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綺麗な花には刺がある、という言葉がある。綺麗な花というのは、薔薇の花を指しているであろうことが想像できる。 もとは「外見が美しい女性でも、その内面は外見に似ず往々にして人を毒することがある。」ということを薔薇の花に譬えて言ったものであろう。 薔薇以外に美しい花を咲かせ刺を持つ植物として、薊や木瓜が思い浮かぶ。またサボテン科に属する植物には約140属2000種以上が確認されているが、表面に葉や茎が変形したと考えられるトゲやアレオーレという綿毛を持つものが多い。 サボテン類は煌めくような美しい花を咲かせることから、多くの愛好家がいる。一日花で多くは夕方から夜間に開花して、翌朝には凋んでしまう種類もある。 その花色は豊富で、橙色・黄色・白色・赤・ピンクとさまざまである。 月下美人・カニサボテン・クジャクサボテンのように、サボテン類は「綺麗な花」という形容のとおりの花を咲かせるものが多い。 サボテンの種によってはその植物体や花を観賞する以外に、食料としても利用されるものがある。 15世紀頃にはすでにウチワサボテンが食料とされていたとされ、特に南米ではトゲが生える前の若い偽茎を収穫して茹でてピクルスやサラダにし、あるいは焼いて食べる。 メキシコ料理の店では、塩で漬けた漬け物がある。 ウチワサボテンはサボテン科の亜科の一つとして、5種15属に分類されている植物の総称である。 平たい楕円形をした茎節が団扇のように見えるので、この名が付けられたものである。 茎節から若い芽を次々と出し、草丈は2mほどにも生長する。踏み潰しても、残っている茎から再生するほど強健な植物である。 世界の侵略的外来種ワースト100に指定されるほど繁殖力が強く、アフリカやオーストラリアでは野生化して厄介な雑草となっている。 茎の表面は細かいトゲが密生しており、うっかり触るとすぐに抜けて刺さる。 乾燥・耐寒性もあって強健であることから、植えっ放しでも多くは生き残る。そのため野生化しているものもあり、本州でも時に群落を目にすることがある。 果実が食料として利用される、サボテンもある。 亜熱帯地方でドラゴンフルーツの名前で売られている果実は、サンカクサボテンの実である。 沖縄では3mにもなるサンカクサボテンを、実を採るためにハウスで栽培している。 ドラゴンフルーツはコールラビーに似た果実を着けるが、ウチワサボテンは逆円錐形の実を付ける。 ウチワサボテンは茎節から若い芽を次々と出し、草丈は2mほどにも生長する。 メキシコで食用とされるウチワサボテンを総称してノパルと言い、50種ほどが栽培されている。 このうち実を食べる品種としては10種ほどが栽培されており、果実は黄や赤、黄緑色をした6~8cmの大きさである。 自宅の近くに2mを超えるほどに大きくになった、ウチワサボテンがある。5~6月に懸けて次々と黄色の小花を咲かせたが11月も末の晩秋に、親指大に結実した実が黒赤色に色づいた。 果実の中はドラゴンフルーツの皮目の色に酷似していて、アントシアニン色素の塊のように見える。 その味だが梨やスイカに似た仄かに甘い味がするというが、大根を生で齧ったような味でどちらかと言えば人が好んで食べるような果実とは到底思えない。 花言葉 燃える心 暖かい心 偉大 枯れない愛 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年11月24日 09時35分31秒
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