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カテゴリ:がんばれ!ペナキッズ
途中で交代したとおやくんは、泣きながら
ベンチに座っていました。 名古屋FCレディース戦で決勝ゴールを決めた とおやくんの夢は、日本代表になってワールドカップで 優勝することです。 キャプテンはやたくんは、この4ヶ月間 腰とひざに不安を抱えながら戦ってきました。 「それがオレに与えられた試練」と、立派に キャプテンとしての仕事を最後まで果たします。 お父さんと練習を重ねた4年生のきむらくんは、 何度もぺナキッズのピンチを救ってきました。 そんなきむらくんを、お父さんはスタンドから 見守っています。 3年生から6年生まで、28人のぺナキッズは 仲間と一緒に力をあわせてがんばってきました。 ぺナキッズのライバルであり、勇気と希望を 与えてくれた過去の対戦チームの選手たちもスタンドで 応援しています。 そしてぺナキッズの最高顧問であるミスターナガレも 試合を見に来ていました。 「がんばれ、がんばれ、ぺナキッズ!」 「がんばれ、がんばれ、ぺナキッズ!」 残り時間がわずかな中、ぺナキッズはゴールを めざして走り続けます。 しかし試合終了のホイッスルが鳴り、 愛知FCに4対0で負けてしまいました。 「応援、ありがとうございました!」 とヒデ監督、ワッキーコーチに頭を下げたぺナキッズは、 ベンチへ戻っていきます。 全ての役目を終えたヒデ監督とワッキーコーチは、 競技場近くの河原でぺナキッズにお別れのあいさつをしました。 ヒデ監督「まずは、お疲れさまでした!」 ワッキーコーチ「お疲れさまでした!」 ヒデ監督「決してね、下を向かなくてもいいと思います。 結果はね、4-0だけども、大躍進でしょ。 15対0で、あの負けた時に比べてさ、4ヶ月で ここまで来たんだもん。 まあ負けは負けとして、そのくやしさは忘れなければ いいと思うよ。 決して、自分らだけの、ミスではないと思うから。 監督コーチのミスでもあるし。 だからもう自信を持っていいと思う」 ワッキーコーチ「僕がうれしかったのは、 まあ4ヶ月ぐらい前に、同じ愛知FCと戦って 15対0で負けた時に、みんなはあんまり くやしそうじゃなかったんだよね。 笑ってる人もいた。 でも、今日はまあ15対0に比べたら、 4対0ということで、まあいい試合にはなってたけど、 負けは負け。 やっぱり負けたことに、みんなくやしがってたよね。 誰1人、ああ、4対0だったからよかったじゃん、 っていうような顔の人が1人もいなかったのが、 僕は、すごいうれしいです。 だからみんな、もう1回やって、愛知FCに 勝ちたいんだろうなって、僕は思いました」 そしてはやたくんは、ヒデ監督とワッキーコーチへの 感謝の手紙を読み上げます。 「僕たちは春から、コーチと監督と、 いろいろな練習や、試合をしたりしてきましたけど、 ほとんどの試合が負けてばかりで、 くやしかったけど、僕たちは、コーチ監督に会えて 本当によかったです。 僕たちは、もうこれで、コーチと監督に 会えませんけど、僕たちは、一生忘れません。 今までどうもありがとうございました」 はやたくんは、ヒデ監督、ワッキーコーチと 握手を交わしました。 ヒデ監督は泣きながらお礼の言葉を送ります。 「、、、きっとね、みんな大人になって 忘れるかもしれないけど、、、、 くやしさを忘れないでがんばってください」 ワッキーコーチも涙を浮かべながらお礼の言葉を ぺナキッズに送りました。 「すばらしいチームだったと思いますよ。 胸張って、豊山に帰りましょう」 「円陣組もう、最後。ちょっと楕円形に なっちゃうけど」 ワッキーコーチの呼びかけに、ぺナキッズ28人は 最後の円陣を組みます。 「いつか絶対愛知FCに勝つぞ、な!」 「今度こそ愛知FCに絶対勝つぞー!」 「おーっ!」 「お疲れ!」 2006年8月19日、ぺナキッズの 戦いの日々は幕を閉じました。 しかしそれは、新しい戦いの幕開けでも あります。 そして、監督とコーチではなくなった、 「ヒデさん」と「ワッキーさん」にとっても、、、。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年06月16日 05時48分12秒
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