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塵と芥の思索室

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2011.04.24
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76頁

 「従業員の目に企業の目的が利益の追求を映る限り、自らの利益と企業の利益の間に対立を確信せざるを得ない。また、生産が利益を生み、自分が利益を生むとの迷信を信じざるをえない。」『現代の経営<下>』181ページ
 ドラッカー教授は、企業の目的は「顧客の創造」であり、利益は存続の条件であるとします。利益は、目的でもなく目標でもなく、生きていくための条件なのです。
自分たちが利益を生んでいると考えるのは傲慢です。顧客からもたらされるものです。目標は、利益からスタートするのではなく、顧客に提供できる価値は何かから考えるものなのです。

84頁

『コラム』

 2008年開催の北京オリンピックで、日本の女子ソフトボールチームが悲願の金メダルを取りました。あの感動のシーンを覚えている方も多いと思います。
彼女たちの目標は、もちろん金メダル獲得です。しかし、それだけではなかったところが、他のチームとの違いでした。
 女子ソフトボールは、北京大会を最後に、オリンピックの公式競技から外れることになっていました。後に続く子供達の夢が消えてしまうという危機感から、彼女たちは単に金メダルを獲得するだけでなく、「ソフトボールをオリンピック競技に復活させるため」「劇的に勝利する」ことを志したのです。
 人というものは不思議なもので、自分のためよりも人のために行動するほうが、力が湧いてきたり、苦難に耐えられたりします。女子ソフトボールチームはその使命のために、ハードな練習に耐え、意識を高めるブレイン・トレーニングを行い、北京大会に挑みました。
彼女たちを指導したブレイン・トレーニングの第一人者、西田文郎氏はのちにこの劇的な勝利を振り返り、そんな使命感の差が、金メダルを目的にしていた各国チームとの結果の差になって現れたかもしれないと語っています。
 第一線で活躍するスポーツ選手は、燃え尽き症候群に陥りやすいといわれています。その原因の一つは、目標設定の仕方にあります。個人、団体を問わず、目前のステージで勝つことだけを目的にしていると、大会が終わったとたんに燃え尽きてしまうわけです。
 「金メダルは、ホップ・ステップ・ジャンプのホップにすぎない」と、西田氏はよく指導していたそうです。
 目標設定の仕方によって、成果に大きな差が生まれるし、燃え尽き症候群を回避することもできる。このことは、私たちのチーム・マネジメントに大きなヒントを与えてくれます。

89頁

 現場では常に人材は不足しています。馴染みのない分野に取り組んでもらわなければならないこともあるでしょう。そんなとき、組織の目標を理解し、「期待すべき貢献の姿」を語っているでしょうか。「間違った方向づけ」はそこかしこで起きている現実です。

94頁
 
 目標は、後に評価測定することを前提に立てなければなりません。だからといって、測定しづらい定性目標を最初から避けて通るのは本末転倒です。大切な事項はきちんと目標として掲げ、それをどうやって具体的に表現し、定点観測できるようにするかを工夫すべきでしょう。

97頁

 ドラッカー教授は、仕事はプロセスであるといいます。

105頁

 ドラッカー教授は、「管理」という言葉をできるだけ避けています。それは「支配」を想起させるからです。「知識労働者を管理、監督することはできない」というのは、教授の信念でもあります。
 現実には「評価は他人にされるもの」と多くの人が思っています。しかし、自分で自分を評価測定することこそ、成長したいという思いの源泉となります。






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最終更新日  2011.04.24 23:36:18



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