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カテゴリ:相続
公正証書遺言が無効とされた例 アルツハイマー型認知症
老人性認知症等との関係で公正証書遺言の効力が問題となり、遺言能力が問題とされた事例 は多数あるが否定例、肯定例がある。 これらの裁判例は、遺言者(85歳)の生活状況、精神状態、当時の担当医らの診断内容、遺 言内容の難易度、遺言作成時の状況などから遺言能力の有無などについて判断している。 横浜地裁平成18年9月15日判決は、遺言の数年前からの遺言者の入通院カルテ、介護施 設での記録などに基づいて、公正証書遺言の前後の遺言者の生活状況、精神状況、担当医師 らの診断内容等について比較的詳しく検討し、本件遺言当時、遺言者には記憶障害、見当識 障害等があり、中等度から高度の相当するアルツハイマー型の認知症に陥っており遺言能力 がなかったとして公正証書遺言が無効であると判断した。 判例タイムズ1236号301頁 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.06 06:08:02
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