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塵と芥の思索室

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2009.01.04
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カテゴリ:森博嗣 語録
「日本では一緒に遊ぶとき“混ぜて”くれって言う。これは、もともと液体を一緒に
 するときの言葉です。欧米ではジョイン、つながるだけ。日本はリキッドの社会、
 欧米はソリッドの社会。日本は渾然一体を望むのに対して、欧米はパーツとして独
 立を保つことをよしとする。」
                  ~『すべてはFになる』311頁~ (一部改)

 ◇この分析は目から鱗である。なるほどぉ~である。

 ◇日本人は、渾然一体を無意識的に思考してる。それができないものは
  空気が読めない、とか、場が読めない馬鹿者と言われる。
 
 ◇「最近の若者は~」という批判は、実は、リキッドにごろごろとソリッドである
  新型が増加してきたことに対する批判であったと考えると、納得ができる。
  なるほどぉ~である。

 ◇この発想は、男女の関係に当てはまる。
  森博嗣作品の中には、魅力的な女性が多く登場する。そのなかで、各務亜樹良が
  次のように言っている。
  「体力があれば相手を殴る。頭が良ければ相手を騙す。銃を持ってといたら、
   それで威嚇する。。私の躰が女だったら、私はそれを利用する。全部同じこと。
   人よりも有利な状況をつくって、人から何かを奪い取る。もう少し穏やかに言
   えば、交換する。」~『魔剣天翔』149頁~
 
 ◇各務女史にとって、男女間の関係は、リキッドではなく、完全にソリッドである。
  愛し合ったり、利害関係が一致したところで、完全なる個体として生きている。
 
 ◇確かに、社会保障が完備すればするほど、個体として生きた方が楽である。
  しかし、この生き方が日本人は受け入れることができるだろうか。







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最終更新日  2009.01.04 18:11:08



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