テーマ:徒然日記(22930)
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昨日のことでした。落語を聞いてきました。 前から寄せで落語を聞きたいと思っていましたが、なかなかチャンスがなかったのですが、2ヶ月くらい前、朝日新聞の折り込みに、圓楽、歌丸二人会とあるではありませんか。市川市文化会館で。本当は、鈴本か、どこかの寄席で聞きたかったのですが、まあ、近くだから夜の公演でも苦にならないと、申し込みました。4000円のところ、3,500円という割引にも食指が動きました。 当日、鍼の予約を、いつもは3時なのに2時に取り、夜の食事の支度まですっかりすませて、12時半家を出かけ、2時から、2時間半近くの鍼の治療を受け、その足で、市川文化会館へ。6時15分前くらいに着きましたが、もうどんどんお客を入れていました。6時開場、6時半開演。 昔は寄席の桟敷に薄っぺらな座布団を敷いて聞いたものですが、今は、立派な会館で指定席で見られます。落語もメジャーになったものです。もっとも圓楽師匠と歌丸師匠と言えば、テレビの笑点でおなじみ、名の知れた落語家ですものね。1500人くらい入るホールはほぼ満席。 市川はいい所だ、他では、興業出来ないところもあるのに、開いてくれてこんなに大勢のお客さんにご来場いただいて、と歌丸師匠は盛んに褒めてくれました。震災以降、商売上がったりだと嘆いていました。 中に入ると幕は下りていましたが、お囃子が鳴り響いて雰囲気を盛り上げていました。 開演。お三味線が鳴り響き現れたのは若い前座。昇吉という、春風亭昇太の弟子だそうです。後から出てきた小圓歌が言っていましたが大学出だそうです。なかなか器用に話を運んでいました。「竹の子」という演目でした。 次に圓楽師匠、「ずっこけ」という演目。胸やけがしていても、もう少しもう少しと言って、ずるずると飲んで行ってしまい、酔いつぶれてしまう酔っぱらいを上手に演じていました。酔っぱらいの演技はうまいと思いますが、誘惑に負けてしまいずるずるっと酔いに引き込まれて行ってしまう心理描写がいま少し・・・、と思われました。 まだ襲名して一年・・・。まだまだですね。先代の圓楽師匠が懐かしいです。あの味。粋で小気味の良いセリフ、品が良く・・・。早く先代の域に近づいてもらいたいと思います。牡丹灯籠なんか、凄かったですね。ゾクゾクッとして、怖くとも引き込まれてしまいました。 休憩10分の後、音曲、三味線を抱えて小圓歌さん登場。女性です。三味線をひきながら漫談。師匠方の出ばやしを弾いたり、最後は奴踊りで締めました。 大トリは歌丸師匠。演目は「竹の水仙」。左甚五郎若き日の逸話。家に帰って息子に話すと「ああ、一文無しで宿に泊まって、彫刻をしてお金に替えると言う話でしょう?」と知っていました。そう言えば、息子は中学の頃から落語が好きでカセットテープを買っては聞いていましたっけ。でも今回誘っても「行かない」という返事が返ってきましたが・・・。 さすが歌丸師匠。話がこなれています。久しぶりに、声をあげて笑いました。話の間、声の大小、仕草、観客を引きつけて、面白いのです。今まで変なところでわざと笑いをする人がいたのですが、全然それが聞こえなくなりました。 寄せでなくとも大ホールで落語を楽しむことが出来、大満足で家に帰りました。歩いて25分かかるのです。交通手段は他になし。
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