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2007.06.14
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リゾートバイト<br />



マグロに関するキーワードは次の3つのようです。

1.蓄養
2.乱獲
3.汚染

そして、基本にあるのは「日本人のトロ嗜好」、これです。



1.蓄養

聞き慣れない言葉ですが、マグロを語る上では今やなくてはならない単語のようです。

これは外国の海で捕獲された成魚のマグロを、数ヶ月ほどそのまま現地の生簀の中で飼い、その間大量のエサを与え、十分に太らせてから出荷するという方法のことで、いわばマグロの「半養殖」、「部分養殖」のことなのだそうです。

なぜこのような面倒なことをするのかというと、本当に脂ののったおいしい天然マグロは、なかなか捕れるものではないからだそうです。

しかし、たいていの日本人は脂ののったトロが大好きです。
できれば、安く大量に食べたいわけです。
売る側としても、それだけの需要があるわけですから、安定供給したいと考えます。

そんな状況下、絶好の供給源があったというわけです。

クロマグロ(本マグロ)の好魚場といわれる地中海では、春から夏にかけて脂の抜け落ちた俗に「やせマグロ」と呼ばれるマグロがたくさん回遊するのだそうです。

この「やせマグロ」、ツナ缶(シーチキン)の材料になるくらいが関の山であったそうです。

しかし、この「やせマグロ」にエサをやり、大いに太らせてから出荷させたら、と考えた頭のいい人間がいたというわけです。


このようにして「蓄養」して出荷されたマグロは、ほんの数ヶ月の間に、当初の価格の20倍以上の価値になるのだそうです。

マグロの獲れる各国がこの「蓄養」を始めるのは当然です。

そして、それを喜んで輸入する国が日本というわけです。


おかげで私たち日本の庶民も、安い値段で、いつでもトロやマグロを食べることができるようになったし、一方蓄養している国々の方は、経済的に潤うようになったというわけです。

ちなみに、スペイン、マルタ、イタリア、トルコ、クロアチア、キプロスなどの地中海沿岸諸国ではクロマグロ(本マグロ)を、オーストラリアではミナミマグロを、メキシコではクロマグロやキハダマグロを蓄養しているそうです。

そして例えば、2003年に日本に輸入されたクロマグロうち9割がこの蓄養マグロなのだそうです。


                   マグロ魚場図.jpg



スーパーなどでの表示上は、天然の場合は「天然本まぐろ」(任意表記)、蓄養の場合は、「養殖インドマグロ」などと表記されるということです。

というのも、日本農林規格(JAS)法では、エサを与えて育てた水産物はすべて「養殖」と表記をするように義務付けられているからだそうです。

ですから、「養殖」のマグロも「蓄養」のマグロも、同じ「養殖マグロ」という表記になるとのこと。

では「完全養殖」のマグロがあるのかというと、世界の中でも日本国内でだけ成功しているということですが、その数はまだ少ないようです。



それはともかく、「蓄養マグロ」の問題点です。

養殖魚」の項でもすでに述べましたが、エサをたっぷり与えられ、狭い生簀の中に閉じ込められた魚は、人間でいえば生活習慣病状態です。

普通、マグロのトロの部分というのは1頭中、天然なら1~2割くらいなのに、蓄養なら6~7割取れるのだそうです。
つまり蓄養マグロは、ほぼ全身トロという「肥満体マグロ」になっているというわけです。


今のところこの蓄養マグロに、他の養殖魚のような抗生物質が使われているという「証拠」はないとのことで、その点については一応安心できますが、6~7割がトロ状態というのはいかにも不自然です。

ちなみに身が100%トロというマグロも「開発」されたとか。
理想のマグロと見るべきなのか、異常と見るべきなのか、人間の欲望は恐るべしです。

まずは冷静になって考えてみると、この不自然な「トロ過多マグロ」は、マグロ自身はいうに及ばず、人間にとっても健康な食べ物とはいいがたいという気がします。

一般に蓄養マグロに限らず、トロの部分というのは脂質がとても多いので、いくら魚の脂(不飽和脂肪酸)とはいえ、食べ過ぎれば脂質の過剰摂取ということになり、太る原因や代謝異常の原因になるので注意が必要となります。



2.乱獲

この蓄養マグロを育てるためのエサの問題もあります。

ひとつは、多くの蓄養マグロをりっぱに育てようとして、エサとなるイワシやイカなどが乱獲され、激減してしまうという問題です。

もう一つは、肉の項でもありました(「牛肉1キロを得るためには、エサになるトウモロコシが8キロ必要」)が、エサとなるイワシやイカなどを直接食べたほうが、育てられたマグロを食べるより、はるかに効率もいいし健康な食糧になるという問題です。


そして、マグロそのものの乱獲も今や国際的な環境、資源、生物保護などの問題になってきています。
(世界的な日本食ブーム、寿司ブーム、健康志向、BSEの影響などで、マグロの需要が急激に増加している影響もあるとのことです。)

しかしその元凶は、やはり日本にあるようです。

世界の人口の1.8%ほどしか占めない日本人が、世界のマグロ漁獲量の30%以上を消費しているといいます。

ヨーロッパやオーストラリアなどの国々は、いわば日本人のためにマグロを蓄養しているといってもいいくらいです。
日本が非難されるのも仕方のないところです。

(最近のニュースではウナギも問題になっています。)



3.汚染

ショッキングなことにマグロは、ダイオキシン水銀に汚染されているといいます。

水産庁の調査では、クロマグロやキハダマグロが高濃度に汚染されていたといいます。
特に、蓄養マグロの濃度は高いのだそうです。なぜならダイオキシンは脂に蓄積しやすいからです。


そしてさらに、メチル水銀汚染の心配もあるのだそうです。


「海洋の食物連鎖の頂点に存在し、世界各地の海を回遊するマグロは水銀などの有害物質を蓄積しやすいという指摘がなされ、アメリカのFDAは2003年に、妊婦のマグロ摂取量制限の勧告を行っている」のだそうです。

「日本でも厚生労働省(旧厚生省)による見解が2003年と2005年に示されており、2005年の発表では妊婦の摂取に関して言及」しています。

つまり、「妊婦は食べ過ぎないように」と、具体的な摂取量まで発表したわけです。


メチル水銀といえば、水俣病の原因になった物質で、神経症状を引き起こし、わずかな量でも、胎児の神経発達に悪影響を及ぼす危険性が指摘されているものです。


その水銀濃度が高い魚の中に、クロマグロ、メバチマグロ、ミナミマグロも含まれていたわけです。




以上のことを考え合わせると、どうやらマグロを食べることは極力控えたほうがよさそうだという結論に至ってしまいます。

刺身で食べられるおいしい魚なのですが。

そして食べる場合でも、できるだけ天然のマグロで、無理をしてトロを選ばずに、赤身を少しいただくという程度にしておくのが、自分の身と環境を守ることになるようです。




余談ですが、一般に、魚は冷凍よりも生がいいと考えるのが普通ですし、実際生の方が値段も高かったりします。

しかし最近は、急速冷凍技術のおかげで、冷凍の方が生よりも品質のよい場合もあるのだそうです。
そして、マグロは冷凍に品質のよいものが多い魚の代表のひとつなのだそうです。

特に日本のマグロ漁船の冷凍設備は優れていて、船上処理の手際のよさもあり、鮮度は抜群なのだとか。

ですから、天然の高価格なマグロのほうが冷凍、安い輸入蓄養マグロのほうが生、ということも多いのだそうです。


生マグロ=新鮮=高品質=高価という図式は必ずしも当てはまらないということで、こんなところにも注意が必要なようです。




最後にマグロの主な種類を列記しておきます。


クロマグロ

別名 本マグロ
マグロとしてはもっとも大型の種類で、最大で3m 、重さ400kgを超える。
最も美味い、最高級品とされる。

日本近海をはじめ世界各地に分布。
太平洋に分布するクロマグロと大西洋に分布するクロマグロを別種とする考え方があり、この場合、日本を含む太平洋に分布するクロマグロはThunnus orientalisと呼ばれる。絶滅危惧種に指定されている。

幼魚をヨコワ、若魚をヨコ、メジと呼ぶ。
地方によっては成魚をシビ、クロシビと呼ぶ。
体長1m ほどのものを「ひっさげ」と呼ぶこともある。またその魚体の色と希少価値から「黒いダイヤ」とも呼ばれる。


ミナミマグロ

別名 インドマグロ。2~3mになる。

南半球の低温海域に生息する。
身の脂が豊富で、寿司ねたに好んで用いられる。


メバチマグロ

2m程になる中型種。赤道から南北に緯度35度の範囲に多く生息する。

マグロの中でもっとも漁獲量の多い種類。
他のマグロより深海に生息するため、大きな目を持つ。

「メバチ」はその大きな目玉から。幼魚を「ダルマ」とも呼ぶ。


キハダマグロ

別名 キワダ。
1~1.5mの小型種で、マグロの中でも特に細い体型を持つ。

「キハダ」(木肌の意)の称は表皮が黄色みを帯びることから。
赤道から南北に緯度35度の範囲に多く生息する。
トロに当たる部分がない。稚魚は「キメジ」(木目地から)。



ビンナガマグロ

別名 ビンチョウ。漢字では鬢長~。

体長1m程で、マグロ属の中では小型。
「ビンナガ」の称は胸ビレが極端に大きく長いことから。
これをトンボの翅に見立て、「とんぼ」とも俗称される。

赤道から南北に緯度35度の範囲に多く生息する。
身が淡赤色のため、缶詰などの加工食品にされることが多い。
近年では生食の需要も高まっている。身質はやや水っぽく、酸味がある。

一部すし屋では「ビントロ」という名前で販売されている。




しかし、日本人の食の贅沢、嗜好は、どうしてこうも脂ののった食べ物へと向かうのでしょうか?

不思議です。

牛肉にしても、トロにしても、たまに食べ、その贅沢を実感するくらいが自然で、ちょうどいいことなのかもしれません。







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Last updated  2007.06.14 15:01:43
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