表現の自由。
私の記憶が間違ってなければ、、、、、 最初は35,000でした。次に60,000。そして1,000,000。 今朝の時点で3,000,000。これ、テロにあったフランスのシャルリ・エブド社発行の風刺週刊紙の発行部数です。この新聞社は襲われる前の発行部数は公称35,000部と言っていました。ということは、、、たぶん実売は2万ぐらいでしょう。実際、広告収入が少なすぎて現在は寄付を募っているということでした。 襲撃された後に、普段は60,000部だけれど、次回の発行は百万部にしますと発表しました。それが今朝のニュースではなんと三百万部に変更されています。実に86倍。ほんとならね。ということはテロ実行犯はこの週刊紙を殲滅しようとして、逆に世界に広告してしまったということです。 みずからの死をもって。 これが表紙の一例 社員の給料も払えているかどうかわからないくらいの、フランスの首都パリ!でのミニコミ誌程度の新聞の、通勤途中にゴミ箱で目にすることがあるかどうかの風刺画が、世界に無料で配信されました。しかも、表現の自由という聞き心地のいい言葉に世界の文化人も飛びつきました。ゴールデングローブ賞の授賞式ではジョージ・クルーニーも「私はシャルリバッチ」を胸に付けて、ともに戦いましょう宣言です。 これも自由の結果です。 先月、アメリカ映画「ジ・インタビュー」が、北朝鮮の首領様暗殺をコメディにしていると、共和国住民の猛反発をくらい、ソニーピクチャーズがハッキングされ、映画を公開すると無慈悲な鉄槌が下されるだろう、と脅迫されました。この映画。いわゆるマニア向けのコメディ。たぶん公開されたとしてもレイトショーかDVDスルー。ほっといてもほとんどの人は見向きもしない映画です。 主演のジェームズ・フランコはいまとびっきりの売れっ子^^なので、まあ例えば日本で公開されたら、フランコファン50人ぐらいは駆けつけたかもしれません。そんな程度の映画。北朝鮮は無料で世界に広告宣伝してくれました。ソニピほくほくでしょう。^^;)わからないものです。 つまりシャルリもインタビューも、本来狙っている者たちの動向とは真逆の世界に突入してしまうというアイロニーですね。もちろんふたつの事件は狙ってやったものではありませんが、これからは 「こういう手もあったか」 と思われる犯罪が出る可能性を示唆した事件でした。 てか、表現の自由ってどうも白人臭い気がするんだけど。私だけだろうか。。。