Washiroh その日その日

　ラジオを聞いていて、きょうが岡本一平の命日と知った。
　１９４８年１０月１１日（昭和２３年）、岡本一平没。

　いまでは岡本太郎の父親として知られるだけかもしれないが、いや、ぼく自身リアルタイムでは何も知らないのだが、人気の高い漫画家だった。

　ラジオで新たに知ったことに「岡本一平は甲子園のアルプス・スタンドを命名した」というのがある。
　高い位置にあるからアルプス・スタンドなのかと思っていたら、そこに白いすててこをはいた観客がずらりと並び、さながら雪をのせたアルプス山脈のよう、という理由なのであった。

　ラジオ番組は文化放送・大竹まことゴールデンラジオで、上記の話のあとで大竹さんが「ホントかい？　だれかにそういっちゃっても大丈夫か？」といっていたのが可笑しかった。

　午後３時半ごろ、おそらくきょう初めてだったと思うがTwitterを開いた。
　いきなり、OccupyWallStreetの書き込みがあり、そこにはボストンのOccupyBoston集会場が警官に襲撃され、拠点が破壊されているという。

　すぐリンク先に飛んだ。

　画像ではロングショットとアップショットが間をおいて交互に現れる。
　聞き取りにくい音声だったが、事態の進行を刻々と伝えている。
　テロップが、２００人の警官が暴力的に介入し、怪我人と逮捕者が続出しているという。

　ぼくはそこで知ったことをそのままTwitterに書き、送り出す、という作業をしばらく続けていた。
　やがて「ありがとう、オキュパイ・セントルイス」とか「ありがとう、オキュパイ・シアトル」という音声が聞こえ、ほお、ボストンに全米からメッセージが届いているのだなとわかったが、考えてみるとアメリカ東部時刻は夜明けなのだ。

　その気配から、OccupyMovementはまだどんどん拡大すると見た。

　夕方、外に出てみるとそらは分厚い雲に覆われている。
　きょうはたしか晴れていたよな、と自問自答。
　こうやって秋が深まり、冬になるわけだ。

　上の写真はそのとき撮ったもの。
　雲間から一瞬、陽射しが走った。

　帰宅したかみさんが「サンドウィッチが食べたい、いい？」という。
　ちょうどパンを買ってきてあるからそうしようよと答える。

　ほどなくテーブルにサンドウィッチ・セットの皿が並んだ。
　われわれが好む生協のハムがたっぷりあり、卵料理があり、キュウリとトマトがあり、四つ葉バターがあり、ほかに何かつくろうかと聞かれたがぼくには十分だった。

　しばらくかみさんの自家製パンやらパンケーキやらフランスパンがつづいていたから食パンを食べるのは久しぶりだ。
　いろいろ挟み込むものだから厚めのサンドウィッチとなった。
　ばくばく喰う。

　最初のひと口から「うまい！」と叫ぶほどなのは、まぁパンの柔らかみとハムがなじんでいるところへ大きめのキュウリが巧みな歯ごたえをもたらし、卵の味が口中一杯に拡がるのだ。
　利き目を発揮したのが、ぼくには意外だったがトマト味で、そのうまさたるや、今夜の夕食に厚めの輪切りトマトがなかったらどうなっただろうと考えてしまうほどなのであった。

　毎日新聞ウェブ版で「放射性セシウム：我孫子と君津産原木シイタケ出荷停止指示」という見出しが目に付いた。

　記事内容をTwitterやFacebookに送る。
　数分後、除染対象の数値「１mSv／年」は１時間当たりで「０.１１mSv／時」にあたると書き込んだ。