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カテゴリ:経営
今日は、当社の社員が深刻な顔で相談をしてきました。
「お客様から出張立ち会いの依頼が来ているのですが、行くべきでしょうか?」 私の中では一瞬で答えは出ていたのですが、「あなたはどう考えてるの?」と質問し直しました。 「はい、行くべきだと思うのですが、社内の人数が減るのではという声もあって、行かない方がいいのかなと考えています」と答えたので、即答で、「このお客様との関係や今回の経緯から判断して、行かないという選択肢はない」と答えました。 さらに「どれくらいの期間行かないといけないと考えてるの?」と質問すると、「3ヶ月くらいかと」と答えました。 さすがに3ヶ月も行かないといけないと考えていたなら、迷うのも当然ですが、「3ヶ月で何をするのか教えて」と聞くと、「全てを完璧にマスター出来るまで」と答えました。 そこでもう一度、お客様から来ているメールを読み直して、私の見解として「今回は2日間で行くべきだ」と答えました。 さらにその根拠を細かく説明すると、彼の表情はみるみるうちに明るくなり、ちゃんと納得していました。 知識や判断や経験の差はあったとしても、なぜ3ヶ月と2日の差が出るのかについて、彼と話し合いました。 これは彼の思考癖に大きな要因があります。 ある要望に対して、まず「完璧にやらないといけない!」と考えます。 この思考のスタートは決して悪いことではないのですが、彼の思考はそこから最悪の想定を積み上げるようになっていきます。 「あれもやらないとダメ、これもやらないとダメ、完璧にやるにはめちゃくちゃ大変だ〜」という思考に勝手に入っていくのです。 色んな人に相談すればするほど、不安な気持ちも増殖してしまうという思考の癖を持っているのです。 入社して10年を超える彼の性格を熟知している私は、「そのように心配を積み重ねて、迷いが生じて、身動きが取れない自分は、理想の自分か?」という質問をしました。 彼が理想とする人間は、「誰からも信頼される人間になる」ことですから、心配して、迷って、行動出来ない人を信頼出来るか?という問いに変えたのです。 彼は即座に、「いえ、理想の自分ではないです」と答えました。 新年早々の経営方針発表会で、「常に今の思考・言葉・行動が理想の自分にとってふさわしいかを問い続けて下さい!」と社員に訴えました。 そして彼に、「常に今の思考・言葉・行動が、信頼される人間にふさわしいかどうかを問いなさい!」とキツク伝えました。 この問いは、彼だけでなく誰にとっても、理想の自分になるために常に問うべきベストな質問であると考えています。 もちろん私自身も、理想の自分になるために常に問い続けています。 今の理想である「怖がられるが愛されるリーダー」になるためにふさわしいかどうかの問いを続けていきます。 たとえ、昨日までは出来なかったことでも、常に問い続けることで、今この瞬間から理想の自分への道を歩むことが出来ます。 今日の彼が信頼される人間になるために、絶対に妥協しない姿勢を示していきます。 ぜひ、理想の自分への問いを続けて、毎日一歩一歩、近づいていきましょう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年01月21日 19時47分07秒
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