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月が地球に最も近づいたときに満月もしくは新月の形になった月の姿、またはその現象をスーパームーンと呼んでいるがこの呼び名はもともと占星術から出た言葉で比較的新しく気象用語には無い。 天文学的の呼称は、惑星直列と呼ばれる「近点満月」である。 占星術のひとつの分野に、その人の出生のときの星の配置をもとにした「ネイタル占星術(Natal astrology)」と呼ばれるものがある。 この言葉が使われたのは、「スーパームーンの時には大規模な自然災害や社会的な暴動など不吉なことが起こる。」とアメリカの占星術師リチャード・ノールが1979年に言ったのが嚆矢という。 月は地球の周りを27日かけて回っておりその軌道が楕円形であるため、地球から近くなったり遠くなったりする。地球との近接点と最も離れた点では、約5万kmの差が生じる。 その時に太陽―地球―月または太陽―月―地球と一直線に並んだ場合が、満月あるいは新月になりスーパームーンと呼ばれる天体現象が起きる。 逆に最も遠接点の時の満月はマイクロムーンと呼ばれ、スーパームーンと比較して明るさで約30%大きさでは約14%の差があるとされる。 11月14日(月)の20時20分ごろに月が地球に約35.7万kmまで最接近し、その約2時間半後の22時50分ごろに満月になると気象庁から発表されていた。 今回のスーパームーンは近接時間と満月になる時間が2時間以上開いていたが、これが1時間以内であれば「満月と最接近の時間が合致した月」の意味で特にエクストラスーパームーンと呼ばれる。 今回最接近した月はエクストラスーパームーンでは無かったが、68年振りと言われるスーパームーンとなった。 満月はスーパームーンでなくても、山や建物など地上に比較する対象物があると一層大きく感じられる。これがスーパームーンの場合は一層大きく明るく感じられる。 満月の大きさと明るさを最も実感として鑑賞するためには、地上の対象物が月と同居する月の出の10数分とされる。画像に残すためには、前景に高い搭や高層ビルがあると比較しやすい。 数日前からテレビなどで盛んに68年振りとなるスーパームーンを宣伝していたが、今回は残念ながら日本列島はすっぽり雨雲に覆われ、僅かに沖縄の離島でしか見ることができなかった。 15日は昨日の雨も上がって、月を見るには上々の空模様となった。 実際には14日は月齢14.4で15日は15.4だったので、「近点満月」を気にしないで晩秋の夜空に浮かぶ綺麗な満月として楽しむことができた。 ただし我が家からは周囲の建物が邪魔をして、月の昇る瞬間を見ることはできなかった。 6時過ぎに東の空に通常の満月とは幽かに異なる、スーパームーン独特の色合いを残した月を見ることができた。 人類は古来より、祈りの対象として満月や星に願いを掛けて来た。 特に霊力があるとされるスーパームーンには、通常の満月とは異なった運気上昇を祈る特別なマジナイがあるのだという。 金運は空財布を月に向かって振って、金を呼び込むように祈る。恋愛運は好きな人とうまく行くように祈って、2週間の間好物絶ちをする。その他運気全般については、コップに入れた水に月を映しながら飲むのだという。 しかし一方で占星術ではスーパームーンを諸願成就の象徴であるとし、願いの叶った物を始末し月に感謝するのだという。 前回最接近したのは2011年3月19日で月との距離は356、577kmであったが、今回はそれより66kmほど近くまで接近した。 次に満月がスーパームーンとなるのは、再来年の2018年1月2日だという。 さらにエクストラスーパームーン現象は、2034年にならないと見られないのだという。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年11月16日 11時22分59秒
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