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講師養成0
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乳幼児をお持ちのお母さん、お父さん向けの講座です。 小さいお子さんがいるとなかなか防災訓練や講座を受けることが難しいのですが、災害が起こる前に、毎日の暮らしの中で災害時にも役立つサインを使いながら防災力を高めていただける内容です。 大人だけの参加、碧南市外からの参加もできます。 この機会にユニバーサルサインを身に付けてみませんか? 日時 9月11日(日)10時~12時 場所 へきなん福祉センターあいくるあいくるお申込み、お問い合わせは... 碧南市社会福祉協議会(℡ 0566-46-3701)
2016年08月22日
講座のご案内です。よちよち手話1日完結講座は9月25日(日)第一講座 10時~12時 第二講座 13時~16時場所 NPO法人 生活支援サイン事務所 名古屋市千種区高見1-4-5申込み締切 9月15日※詳しくは 「よちよち手話1日完結講座」をご覧ください。 シニアサイン1日完結講座は10月29日(土曜日) 第一講座 10時~12時 第二講座 13時~16時場所 NPO法人 生活支援サイン事務所 名古屋市千種区高見1-4-5申込み締切 10月16日※ 詳しくは「シニアサイン1日完結講座」をご覧ください。お申込み・お問い合わせはトップページの「メッセージを送る」からどうぞHPの方もごらんください NPO法人 生活支援サイン
2016年08月01日
聞こえが困難な人は外見ではわからず、災害が起こったときの対応は阪神淡路大震災の時から言われてきました。その後、災害時の対応の仕方についてなどを全日本ろうあ連盟がまとめて本にしました。その後の東日本大震災の時の対応に生かされたのでしょうか? 今回も手話ができる人の応援が整ってきたようですが、聞こえが不自由な人は避難所には行き難く車の中で・・・という人も多かったようです。聞こえが困難な人は手話ができるろう者だけではなく、高齢者など手話を知らない人もたくさんいます。また避難所では大声で伝えることは周りに迷惑になり難しいですね。ボードに書いたり、数字は10本の指を使って伝えてください。そして声を出さずに身ぶり、手振りで伝えることはすべての人に有効です。隣に寝ている人もいる避難所ではサインで伝えることも考えて、コミュニケーション難民を出さないようにと願うばかりです。
2016年04月28日
昨年兵庫県三田市でのシニアサイン講師養成受講者の中には障害をもったお子さんのママたちも数人。その後の嬉しい便りをいただきました。「私は自閉症(小2)の息子の母親です。私がユニバーサルサインを使いはじめてから 息子が困っている事、やりたい事を伝えてくれるようになったんです!!私も息子の好きな事、考えている事を理解できるようになったんです!! 奇跡です。結果、コミュニケーションがとれるようになり、親子で笑顔がいっぱいです。」シニアサインは高齢者だけでなく、日本語がけではなかなかコミュニケーションが取れない方々にも使っていただきたい方法です。
2014年06月27日
シニアサイン講座をお休みとの電話は「義母の調子が悪いので今から病院へ連れて行く」と。後から聞いたら熱中症だったとのこと。夜はスポーツドリンクを枕元に置いてあるのに飲んでないので聞いたら、80歳の義母の返事は「喉が乾いてない」。自分で食事もとれるし出かけることもできる人で軽い認知症の人は要注意です。「水分をしっかりとるように!」「水分はこまめにとるように!」「水分は充分とってね!」 この言葉が理解しにくいのです。どれだけ飲めばいいのか具体的に量を伝えることが大切なのでは?「お昼までにこのペットボトルのを全部飲んでね」「1時間ごとにコップ1杯飲んでくださいね。」彼女は優しい民生委員さん。「この言い方で伝えたい人が義母だけでなく、他にも数人いるから、いまから行きます」と。だいたい熱中症も80代、90代の方々にとっては最近の言葉ですし、喉が渇いたという感覚がないのに水分をとることが身についていないのでは?と思います。我が家の近くに大きな病院。早朝からよる遅くまで救急車の音が鳴り響いています。
2013年07月17日
子どもが言葉を覚えていくとき、ものの名前など目で確認できる名詞(ママ・パパ・ワンワン・本など)は簡単に覚えることができますが、気持ちを伝える言葉(うれしい・待つ・だいじなど)の意味を知ることは、なかなか難しいものです。子どもが触わると困るものに触ったときに「ダメ!」の声掛けでは、理由がわからず繰り返し触ることが多いものです。先回の講師養成受講のお母さんから聞きました。「ダメ!」でなく「だいじ」を使ったら触らなくなったと。あるお母さんは子供が大事にしている「しまじろう」で「○○ちゃんのだいじね」と声掛けしたら、すぐに「だいじ」の意味を理解したそうです。ちょっとした気づきで子どもは抽象語も理解していきます。私の「ベビーサイン」(毎日新聞発行)の本は、この抽象語を中心に書いています。気持ちを伝える言葉の大切さを知っていただきたいと思っています。
2013年06月15日
3月17・18日名古屋での講師養成が終わり、新しい講師の方々が誕生しました。今回も遠く岡山県から受講された方もありました。以前広島での講師養成を岡山から来て受講された講師のよちよち手話講座を体験して、自分もよちよち手話を広める側にとの思いで受講されました。こうして講師の皆さんの手で、少しずつよちよち手話の輪が広まっていくのは嬉しいですね。4月14・15日はシニアサインの講師養成(名古屋)です。今回北海道新聞に取り上げていただき、遠~くから講師依頼がありますが、シニアサインの方も講師養成を受講された方が、全国にいてくださるようにと頑張っていきます。よろしくお願いします。
2013年03月20日
よちよち手話、シニアサインの普及とともに、講師養成(よちよち手話は3月に札幌市と名古屋市で開講決定)にも力をいれて、講師の方々の力で広く普及させていただきますようお願いします。よちよち手話で親子の笑顔、シニアサインで介護の場での笑顔をいっぱいにしていきたいと願っております。すこしお休みしていた「いきいきサロン」は4月から「コミュニティカフェ・たかみ」と名をかえて再開したいと考えております。今年もどうぞよろしくお願いします。
2013年01月01日
今日はシニアサイン講座受講者の中にお二人が補聴器でなく集音器を使用しています。一人は高齢のため聞こえにくくなった人、もう一人は耳の病気で長い間聞こえに不自由になっていた人です。二人が使っているのは両耳にイヤホンを付けている形のものです。ただ困るのは音楽を聴いていると間違われて、人の話を聞いていないと冷たい目で見られてしまうとのこと。広く知ってほしいですね。私が耳の遠くなった母のために買ったのは、ちょうど電話の受話器のような集音器です。これは助聴器という名で販売されていて、耳に当てるとONになり、離すとOFFになります。私が音量を調節してあげれるので便利です。補聴器を自分で管理できなくなった人にはとても便利で安価です。聞こえなくなったとあきらめないで、このような器具も使っていつまでもコミュニケーションを楽しみたいですね。補聴器は医療器具、集音器は電気器具です。
2012年09月04日
自閉症の人たちのコミュニケーション方法の一つのマカトン法があります。音声言語でのコミュニケーションが難しくイギリスからきたマカトン法を使うということは随分前から知っていました。知人が自閉症の子どもに音楽療法をやっていて、「トイレ」のサインが日本の手話とは違うと聞いていました。ではそのほかのサインは?と思ってネットで調べたら、なんとほとんどが‘日本の手話'でした。私のシニアサインのように難しい手話は少し変えてあるのもありましたが、どう見ても手話。イギリスの手話では日本の文化、生活には合わなかったのでは?と考えました。今日NHKの「みんなの手話」の担当者と名古屋の毎日文化センターで会いました。その方にマカトン・サインの存在をNHKで知らせてほしいと言っておきました。手話やシニアサインを使える人は自閉症の方とも話せるのです。私が「ベビーサイン」の本を出したときも、自閉症の子供のお母さんから「この方法なら子供(10歳)が自分の気持ち、感情を伝えることができるのでは」と言われました。自閉症のお子さんを抱えた家族が皆さんがマカトン法があるということをご存じではないのです。手話って、ろう者以外にもまだまだ必要とする方がいるのではないでしょうか。
2012年06月23日
今日は近くのコミュニティセンターでのシニアサイン講座でした。1昨日のみんなの手話の感想は「短い時間だったけど、わかりやすかったのでは」「初めての人にはもう少し詳しい説明がほしかったのでは」などなど。日本の手話のすそ野を広めることになる「よちよち手話」「シニアサイン」ですが、手話の世界とは全く別物のようにとられてしまわれることが多かったのです。 「みんなの手話」で取り上げていただけたことは「手話界にデビュー」でしょうか。
2012年06月05日
NHK「みんなの手話」からシニアサインについての取材があり、午後7時~7時半の講座の終わり5分で紹介されます。6月3日(日)はシニアサインとはから講座風景や私へのインタビューなど(と思います)。6月10日(日)は通所介護施設みどり(尾張旭市)で実際使っている様子。ここはシニアサイン講座を受講後、講師養成をうけたSさんが働く職場です。以前私も利用者さんの家族と職員に話してきたことがあるところです。シニアサインと言っても難しい手話を使っているわけではなく、日常生活で必要な簡単な言葉くらいですし、身振りから作られた手話も多いので、身振り上手になれば耳の遠くなった高齢者との会話がスムーズになり、大声で何度も繰り返す必要がないのでお互いに笑顔が戻ります。一番間違ってとられるのは、シニアサインは中途失聴の方との会話に使うので、手話のように両方が手を動かす必要はなく、伝われば相手の高齢者などは声だけで答えてくれればいいということです。
2012年05月16日
子育ては言葉を教えるところから始まるといわれています。3~4歳になってなんでも話せるようになったお子さんも、あなたが伝えた言葉を正確に受け取っているかどうかを考えていますか?私は高齢のろう者と接していて、なかなか通じない場面があります。「行けたら行く」(「行く」が2回あるので「必ず行く」ととらえられることも多い)「行かないわけではない」(「ない」が2回あるので「絶対行かない」ととられる)ある小学校の校長先生の話です。1~6年生に「静かにせんか!」と言ったら、静かにしたのは2年生以上で1年生はさらにワイワイガヤガヤ。「せん」は「しない」と同じ否定で使います。だから「静かにしてはいけない」ととったようです。こんな時、言葉と一緒に身振りで口元に人差し指を付ければ、理解できますよね。話し言葉が豊富になっても日本語はなかなか難しい言い回しが多いので幼児にはサインを付けて話してあげてください。でも大人であるテレビのリポーターが「スカイツリーのふもとの商店街・・・」と。
2012年05月12日
シニアサインの記事は全国の地方紙に載ったことで、いろいろな方と電話でお話しできました。耳の遠くなった高齢者の家族からの問い合わせもたくさんありました。その中に「値段の高い補聴器を買ってあげたのに使わない。聞こえないなら補聴器を使えと言っているのに嫌がってつかわない!」という人が結構多かったのです。補聴器をつけたからと言って老人性難聴の人がすべてクリアに聞こえるわけではありません。大声で話されても音は聞こえるが何を言われているかわからない人も多いのです。大きな音だけ入るのでは、外したくなります。補聴器は家族が調整してあげることができず、本人のみです。家族がどのように聞こえているのか想像することも難しいものです。嫌がるということはきちんと聞こえていないということでしょう。補聴器を嫌がったらシニアサインを・・・です。
2012年03月08日
共同通信社のシニアサインの記事がいつ、どこの新聞にどのようにのっているのか私にはわかっておりません。(記事も内容は同じでしょうけどイラスト付きのところと無いところもあるようです)今朝は南日本新聞を見たという介護職の方からFAXをいただきました。他の新聞に掲載された時もそうでしたが、介護現場にいる方々から悲痛な声が届けられています。「利用者さんの伝えたい言葉を伝えられないもどかしさ、ただ瞬きだけの言葉でもっと違う言葉を伝えたいはずなのに・・・」ここ名古屋から遠い地域の方にも本当はお会いしてもっとお話ししたいのですが・・・。書籍はトップページの写真「シニアサイン」(毎日新聞社発行)と現在連載中の「おはよう21」にはすぐにつかえるように解説した記事が載っております。(昨年10月号~本年9月号まで)
2012年02月16日
先日取材があった共同通信社が配信した記事が、昨日静岡新聞の夕刊に掲載されました。朝からお問い合わせのお電話やFAXをいただきました。名古屋での講座の様子も紹介されていましたので資料はありますか?、静岡のどこかで講座は?というお問い合わせも多くありました。申し訳ありませんが、連続講座は今のところ名古屋中心です。昨年の読売新聞掲載をきっかけに鎌倉市の社会福祉協議会が講座を検討してくれています。名古屋では4月から名古屋駅前の毎日文化センターでシニアサイン講座が始まります。(第1・3土曜日PM4:00~5:30)書籍はこのブログに表紙を載せていますが「シニアサイン~介護に役立つ楽々手話」(毎日新聞社発行)と月刊誌「おはよう21」(中央法規発行)に昨年10月号から連載中です。聞こえが不自由になった方が周りにいらっしゃる方に使っていただきたいと願っています。
2012年02月09日
先日シニアサインのセミナーを聞いてくださった介護関係の大学の先生からのお話です。「介護の勉強をしている東南アジアからきた方たちにシニアサインを使ったら、もっと早く日本語も介護知識も学べると感じた」と。例えば「1」は「いち」・「ひとつ」 「2」は「に」・「ふたつ」この時、指を一本、二本立てれば、このサインはどこの国の人にも理解できます。そして耳から入ってくる日本語を学んでいけます。シニアサインの使用範囲はいっぱい!
2012年01月19日
千種区での講座は今日が今年最初。ここに東京から共同通信社の方が取材に来てくださいました。(全国の地方紙に掲載されそうです)今日はお正月に関係する言葉を身振りで表す方法を考えたり、文章を身振りだけで伝えることなどを学びました。受講者はみなさん工夫する力がアップしていて、いろいろな表現方法をみせてくれました。記者の方も一緒に見ていただき、シニアサインってどんなものなのかや、実際高齢者や聞こえが不自由な方からシニアサインの効果などを取材してもらいました。講座終了後、私の事務所でさらにお話ししました。どんな記事になって、そしてまた広く全国に伝わるのか楽しみです。
2012年01月17日
あけましておめでとうございます。声で話せるようになるまでの赤ちゃんのコミュニケーション ツールによちよち手話を日本の手話をもとに考えて8年たちました。全国での講師養成の結果、講師の皆さんが、お母さんたちに「育児を楽に楽しく」との思いを伝えてくれています。また声でのコミュニケーションが不自由になった人の会話を助けるシニアサインも考案して5年がたちました。セミナーも大阪、岡山、東京など名古屋以外の方々にも聞いていただく機会が増え、少しずつ広まってきました。専門学校でも取り入れられました。今年4月から毎日文化センター(名古屋駅前)でも再度講座が開かれる予定です。月刊誌「おはよう21」(中央法規)の「使ってみようシニアサイン」は1年間の連載の半分が過ぎました。受講者は自分が聞こえなくなった人、その家族だけでなく、介護、医療の現場で働いている方々に広まってきております。一度シニアサインを体験した人は「今の社会のどの分野にも必要なツール」とのご意見をいただいております。これからも「だれでもいつまでも心豊かなコミュニケーションを」という願いで‘老体鞭打って’活動していきます・お正月に出会った詩です。 前に進みなさい!人生を振り返るのは過去に浸るためではなく未来を見透すため立ち止まるのは旅を止めるためではなく人生の旅を続けるため詩・葉 祥明
2012年01月01日
シニアサインでは数字を伝えるときは指も使ってほしいと言っています。たとえば「1」(いち)と「7」(しち)は声だけでは間違い易い数字です。指を添えると正確に伝えることができます。もう一つ発音する時、間違いがない言い方を教えてもらいました。彼は数字を扱う役所に務めていた人です。そこではこの言い方を徹底していたとのことです。1-ひと2-ふた3-さん4-よん5-ご6-ろく7-なな8-はち9-ここ10-とお1と7も「ひと」「なな」なら間違いがないですね。私もこれからはこの言い方を身につけたいと練習中です。でも指を付けることも身につけてくださいね。
2011年12月26日
【手話より簡単「シニアサイン」】 (2011年11月18日 読売新聞より)シニアサインの講座の仲間と、握り拳でもう一方の手首を軽く2回たたき「お疲れさま」のサインをする近藤さん(中央)(名古屋市で) 耳が聞こえにくくなったお年寄りに用件が伝わらず、戸惑ったことがある人もいるだろう。しかし、相手のお年寄りの困惑はそれ以上かもしれない。お互いの意思疎通を円滑にするため、話し言葉に簡単な手話や手ぶりを加えて表現する「シニアサイン」を活用する動きが広がっている。 「お風呂に入ったら」「ご飯ができたよ」。名古屋市の主婦(58)は、同居する母親(84)に話しかける際には、いつも意識して大声を出していた。母親の耳が聞こえにくくなったためだ。しかし、大声を出すのは疲れるし、繰り返しても分かってもらえないと、ついイライラしてしまう。 数年前、知り合いに「シニアサイン」を紹介され、講座で習い始めた。それからは、右手で鍵を回す動作をしながら「鍵をかけてね」と話すなど、手ぶりを添えるように心掛けた。 すると、母親との会話も円滑になり、イライラすることもなくなったという。主婦は「大声を繰り返すと怒っているような感じになり、母親も嫌な気持ちだったと思う」と話す。 シニアサインは、愛知県内などで約20年間手話通訳をしてきた近藤禎子(よしこ)さん(67)が5年ほど前に考案した。自分の母親の介護の経験などから、誰でも分かる簡単な手ぶりでコミュニケーションを図る方法を、手話をもとに考え出した。2006年にNPO法人「生活支援サイン」(名古屋市)を設立、各地で講座を開くなどして普及に取り組む。 近藤さんによると、手話は、話し手と聞き手の双方が使い方を覚える必要がある。しかし、シニアサインは、手話を取り入れながらも、「相手に伝わればいい」というのが基本的な考え方だ。 例えば、「食べる」のサイン。右手の人さし指と中指を箸に、左手を茶わんに見立てて食べる様子を表してもいいし、両手でおにぎりやパンを持ってかじる様子を表現してもいい。相手に合わせてオリジナルのサインを作ることも有効だという。 お年寄りからの返答も自由だ。「口頭でも、うなずきでも、お年寄りがやりやすい方法で答えてもらえばいい。形式にこだわらず、お互いの気持ちを伝え合うことが大切」と近藤さん。 高齢者の問題に詳しい桜美林大学教授の長田久雄さん(老年心理学)によると、耳が聞こえにくくなると、「何度も聞き返すのは悪い」「どうせ聞こえないから」などと人との会話をあきらめ、疎外感を抱くケースも少なくないという。 「聞こえの問題は、当事者以外には分かりにくく、自覚症状がない場合もある。聞こえていないのかなと思ったら、まずは相手の聞こえ方の状態を医療機関などに確認し、その上で、手ぶりを使ったり、紙に書いたりするなどしながら話しかけてあげてほしい」と長田さんは話している。
2011年12月25日
関西看護出版主催のセミナーが18日(AM10:00~PM4:00)茗荷谷駅近くの全林野会館で開かれ、30名ほどの参加者が1日熱心に聞いてくださいました。介護、看護の現場でコミュニケーションについてしっかり考え、工夫し、苦労もしている方々です。何人かは手話を昔学んだことがあって、現場で身振りや簡単な手話でコミュニケーションをとって、利用者さんには伝わるので喜ばれるが、職員からは「手話なんて無理!」という目でみられて広まらないという悩みを聞きました。しかしこの「シニアサイン」という方法だと説明すれば、他の職員も納得して使ってくれそうという声。遠く他県から受講された方も何人かいて、受講された皆さんの手でコミュニケーションをあきらめた人、心まで閉ざしてしまった人が、また会話の輪に入るようにサポートしていってくれると思います。ありがとうございました。
2011年12月21日
講師養成は終了して新しい講師が仲間入りです。今回は今後の活動目的を持った人ばかりで、それぞれが自分のやってきたこと、できることによちよち手話を取り入れて、近く活動を始めてくれそうです。よちよち手話もシニアサインも赤ちゃんや耳の遠くなった人だけでなく、いろいろな障害を持った方やその家族からも熱望されていることを知って、益々広めたい、使う人を増やしていきたいと思っています。シニアサインのセミナーには、介護に従事している人だけでなく、耳は聞こえるが声でのコミュニケーションが難しい子どもや家族のいる方が受講されたことを、後で知りました。様々な理由で音声言語でのコミュニケーションが困難な人がサインを使うことで少しはコミュニケーションの回復ができることを知り、とても嬉しい気持ちになっています。
2011年11月28日
自宅のメインテナンスの工事の2週間で、いろいろな工事の方が来てくれました。外周りの工事だったので、この炎暑の中、大変だったと思います。その間会ったのは真っ黒に日焼けした20代~30代の若い人です。そして私に話すとき、誰もが必ず笑顔とアイコンタクト。汗だくの仕事ですのに、このさわやかな表情には感激。この若い人たちの態度と言葉には本当に嬉しくなりました。今、ちょっとしたことで人を傷つける事件が多い中、みんながこの若い人たちのようにコミュニケーションがとれれば・・と感じた2週間でした。工事の内容など分かりませんが、彼らの手でやってくれたことは、丁寧な仕事だと確信できます。ありがとうございました。
2011年08月19日
手話の講座には耳の聞こえが不自由になっている人もいます。その方たちの多くが耳鳴りもあると聞きました。耳鳴りって不思議な現象で、眠っている時は聞こえないらしい。ある人は講座で私が話している時は耳鳴りはない。でも同じ場所にいてもずっと耳鳴りがしている人もいます。人は何歳くらいから難聴(耳が遠く)になるのか?という答えも、人によってまちまちです。かなり確かなことは騒音の中で耳を保護することなく、仕事や生活をしてきた人は50~60歳代で早く難聴になる人が多いのです。そして聞こえもまちまち。内耳の有毛細胞がなくなっているところが聞こえないということで、聞こえない音は大声で言ってもだめということです。先日介護施設でスタッフの人と利用者さんが話しているのを横で聞いていました。2、3回会話のやりとりしていて、楽しそうと思って聞いていたのですが、「どちらかというと・・・」というスタッフの声をきいて「加藤さん?」と答えた高齢者。ここで会話はプツンと切れておしまい。こうして会話を楽しむことも段々無くなっていくのだろうと横で聞いていて感じました。ヘッドホン難聴という言葉もあります。最近は音楽を長時間再生して聞いている人が増えているので、歳をとって難聴になる人は増える傾向にあると言われています。耳を休ませることも意識的にやっていきたいですね。
2011年04月23日
Oさんは耳が聞き難くなっている男性です。手話を覚えようと手話サークルに行ったのですが、そこの代表がたまたま私の友達でシニアサインについて知っていたので、Oさんには手話よりシニアサインのほうがいいでしょうと、私の講座に入って1年が過ぎました。定年後いろいろなところでボランティアや趣味の仲間と活動されています。先日仲間から「最近話が分かりやすくなった」と言われたそうで、それはシニアサインの講座を受けて自分も意識して伝わる言葉を選んで話すようになったとのこと。Oさんは高いレベルの知識が必要な仕事で、きっと周りの人もOさんの言葉がすんなり理解できる人ばかりの職場だったのだと思います。仕事を離れて、違う仲間との会話にはきっと難しい言葉だったのでしょうね。コミュニケーション力とは相手に伝わらなければ「力が無い」のです。テレビの原発の説明に最初は東京大学の教授が説明していて、私など知識レベルの低い人間には理解不能でした。いつもは彼の言葉を聞くのは東大生。あのような難しい話し方で通じる、理解できる学生ばかりでしょうから大学の中ではあれでよかったのでしょうが、テレビでは国民みんなに分かる言葉が必要です。ある優秀な方が会社に入って文書を作って上司に見せたら「君のは偏差値70の文章、この会社で必要なのは偏差値30の人も読んで理解できる文章」と言われ突っ返されたという話も聞きました。Oさんは誰にでも通じる易しい言葉で話すようになってコミュニケーション力はアップです。
2011年04月22日
被災された方の映像で、みなさん最後に「ありがとう」「ありがたい」という言葉を言われます。悲しい辛い毎日、我慢の毎日であるはずなのに・・・。とても自然に「ありがとう」を口にできる方々ばかりです。「ありがとう」って本当に素敵な言葉ですね。この言葉があの悲惨な情景と共に耳に入ってきます。やがて日本中に「ありがとう」がさざ波のように広がっていくような感じを受けています。要介護の方と介護施設を結んでいく仕事の方から先日聞きました。「ありがとう」の言葉をいつも口から自然に出る人と、出ない人の差は介護の場ではとても大きいと。仕事といえども、自分のした介護に「ありがとう」という言葉の花束をいただけることは、とても気持ちのいいもの。被災地から「ありがたい」「ありがとう」の花束が日本中に向かって投げられています。私たちも「ありがとう!」そして「くじけずに!」「お身体に気をつけて!」と言葉と優しい心の花束を届けたいですね。
2011年03月23日
最近「国語力をアップ」を考えて、いろいろな方法で取り組んでいる学校が紹介されています。徒然草を小学生が暗記して声をだしていたり。方法はなんであれ、国語力がアップすると社会や理科など他の教科もアップすると先生方は言っていました。言葉はコミュニケーションの道具だけでなく、考えるための道具でもあるのです。まず考える道具を養ってから自分の伝えたいことを頭でまとめ、相手に伝えるという順だと思います。この思考の道具である言葉は、日本語でも英語でも手話でもいいのです。第一言語(母語)をしっかり獲得していないと、言いたいことをまとめるというようなことが難しいのです。また相手の話していることを理解することにも支障がでてきます。子どもに豊かな日本語を獲得させるには、親が豊かな日本語を使って子どもに接するのが一番の方法でしょう。昔はこどもに話しかける人は親だけでなく、兄弟も多かったし、近所のおじさんおばさんとも話していたので、いろいろな言葉使いを学ぶことが自然にできていたのでしょうね。今の社会、先生も親もそして子どもも大変ですね。
2011年02月14日
今朝の朝日新聞の投書欄にこんなタイトルのお話がありました。私の昨日書いたブログと同じ思いの人が、きっとたくさんいるのでしょうね。この方が書いたのは介護施設で働く外国から来た人のことです。「マスクをつけていられるとコミュニケーションが取りにくい」という話。外国から来た人だけでなく、人は言葉だけでなく相手の表情から心を察し、自分の感情も表情をつけて伝えます。表情が読み取れないということは、心を伝えることが難しいということです。私も老健に行くと、まず手を洗い、殺菌し、そこにおいてあるマスクをつけます。廊下で出会う車イスの方に必ず笑顔で「こんにちは!」と言っているのですが、眼鏡もかけているので、この笑顔も伝わっていないと日頃思っています。母の部屋は個室なので、そこで話す時はマスクはとって話しています。日本人のマスク好きは行き過ぎるとコミュニケーション障害の一端になりますね。
2011年02月11日
風邪やインフルエンザのことではありません。10代の女の子の間で、風邪などとは関係なく自分の表情を他人に見られないようにマスクをすることが流行っていると聞きました。顔をできるだけ隠すことで安心感を得るとのこと。聞こえない人は口の動きをみて話されている内容を読み取るのですが、マスクで口を隠されてしまうと困ってしまいます。シニアサインの講座をしていても、聞こえが不自由になった人で口の形で言葉を読み取ることができない人も、やはり口が動いているのが隠されてしまうと益々聞き取りにくくなると言っています。表情から読み取れることも大きいのに、大きなマスクはその表情も隠してしまい、相手の心が読み取れません。私が行っている病院の主治医の先生の顔がまだわかりません。(4回行っているのですが)いつもパソコンに向かっている横顔。そして眼鏡と大きなマスク。きっと廊下で会っても挨拶もできないでしょうから、白衣の上の名札を一生懸命見ています。若い女性が顔を隠すなんて・・・。若さいっぱいのきれいな表情を見せてください。隠すなら高齢者の私が隠しますから。
2011年02月10日
あけましておめでとうございます。書籍「ベビーサイン」は出版して8年目に入り、「シニアサイン」は4年目に入りました。あまり‘営業’らしいことはせずにここまで広めることができたのは、やはりインターネットがあってこそです。多くの人にこのブログを通して出会い、全国に広まっていったことに感謝、感謝です。シニアサインも家庭で介護している人だけでなく、介護の専門職についている方に知られていっており、今年もウサギのように跳ねるのではなくても、亀のように確実に前進していくことを願っております。本年もどうぞよろしくお願いします。
2011年01月01日
昨日は忘年会でした。昨年と同様、高野シェフにお願いしてケイタリングサービスでフランス料理のコース。聴覚障がい者3名を含んで10名。なにしろみんなおしゃべり大好き人間ばかりで、手話が必要な場ですから口も手も動くこと動くこと!9月から作っていた来年の布製のカレンダーも全員完成し、本当に個性あふれる素晴らしいものが出来上がりました。(今までの会は作るのに一生懸命でおしゃべりに飢えていたのでしょうか)高齢者ばかりで昔話も入って、食事で口を動かしている以外はしゃべっている。高野さんがお料理を説明してくださるごとに「ゆっくりお話を楽しんで・・」といってくださるので、デザート、コーヒーまで2時間半、非日常の素敵な時を楽しみました。(本当は全員、朝10時から午後4時までの6時間しゃべっていたのです)何でも話し合え、支えあえる仲間のいる大切な会に成長してきました。来年も元気な顔に会えること願って今年度はおしまいです。
2010年12月15日
昨日新しいシニアサイン講師が誕生しました。言語聴覚士、看護師、社会福祉士などの資格を持っている人は職場で患者さんや利用者の方とのコミュニケーションに使い、相手との信頼関係をサインも使うことで更にしっかりしたものに出来ることでしょう。そして周りの方々に講師として広めていってくれること楽しみにしています。もう一つシニアサイン講師養成にはベビー用の講師養成を受講された方も多く受講されています。乳幼児と高齢者が一緒の場で触れ合うことは、両方にとても心地よい時間になることは、以前の‘ママサロンてとて’で実証済み。このような場が増えてベビー用とシニア用のサインの講師が活躍できる場が増えていくことを願っています。報告です。キジバトの赤ちゃん2羽は12月2日に無事に巣立っていきました。木の下からは猫が、上からはカラスが狙っているのを家族みんなでハラハラしながら見守っていました。時々遊びに来てくれるといいのですが。
2010年12月06日
私のブログの最初のタイトルは「ことばの花束」でした。久しぶりに「ことばの花束」をしっかり渡し、受け取った体験です。やまぼうしの会は12年目になりますが最初から来てくれていたKさんは88歳、10人兄弟の9番目。先日一人残っていた妹さんがなくなり、一人っきりになってすっかり気落ちしてしまっていたので、彼女のためにいつものやまぼうしの会でなく1日前に4人に集まってもらいました。(88歳になっても老人ホームでボランティアをしている元気な人ですが)みんなが来るのは、いつも10時からですが、Kさんは我が家に8時半には来て10時までは二人で話しています。というより私が話を聞いています。Kさんには息子、娘、その孫と血のつながっている人はたくさんいます。でもその人たちに話せない、話したくないこともいっぱいあって、ここで話して帰っていきます。ことばの花束をもらって「ありがとう」と言って。Kさんのお話を聞くことで私も「ことばの花束」を頂いている思いがいっぱいです。人はどんなに家族、血縁関係の人がいても、他人との絆も絶対必要であることを知らされます。10時に他の4人も来て、午後3時までKさんはいっぱい話して帰って行きました。88歳の人が6時間余話しているのは、疲れたのでは?と当然思ったのですが、今日はKさん中心の1日。朝の顔より、ずっと晴れ晴れした顔で元気に「又ね!」と言って・・・。(朝来た時は「もうここへ来ることも出来ないかも知れない・・・と気落ちした声だったのです)今日はいつものやまぼうしの会。来年のカレンダーを布で作るという‘大事業’いや‘大作業’に挑戦しています。みんな個性のあるものが出来上がってきました。
2010年11月09日
「日本人は二人1組で何かをする時、ジャンケンで決めてしまうが、海外の子は話し合いで決める」と以前新聞で読みました。これは「コミュニケーション技術が欠けているから」だけの問題ではないと思いますが、身体全体も使って自分の考えを伝えることには日本人は苦手かもしれませんね。 私のような手話通訳者は、ろう者が手話で話す手の形だけを言語として見て、通訳しているのではありません。手話で話すときの表情、手の動きの大きさ、速さ、強弱など非言語の部分を読み取って、その身体表現も日本語にして通訳していきます。 赤ちゃんとサインでコミュニケーションをとる効果は赤ちゃんと早くからコミュニケーションできるということだけでなく、使うことによって、目を合わせて話す(アイコンタクト)習慣がつくこと、親がこどものちょっとしたサイン(身体表現)を見逃さない力(私は‘キャッチ力’といっています)を身につけるなどがあります。そしてもう一つ大切なのが「身体表現もコミュニケーションの一部として使える人」になることです。 赤ちゃんはみんな頭の中のこと全て身体表現で伝えているのですよね。この身体表現力を大人になっても形を変えて持ち続けることがコミュニケーション力のアップにつながると思っています。
2010年10月27日
自閉症の人が使うコミュニケーション法にマカトン法というのがあって、サインの一種です。自閉症児の教育に、長い間たずさわっている友達に会いました。自閉症の人も音声言語が苦手で、その代わりにサインを使ったりするのですが、ここでも「サインを使うと日本語を話すのが遅れる」と思い込んでいる親がいて、困る」と言う話でした。耳の聞こえない子が手話を使うと、ろう学校の教育である話す相手の口の形から日本語を読み取る力が伸びないという考えが一般の人まで広まっているのでしょうか。私の本「ベビーサイン」を使って、サインでコミュニケーションをとって自分の気持ちを伝えることができるようになったら、逆に日本語も話すようになったという自閉症の子もいます。サインであれ、日本語であれ、自分の気持ちが伝えられる楽しさが、ことばの習得に一番必要なことと思います。
2010年10月21日
私の本のサインは日本手話からとってありますので、ほとんどのサインがそのまま聴覚障害者との会話にもつかえます。日本の生活に合ったサインで、お母さんも赤ちゃんと話して欲しいとの思いから、この本を作りましたが、最初に一番喜んでくれたのは聞こえないおじいちゃん、おばあちゃんです。孫がこの本でサインを覚えてくれたら、孫と手話で会話ができると。もう一つ、手話は耳の聞こえない人だけでなく、聞こえるけれど声を出せなくなってしまった人にも大切なコミュニケーションのツールです。音声言語でコミュニケーションできなくなって、寂しい思いをしている人が、少なくなるようにこのサインを広めていきたいと思っています。
2010年10月17日
2,629,000回以上も見られているこの動画は、100%ASL アメリカの手話を使っているSmart Handsによるものです。たくさんの人たちがBaby Sign Languageを使っている様子がyouTubeで見られます。Smart HandsにはPTPAの賞が与えられています。
2010年09月20日
介護業界で働く人のための「スキルアップセミナー2010」にシニアサインが取り入れられます。講師はNPO法人生活支援サイン主催のシニアサイン講師養成をうけたSさんです。11月14日(日)「シニアサインで楽楽コミュニケーション」~目で見る言葉で、声かけからアセスメントまで~(ユーキャン代々木ビル)11月21日(日)は大阪の新梅田で。講師の皆さんの手でシニアサインが広まって、だれもが高齢社会の中でも、いつまでも豊かなコミュニケーションのある毎日を送ることに役立っていくこと願っています。
2010年08月25日
「ベビーサイン」の本にも書きましたが「蚊に刺された」と聞いて、小さい子どもはチクリと刺すのは「かに」と覚えてしまうことがよくあります。先日の講師養成の時、あるママが「歯がいたい」と言っていたら口の中にあるのは「はが」と覚えてしまったと話してくれました。小さい子どもはまだ言葉を覚えていないことによって、区切りが分からず、間違って覚えてしまうのですが、高齢者の場合は早口で話されると聞き取れない人が多いですね。先日もお店の人がなにか説明している場面で、聞いてた70歳くらいの方が「あなたのいったこと何もわからない」とはっきり伝えていました。(別に批判的ではなく)こんな時なんとなく分かったふりをする人が多い中、聞き取れなかったらはっきり言うことが大切だなと感じました。回りに人がいるとき、大声で話されるのも嫌なものです。それよりも少しゆっくりと言葉を区切って話してくれたほうが聞き取れるものです。「高齢者へのマナー」くらいの考えてくれるといいのですが・・・。
2010年08月13日
もう20年前から「聴く」ことに不自由になって居た人が、イヤホンつきの助聴器を使うことで聞こえるようになったが、久しぶりに長時間聴いていたら、とても疲れたとのこと。「聴く」ということは耳から入った情報を脳が処理しているのでしょうから、彼女は「耳が疲れたのではなく、頭が疲れたのでしょう」と言っていました。でも耳から情報が入らない時はきっと目が疲れたのでは?と感じました。耳も目も使って言葉でコミュニケーションしていても、耳から入る言葉からの情報より、目から入る表情やボディランゲージからの情報の比率のほうがずっと多いらしいです。目も耳も働かせてコミュニケーションしていても、相手にきちんと伝えたいことを伝えるのは難しいですね。大人になればなるほど・・・。
2010年07月26日
先日車に乗った途端、カーラジオから「次は‘サバ’の女王」と曲の紹介の言葉が耳に。しかしこの「サバ」の発音が魚の「サバ」と同じイントネーションで、一瞬私の頭は理解困難に。次に流れてきた曲はグラシェラ・スサーナの「サバ(シバ)の女王」。「LA REINE DE SABA」外国語を日本語に交えて話すとき、発音の仕方はテレビやラジオから聞くイントネーションが耳からはいり、それが日本での共通の発音と思って使います。もちろん地域で少し違って発音することもあるでしょうが。このNHKのアナウンサーは若い女性だったので、この昔、流行った曲は身近ではなかったのだろうと、耳から聴いたことがあまりなかったのだろうと想像しましたが、今、メールでのコミュニケーションが多くなってきていることを考えると、耳からいろいろな言葉を聞くということが少なくなってきているのではないでしょうか。乳幼児はまだ文字に頼れない分、「聞く」という感覚がとても鋭い時です。しっかりいろいろな言葉を耳から入れてあげてください。子どもは大人が「難しいのでは?」と思う言葉も意外と吸収できていますから。
2010年06月09日
「シニアサイン」って私が勝手につけた名前です。耳が遠くなった高齢者を介護している人に、身振りや簡単な手話を使ってコミュニケーションをスムーズにするために考えました。おかげさまで5月25日には3刷目ができました。誰にもわかる身振りを付ければ、耳の不自由な人との会話に大声を出さなくても伝わります。でも「身振りをつける」と言っても「うれしい」「かなしい」「痛い」など感情や感覚を表す言葉の身振りを考えるってなかなか難しいことです。そこでこのような言葉には日本の手話を使うことを考えました。この本は毎日の生活で必要な言葉、介護の場で必要な言葉を主に載せています。また「ベビーサイン」に載せている単語では足らなくなったちょっとだけ赤ちゃんよりお兄さん、お姉さん用にも使っていただいております。先日も同じマンションに住む聞こえない2歳のお子さんのためにシニアサインを学んで、可愛い女の子とサインで話していた人からの報告がありました。「人工内耳を付けて4歳になった今は、とても言葉が豊富になって「おばちゃん、今日は小雨だね」と言われ、言葉の豊かさにいつもビックリしている」と。聞こえない時からサインを交えてお話していたので、今はとってもおしゃべり好きの女の子だそうです。「ベビーサイン」から「シニアサイン」まで、音声の言葉+サインで豊かなコミュニケーションをいつまでも・・と願っています。
2010年06月04日
2006年の調査で「聴覚障害者」のコミュニケーション手段は「補聴器や人工内耳」の人が69.2%、「筆談・要約筆記」が30.2%、「手話、手話通訳」は18.9%(朝日新聞「患者を生きる」から)。手話を使っている人の比率が少ないのは、いわゆるろう者が28万人で、聞こえに不自由を感じている人(軽・中等度難聴者)は600万人以上いるからでしょうか。私は最初は手話通訳者として手話使用者のろう者と接してきましたが、今、シニアサインを考えてから600万人の中にいる人と接している方々や、実際600万人に入っている人と出会ってきました。病気や高齢によって聞こえにくくなった方々の悩みは大きく、家庭内で孤立していたり、人との接触、関わりを避けて生活している人のなんと多いことかと実感させられています。高齢社会では今後もさらに増えていきますね。回りにこのような人がいる方は、聞こえない不便さをしっかり考えてみてください。「聞こえている人には、なかなか気がついてもらえない」というのが難聴者、中途失聴者の苦しみです。
2010年05月10日
「街の居場所 いきいきサロン」はいつかやってみたいと、思い続けていたものです。(もう少し若い時は「遊々塾」と名づけて・・・と考えていたのですが・・・)「街の居場所 やまぼうしの会」を10年余続けてきて、さらにいろいろな人と出会って、多くの仲間と絆をしっかりしたものにして、助け合いながら年齢を重ねていきたいとの思いが強くなってきました。一人暮らしや家族がいても日中は一人でいる人が増えています。特に都会では地域社会とのつながりも弱く、「会話レス高齢者」という言葉まで使われています。人とのかかわりと豊かなコミュニケーションは健康の秘訣でもあります。仲間と一緒に口と手と頭の体操をしてみませんか。高齢で耳の遠くなった人も、又聴覚障がい者も(手話ができるスタッフがいます)どうぞ。高齢者だけでなく、どなたでもどうぞ。シニアサイン講座を始めて3年が経ち、いろいろな経験、知識を持っている方、素敵な趣味をお持ちの方などと出会ってきました。「こんな話ならできる」という方、大歓迎です。詳しくは左のフリーページ「街の居場所 いきいきサロン」をご覧下さい。
2010年05月01日
今日はシニアサイン講師養成講座をNPO事務所(名古屋)で開きました。遠く千葉県から1人、岐阜県高山市から2人、全部で7名の講師が誕生しました。シニアサインってなに?手話とどう違うの?手話は難しいのでは?という疑問を持って受講された人も、受講後は手話って聞くともっとハードルが高いと思っていたけど、これなら自分でも広めることができそう、楽しかった・・・などの感想。7人の中で私の連続講座受講者は2名のみ。他の人はシニアサインは初めてです。講師目的でなくても自分の家族、仕事に活かしたいという方も大歓迎です。耳の聞こえが困難になった中途失聴者にコミュニケーション豊かな毎日が送れるように、みなさんがいろいろな場で広めていってくれることと思います。ご活躍期待しております。
2010年04月25日
聞こえにくくなった人とのコミュニケーション方法の一つは筆談です。でも一つ一つなんでも書くというのはお互いが疲れますね。そのため会話がなくなってしまいがちです。ある人が「相手はどうせ聞こえないのだから、もう口を動かして声をだすのはやめようと思う」と。人は聞こえなくなると自然に相手の口を見て読み取ろうとします。また例えば「生活習慣病」ときいても「せいか しゅう び 」としか聞き取れなかった時でも、話の前後から推測して脳が「生活習慣病」と聞き取る(?)ことができるのです。声をだして話せる人は、例え相手が難聴者でもいつものように声を出して話しかけましょう。耳はところどころしか聞き取れなくても脳がきちんと聞き取れる場合もあるのですから。
2010年04月24日
先日のシニアサインOB会での話です。ご夫婦でパートナーが全く聞こえなくなって、感謝のつもりで「ありがとう」といっても聞こえないので繰り返し3回位、大声で言っていたら「叱られているみたい」と言われてしまったと。理由は声を大きくしていくと表情もきつくなってしまうからです。折角感謝の言葉を伝えようとしているのに、逆効果になってしまいます。「ありがとう」の手話をつけて言えば、きっとすぐにそのサインは覚えてもらえると思います。「ありがとう」の手話は私がみんなに覚えてもらいたいサインの一つです。「I Love You]のサインは宇宙飛行士の山崎さん家族が広めてくれましたね。
2010年04月23日
名古屋市の社会福祉協議会発行の情報誌4月号にシニアサインが紹介されました。●ふれあい名古屋/2010.4月号(コラム)「ユニバーサル視点めぐりたとえば、難聴の高齢者とのコミュニケーションでは、大きな声に頼りがち。ですがいつもそれでは話す方も、大声で話しかけられる方もお互いに疲れてしまいます。そこで活用してみたいのが、『シニアサイン』。名古屋市千種区に拠点を置くNPO法人生活支援サイン(代表近藤禎子さん)では、手話よりもごく簡単な“サイン”を使ったコミュニケーションを提案しています。「介護や高齢者とふれあう現場で、身ぶりや指差しなど意外と使われていないようですが、誰にでもわかる日常的な身ぶり、つまりサインを交えるだけで、まず見ていただける。また、よく見ようと距離も縮まり信頼関係も深めやすいようです」と近藤さん。一度、試してはいかがでしょう」
2010年04月15日
「会話レス高齢者」なる言葉が作られているのですね。独居高齢者や日中独居の方で1日だれとも話す機会がない人が増えているのでこんな言葉があるのですね。男性40万人、女性100万人と書いてありましたが、女性の方が会話する機会が多そうですが、高齢者が多いからこの数字でしょうか。会話ロボットなるものがあって、テレビ電話で話しているとき話に詰まった時、話題を振ってくれる賢いロボットらしいです。昨日の日記で書いた人形はバンダイ販売のもので110万体販売されたものらしいです。いつまでも人と人との豊かなコミュニケーションができる生活を今から考えておきたいと切実に考えてしまいました。