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別名のゴクラクチョウカ(極楽鳥花)の呼び名の方が一般的だが、バショウ科ストレリチアが本名である。 アフリカ原産の常緑多年草で葉は芭蕉のつき方に似ていなくもないが、芭蕉の葉よりずっと硬質で濃い緑色で艶がある。 若しもう少し葉の幅が広ければそのまま、芭蕉団扇のように使うことができそうである。 寒さにやや弱いが乾燥気味に管理すれば、零度程度までは持ちこたえ冬越しが可能である。 ストレリチアには同じような花を咲かせるが異なる品種が数種類あり、一般的にはストレリチア・レギネが育てやすく広く流通している。 花はかなり変わっていて姿が派手な極楽鳥(フウチョウ)のようだとして、極楽鳥花の別名がついた。 実際にはストレリチアの花のような、極楽鳥はいない。 一般的な開花時期は早春だが、環境によっては秋から冬にかけて開花することがある。 花には特徴があり初め直立していた蕾が、開花時期が近付くと次第に首が倒れて水平になり蕾の上面が割れて突然花が飛び出す。 10日後位に、最初咲いた花の後ろに次の花が飛び出してくる。このようにして5個ほどの花が次々と開花するので、開花期間は1カ月の長期間にも及ぶことがある。 全く別種の春蘭や君子蘭の根のように、白くて太い根を有し乾燥に耐えることができる。 案外柔らかくて脆い根だがその力は強力で、3年以上植え替えをしないで放置すると素焼きの鉢を簡単に割ってしまう。 例年夏の直射を3割ほど避けるため鉢を西日の当らない場所に移動していたのだが、今年の夏は天候不順で強烈な日差しが無かったため庭の土の上に直接置いたままにしていた。 関東甲信地方は11月24日に時ならぬ積雪があり、我が家の辺りでも車の屋根には5cmもの積雪となった。 しかも翌日は真冬並みの寒波がやってきて、柿の葉を一斉に落とした。 例年12月の初めに耐寒性の弱いハイビスカスやストレリチアの鉢を室内に取り込むのだが、今冬は予期しない時期に寒波が襲来したため未だそのまま外で管理していた。 25日に慌てて室内へ取り込んだのだが、驚いたことにストレリチアは鉢底から地中へ20cm以上も深く張った根のために簡単に鉢を動かすことができなかった。 この場所に鉢を移動したのは夏になる前の6月末であったから、5か月ほどの間に根を伸ばしたものである。 鉢底の穴は2~3mmしかないのに、鉢を突き抜けた先は小指ほどもある太く白い根が地中に広がっていた。 来年からは鉢植えの藤を管理するように、間を置かないで鉢を回したり鉢の下にブロックなどを置くことにし直接土の上に置かない工夫が必要だと感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年11月30日 12時02分55秒
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