私が愛読させていただいている「きっこの日記」というブログ。

書籍化もされている人気ブログです。
文章の平打ち（改行を入れて読みやすくしたり、
文字の色や大きさをかえたりしない）だけで、
あれだけのアクセスを集めるというのは一種の芸と言ってよく、
いつも関心しながら読んでいます。

いろいろときわどいことも書いているんですが、
あらかじめコメントもトラックバックも受け付けておらず、
メールもフリーアドレスからは受け付けないという
スタンスで運営されておられるので、炎上騒ぎにはなってません。

つまり、ブログ主さんの放言というスタンスなんですね。

ですから、あれ？と思うことがあっても気にしないのですが、
昨日の日記だけはちょっとなぁと思ったので、ここに反論しておこうかと。

もちろん、アクセス数で1/100程度（？）のこのサイトで
噛みつこうがなにをしようが痛くもかゆくもないのでしょうが、
ま、私個人の放言ということで、ご了承いただきたい。と。


で、なにが気に入らないかと言うとひとつ目は、
ニュースにもなった「テラ豚丼」問題。

吉野家がバイト2人を処分したというのを、
「吉野家って、アホっていうか、ケツの穴がちっちゃっいっていうか、最悪だよね。」
と書いているんですね。

アメリカ牛肉にこだわる吉野屋を目の敵にするのは
まぁ、理解できるんですけれども、これはどうかな。

「十分にシャレのハンチュー」と書いておられるんだけど、
冷静に考えればシャレにはならないと言うのが理解できてないみたい。

あの「テラ豚丼」を遊びで作ったとして、
作っている最中に、豚肉が丼から落ちて鍋に落ちたりしてるわけでしょ。

火を通しているから安全というのなら、
アメリカ産牛肉だって安全でしょ。
プリオンなんて火を通せば変質しちゃうんだから。

私たちが口にする牛肉には感染性はないといわれており、
それは世界保健機関（WHO）から発表された報告にも記載されていますから。
（危険なのは脳・脊髄・目・回腸（小腸の一部）で、筋肉や牛乳などは
カテゴリー４（感染性なし）と報告されています）

要は消費者に不衛生な印象を与えちゃうのが問題その1。

次にその「テラ豚丼」はどうなったの？てのが問題その2。

フードファイターでもないかぎり、あれだけの量は食べられないよね。
だとすると、考えられるのは、捨てたか、もとの鍋に戻したかでしょ。

捨てたとしたら、「牛丼や豚丼の具を投げあってたとか、
道路に撒き散らしてたとか」と大差ない行為だし、
もとの鍋に戻したとしたら、食事を提供する企業としては
看過できないのは当然ですわね。

そして問題その3は、この「テラ豚丼」の費用。
吉野屋がバイトにたいして、まかないをどうしているのかは知らない。

けど、豚丼7杯分もの具材って、バイトの時給より高いよ。
ああいうファーストフードって、典型的な薄利多売だから、
それだけの利益を出すためには、豚丼を何杯売る必要があるの？

ああいう悪ふざけをする連中が、お金を払ったとは思えないよね。

よく万引きを大したこと無いという親がいるそうだけど、
万引きって、小さな店だと本当に死活問題なんだよね。
それと似たような意識があると思うんだわ。


で、ここまでは前振り。

吉野屋の問題だけなら、まぁ、こんな日記を書かなかったんだけど、
そのあとの
「「テラ豚丼」なんかよりも、「ねこ鍋」のほうが、
よっぽど大問題だと思ってる。」
がよっぽど大問題だと思ったわけです（笑）

「本来、人間の食べ物を入れるための土鍋に猫を入れるって行為自体が、
まるで、猫を食べ物として扱ってるようにしか見えない」

という事実誤認。

あの映像を見たらわかるけど、猫が自分から鍋に入っているんだよね。
そして、あの映像を撮った人は、それを微笑ましく見ている。

ネコ好きと言いながら、野良猫にえさをやるだけの人と違って、
ちゃんと自宅でネコを飼っている人は先刻ご承知だと思うけれども、
ネコって狭いところが好きで、しかも丸まったときに
体の広い範囲が接しているのが好き。

つまり、あの土鍋っていうのは、ネコの嗜好に合っているんだよね。
だから自分から入り込んで、寝ているわけで、
それをカワイイと思って撮影したり、起こすのが気の毒だからそっとしておくことが、
ネコを食べ物としてあつかっていることにはならないでしょう。


だいたいあの猫達は河原で捨て猫だったのを、
飼い主さんが拾って、病院に入れて回復させてから、
里親になったという経緯があるくらい大切にしてもらっている。

それは映像を見ていたら伝わります。


だいたい猫を食べ物として扱ってる人が、
何時間も猫が鍋に入るのを待ちますか？


こういう自分で映像を確認せずに言葉尻だけをとらえたような意見は
あんまり気分がいいものではない（実際に見たかどうかは知らないが印象として）。

でも、まぁ、そこまでは理解できなくもないんです。


しかし、その後がいけません。

ちょっと前後しますが、

「「ねこ鍋」の流行にともなって、頭のおかしい異常者たちが、
実際に子猫を殺して料理するという残酷な動画を「実録のねこ鍋」、
「リアルなねこ鍋」として、動画サイトで公開し始めたのだ。」

ことを、さも「ねこ鍋」の投稿者さんの責任かのように

「こうした短絡的な行為がどんな結果を生むか、簡単に想像できるだろう。」

「「ねこ鍋」だけに責任があるワケじゃないけど、～中略～
「悪意を持った人」の存在を念頭においておかないと、
取り返しのつかないことに発展する恐れがある。」

と書いているんですね。これは明らかにおかしい。


子猫を虐殺したヤツは非難されてしかるべきですし、
動物虐待で逮捕されて当然です。

しかし、「ねこ鍋」の投稿者には全く責任はありません。

ただの言葉尻をとって猫を虐殺するようなヤツは、
なんらかの機会を見つけて、同じようなことをするでしょう。

そんな異常者の行動まで、いちいち予測して行動できませんし、
する必要もありません。


例えばきっこの日記の12月2日には
「神田うののダンナのお店で勝たせてもらった金額は、
ザッと計算しても１２０万円を超えてる」
て書いています。

で、きっこ氏の考え方だと、それを真に受けて、
神田うののダンナのお店で負けたヤツが
「ここで120万円勝たせてもらったって聞いたから、
釘がゆるいと思って来たのに、負けたじゃねぇか！」って、
台をぶっ壊したら、その責任はきっこ氏にもあるってことにならないか？

パチンコは勝ち負けがあるのが当たり前で、
鍋は食べ物をいれるのが当たり前なんで、
ねこ鍋は正しい鍋の使い方じゃないという言い訳はあるだろう。

しかし、現代の日本においてネコは食料じゃなくて
愛玩動物であるというのも当たり前だとも言えるし、
動物を虐殺することは現代では犯罪行為であるというのも当たり前。

つまり、当たり前じゃない行動を喜んでするような異常者の行動までは
責任を持てないんですよ。

そんなことを言い出したら、暴力的なゲームの制作者は
みんな暴行の幇助で逮捕されなければならなくなる。


吉野家はキライだからしゃれが分からないことにして、
ネコ鍋はその言葉尻をとらえて突っかかる。
単に、自分の嗜好を一般論とすり替えて、
正義漢ぶったというのが今回の日記なんじゃないの？


今日のツイてる
1.マスダ屋の弁当が買えた！
2.何度も書くけどA5の和牛メンチは美味い！
3.携帯のデモサイト、ほぼ完成。
4.モバゲータウンに登録してみた。
5.したらすぐにコメントがついた。スゲーっ！

最後まで読んでくださったあなたに、全ての良きことが雪崩のごとく起きます。