テーマ:お勧めの本(7231)
カテゴリ:有川浩作品
『だれもが知ってる小さな国』
有川浩/著[講談社刊] 【楽天ブックスならいつでも送料無料】だれもが知ってる小さな国 [ 有川浩 ] 本ブログ勝手に推奨作家、有川浩さんの新刊です。 相変わらず、お話の吸引力が半端ないですね。 手に取る前、この先品は児童向けでそんなに長くない作品じゃないかと思っていました。 でも、とんでもなかった。 しっかり長編で、がっつり読ませてくれる。 ただ、ページ数の割には、そう長い時間読んだ感じがしないのよね。 けど、しっかり時間だけは過ぎている。 それだけ物語に集中させられているってことだろう。 それになにより、面白かった。 やっぱ、有川作品って好きだわ。(^^) 読んでいて、何故か小学校の図書館を思い出した。 子供の頃は、そう本を読む子供ではなかったが、図書館にはよく行っていたものだ。 その頃の心象風景を思い起こさせる。 きっとこれは、その昔「コロボックル物語」シリーズを読んでいた、心の中にいる少年少女をメインターゲットにした作品だからじゃないだろうか? そう、この作品は、佐藤さとるさんの代表作である「コロボックル物語」シリーズを、有川さんが書き継いだお話である。 だから、基本的な設定は「コロボックル物語」を元にしたものだが、この作品単品でも楽しめる作品となっている。 佐藤さんの「コロボックル物語」を読んでないけれど、有川さんが書いた作品だから手に取ろうか、でも原典を知らずに読んでも大丈夫だろうか?などと悩んでいる人もいるかもしれない。 そんな人も、迷わず手に取って問題ない。 この作品は、佐藤さんの「コロボックル物語」シリーズを知らなくても十分楽しめる構成になっているからだ。 むしろ、佐藤さんの「コロボックル物語」シリーズを知らない人こそ手に取ってみて欲しい。 そうすれば、きっと佐藤さんの「コロボックル物語」シリーズを読んでみたくなることうけあいだから。 それくらいこの作品には、「コロボックル物語」シリーズへの愛が溢れている。 きっと有川さんは、この「コロボックル物語」シリーズが世に埋もれてしまうのが我慢できなくて、佐藤さんの「有川さん、書いてみたら?」と言う言葉に乗ったんじゃないかと思う。 それは、このタイトルにも現れていると思う。 『だれもが知ってる小さな国』 佐藤さんの原典である「コロボックル物語」シリーズの最初の作品は、『だれも知らない小さな国』 当然、この作品タイトルを意識したものだろう。 読むと判るが、コロボックルの国は誰にも知られてはいけない。 それなのに、このタイトルである。 もちろん、ストーリー的にもこのタイトルは、ラストにストンと腑に落ちるものなっている。 が、それだけじゃないだろう。 おそらくではあるが、有川さんはこの「コロボックル物語」シリーズを『だれもが知っている』作品にしたいんだと思う。 そういう願いも込められた作品タイトルなんじゃないだろうか? そんな風に思えてなりません。 この作品は、きっと既存の「コロボックル物語」シリーズへの道標。 まだまだ、有川版「コロボックル物語」としては導入部でしかないでしょう。 もし・・・・・もしも、この物語に続きがあるとしたら。 今度は、がっつり有川節の効いた、新しい形のコロボックルファンタジーを読ませてほしいものです。 <追記> 『植物図鑑』を書いた有川さんらしく、植物の知識の豊富さを感じさせてくれましたね。 北海道の植物にも造詣が深いとは・・・・・。 「はち屋」に関しても。 作者さんって、いろんな知識が必要なんだねぇ。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】新イラスト版 コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 [ 佐藤さとる ] 航空機写真を中心とした個人サイトです(^.^) 是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)> 宇宙開発関連の写真や、アラスカ旅行記もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015/11/14 06:27:04 PM
コメント(0) | コメントを書く
[有川浩作品] カテゴリの最新記事
|
|