府中市土地利用調整審査会
今日の午前中は、府中市土地利用調整審査会があり府中市役所まで行ってきました。市長の挨拶の後(市長は挨拶後すぐに別の会議があるということで退席)、新任の委員挨拶へ。こういうとき僕の名前はあいおえお順で大体トップバッターになることが多いのですが、ここでもそうでした。多摩川を挟んで向こう側の多摩市住民です。18年前に独立、地元の多摩市に都市計画コンサルタント事務所を開業しました。これまでの仕事の多くは多摩ニュータウンのプランニングです。まだ見ぬ居住者に選んでいただける街をずっと考えてきました。独立した理由は、地域で顔の見える仕事をしたいという思いからですが、なかなかそういう機会がなくて、10年前に自らコーポラティブ住宅にチャレンジしました。楽しいこと、辛いこと色々ありましたが、これまで20世帯の理想の家づくり・まちづくりを実現できました。少しづつですが地元の信頼が得られつつあるような気がしています。そんな折、僕にとっては地元と言っても過言ではない府中で仕事ができることを光栄に思っています。微力ですが府中市民の力になりたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。こんなことをお話させていただきました。委員は全5名です。前年度から継続の下里和夫さん(弁護士)、野澤康さん(工学院大教授)、村木美貴さん(千葉大准教授)、新任委員として桑田仁さん(芝浦工大准教授)に僕という布陣です。(この日は下里さん、村木さんは欠席)この世界でいつも感じることは「世間の狭さ」ですが、ここでもそうでした。野澤先生と名刺交換の際、以前工学院で准教授していた窪田亜矢さんをご存知ですか?と聞くと、「よく知ってますよ。桑田君は窪田さんと大学で同期ですよ。ところで宇野さん、何で窪田さんを知ってるの?」という会話でもう意気投合です。窪田さんは、東大都市工学科の修士課程を卒業してすぐ、僕が独立前に勤めていた都市計画コンサルタントに就職。僕の下に配属されて2年ぐらいでしょうか、一緒に仕事をしたことがありました。僕が彼女に指導したのは、「こどもを知らずしてまちづくりはならず」ぐらい。そうしたらびっくりです。3年後、ちゃんと実行、しかも、子連れでコロンビア大学に留学しちゃいましたから。素直な今時珍しい実行力のある子だなーと思っていた通りのことをしでかしてくれたのでした。さて、そんな話はともかく府中市土地利用調整審査会です。今回は特に案件はなく、旧委員の高見沢さん、山田さんも途中で合流してくださり、引継ぎを兼ねた今後の取り組みについて意見交換をしました。話をしていて納得したのは、やはり条例は条例以上でも以下でもなく、それを運用する側、つまり行政の側の自分の街を責任を持って守ろうとする姿勢が大きな力を持つということでした。要はまちづくりは法律や条令が行うのではなくやはり「人」なんだということ。高見沢さん、山田さん、野澤さん、桑田さん、府中市の職員の方々との話し合いから、そんな当たり前のことを改めてを再確認させられたのでした。