テーマ:☆詩を書きましょう☆(8384)
カテゴリ:詩
泰山木の花咲く小路
泰山木の白い大きな花が 塀から顔をのぞかせる小路 三人の親子が楽しそうに通って行く
一人は小三くらいの男の子 ひょろっとした細い手足で絶えず喋っている アルトの太い声で合槌を打つのがお母さん 真ん中の女の子は中一くらい 白いブラウスに黒の襞スカート 時々頷いて小声で話す
男の子は手に何も持っていない カモシカになって軽く飛び跳ねたり走ったり 雲雀になって絶えずさえずって
母親の左肩には自分のバッグと息子のランドセル 右肩には息子の手提げかばん お喋りの三重唱は 雲の割れ目にこだまする
何十年後 年老いた母親の荷物を持って歩く 一人の壮年の姿が見られるだろうか
泰山木の白い大きな花が 塀から顔をのぞかせる小路で
この詩は昨年7月8日につくったものです。 昨年の同人誌に載せました。 丁度今、泰山木の花が咲いていますので ブログにもお披露目です。
何故か家の近くでは泰山木を小さくして植えている家が多く この小路には3,4本あります。
3人の親子連れ、気になりました。 どうして母親が少年の鞄もバッグも 持って歩くのでしょう? 元気そうに見える子が本当は病に冒されているのでしょうか?・・・???
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