八ヶ岳阿弥陀岳ー輝く霧氷ー
2019年12月28~30日八ヶ岳阿弥陀岳へ行くことにした。初日は美濃戸口から5名で赤岳鉱泉に入って幕営。途中、堰堤付近で霧氷が青空に映えていた。2日目に阿弥陀北稜の予定。3:30、起床。5:45、暗いうちに出たが、冷えていた。中山峠までの道で指先がキーンと固まったように痛くなってしまった。以前、エクアドルのコトパクシ山5895mの山頂で同じ痛みを感じたことがある。指先の交感神経の過緊張のような感じ。八ヶ岳の早朝の冷え込みは凍傷を起こしやすい私の指と相性が悪い。指のせいで調子も良くなさそう。北稜は6年前に登ったことがあるし、若い同行者に迷惑がかかると悪いので、やめることにする。ヘタレに付き合ってくれたH本さんと阿弥陀の登山道をピストンすることにした。陽が上がって暖かくなると嘘のように指の痛みはなくなった。写真は阿弥陀の登山道のある斜面。阿弥陀の山頂(2805m)からの景色は素晴らしかった。まず、富士山と権現。南に左から八ヶ岳の編笠、権現、西岳。その奥に北岳などの南アルプス。中央アルプスは左から南駒、空木、木曽殿乗越のキレレット、宝剣、木曽駒。その右は御岳。左に乗鞍。その右に北アルプス。穂高と槍、穂先も見えた。北アルプス北部と蓼科山。右奥は頚城山群か。北八ヶ岳。一番左が蓼科。縞枯、ニュウのある北八つ樹林帯、天狗岳、硫黄、横岳。双耳峰の天狗はわかりやすい。そして、もちろん、赤岳。と、一巡して富士山に戻ってきました。阿弥陀への下りで1ケ所、悪いところがあり、H本さんが確保してくれた。下山路から大同心と小同心がよく見えた。11時半頃、帰りの行者小屋のベンチで一休み。霧氷が陽に射られて宝石のように輝いていた。山はヘタレでしたが、山頂からの光景とこの輝く霧氷の光景を見て、写真に撮れたことがこの山行の収穫でした。3日目は用事があったので、6:45に一人で一足先に下山した。9:05に美濃戸山荘に着いて風呂に浸かってのんびりした。10年前から5年ほど、某認定資格をとるために、年末年始に7,8回、美濃戸口と赤岳鉱泉を往復したことがあった。苦手な重荷と速さが求められ、今回、悪夢がフラッシュバックするようだった。山を試験場にしてはいけないと思ったことだった。