瀬戸内海の小島に暮らす平山周吉(橋爪功)と妻とみこ(吉行和子)は、東京で暮らす三人の子供たち、長男の幸一(西村雅彦)、長女の滋子(中嶋朋子)、次男の昌次(妻夫木聡)に会いに出掛ける。三人三様に忙しい毎日の中、両親をなんとか喜ばせようとするが、なかなかうまくいかない。しかしそんな中でも、ハトバスでの東京観光を楽しむことも。周吉は、亡くなった知人の仏壇に線香をあげにいき、残された知人の妻が東北の出身で津波の被害で実の母親がまだ見つからないという。一方とみこは次男の昌次のアパートを訪ねるが、ボランティアで行った福島の被災地でひと目惚れしてプロポーズしたという間宮紀子(蒼井優)を紹介される。紀子は本屋の店員で、すっかりとみこに気に入られる。幸一の家に喜んで帰ったとみこだったが‥。
| | 【ストーリー】
2012年5月、瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉と妻のとみこは、子供たちに会うために東京へやってきた。郊外で開業医を営む長男の幸一の家に、美容院を経営する長女の滋子、舞台美術の仕事をしている次男の昌次も集まり、家族は久しぶりに顔を合わせる。最初は互いを思いやるが、のんびりした生活を送ってきた両親と、都会で生きる子供たちとでは生活のリズムが違いすぎて、少しずつ溝ができていく。そんななか周吉は同郷の友人を訪ね、断っていた酒を飲み過ぎて周囲に迷惑をかけてしまう。一方、とみこは将来が心配な昌次のアパートを訪ね、結婚を約束した紀子を紹介される。翌朝、とみこは上機嫌で幸一の家に戻って来るが、突然倒れてしまう─。
【解説】
おかしくて、かなしい。 これは、あなたの物語です。~切なく希望に満ちたエンディングの後に込み上げるのは、「家族に会いたい」という想い~ |