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今年採れた、落花生。
5月ごろ、発芽したばかりの新芽を ウリハムシに食べられて、茎だけになっちゃっていた。 「これはさすがにもう駄目だな・・・」 僕は半分あきらめていたけれど、落花生はあきらめていなかった。 そこから何とか持ち直し、6ヵ月後、例年以上の実りをもたらしてくれた。 よく頑張った! 忘れてはいけないのは、塩茹でしてパクパク食べちゃう前に この中から、大きく健康に育った豆を選び 来年の種に残しておくこと。 そんな作業を繰り返し、これでようやく4代目。 この4代目君は、そのDNAの中に「ウリハムシに食べられても生き残った!」という 強い生命力と経験を引き継いでいる。 そして、落花生は少しずつこの畑にあった種へと変化していく。 ・・・・・・・・・・・・・ 脳研究者の池谷裕二氏は 「直感とは大脳基底核に集積された〈経験〉から生み出されてくる」と述べているけど 僕はそれだけではないと確信している。 私たちの直感の出所、その基となる〈経験〉とは 私という独りの存在が生きる高々数十年や 人類の文化としての高々数千年というレベルだけではなく 生命誕生以来の経験が引き継がれているバトン=DNAに刻まれたものであると。 直感とは そんな深い場所から「たち現れてくる」ものだと思っている。 ・・・・・・・ 誰に教えられるでもなく、猫は子猫を出産し 鮭は、何百キロも離れた故郷の川へと遡上する。 その力。その能力。本能とでもいうべき不思議な力。 それこそが、ご先祖様の生き抜いてきた経験、その全てから たち現れたものではないか? DNA・・・僕たちがそのバトンを引き継ぐまで ご先祖さまたちは、どれだけの試練を潜り抜け 耐え忍んできてくれたことだろう。 そんなことに想いを巡らせる時、僕は胸が震える。 ウリハムシに食べられちゃったどころじゃなくて 地球の全部が厚い氷で閉ざされた全球凍結・巨大隕石の落下・幾たびの争い・病気 自然災害・・・。 そう、今僕たちの中にあるDNAとは そんな困難を全部乗り越え、つながれてきたバトンであり、伝承の巻物なんだ。 だから、大丈夫! 自信を持っていいんだ。 一歩一歩でいいから前に進もう。 時に、どうしようもない試練や、何ともしがたい悲しみに触れる時もあるけれど 僕たちの内側には、幾度と無くそれを乗り越えた智慧があるのだから。 そして、駅伝ランナーを応援する沿道を埋め尽くす人たちのように All of Lifeの叡智が きっとあなたにエールを送っている! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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