つのがわずらわしく、重たいからだ。

　ＤＶＤを平日にはなかなか観られないという話を青戸さんと。
　いまお借りしている映画『バンディッツ』、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』、『ハーフ・ア・チャンス』、そして『冒険者たち』を観る時間がなかなかつくれないのだ。

　旧国決議書チェックを始めるが、プリンターが故障。だいじなコピーが作りにくくなってしまった。
　旧プレのブリンターは無事と聞き、関口さんが２往復してくれた。

　帰り、高井戸発17時58分発の井の頭線に乗れた。
　めったにないことで、きっと仕事場を出てくるタイミングがうまくいったのだ。

　明大前のエレベーターで丸顔くんにどこまでですかと尋ねられる。
　「遠いのです、八王子」と答え「あなたは調布？」と訊く。
　「ええ、調布です」とにこにこしている。
　何度か顔を合わすうちに、この青年の素朴に反応する笑顔が得難いものに思われてきた。

　家に帰るとごつい牛肉の入ったポトフの夕食が待っていた。
　真夏のポ・ト・フゥはわるくない。
　ぼくにやや濃い味だったが、うまい。

　陽くん、ゼミから早い帰り。
　３人そろって夕食だ。

　蓮くんは初めてのアパート暮らしを充足して過ごしているのだろうか。