ご案内:3月29日(水)9時:ABA主催「災害復興における弁護士の役割と法的課題」ウェビナー
上記チラシの通り、日本時間3月29日(水)9時から、アメリカ法曹協会(American Bar Association, ABA)主催で「災害復興における弁護士の役割と法的課題(Restoration from Natural Disasters: Legal Issues and the Roles of Lawyers)と題するウェビナーを開催することになりました。日本、アメリカ、韓国から、スピーカーが出て、それぞれの国の弁護士の活動を報告するというイベントです。ご登録は、下記ページからお願い申し上げます。https://americanbar.zoom.us/webinar/register/WN_02te3tOmSnu6erl29e8F6wなお、お申込みいただく際には、ご氏名は、日本語ではなくローマ字でご記入いただけるようにお願いいたします(ご関心のある方に情報共有する際にはこの点のご連絡をお忘れないよう、宜しくお願い致します)。日本、韓国、アメリカの弁護士が、それぞれ自国での災害対応につき25分ずつ報告しまして、ディスカッションやQAの時間込みで全体で90分の予定です。時差の関係で9時という早い時間のスタートになりますが、きっと朝から頭を刺激される内容になるのではないかと思います!日本チームのスピーカーは、佐藤英樹弁護士(岩手会)、平岡路子弁護士(富山会)、私の3名で、本当に大変な準備を現在進行形で行っているところです。色々と報告したいこともあるのですが、海外でも有名な東日本大震災&福島原発事故を主な具体例として報告する予定です。韓国の弁護士さんは2014年発生のセウォル号沈没事故以来、社会的災害を研究してきた方だということなので、自然災害との共通点を意識しつつも独自の視点のお話がお伺いできるのではないかと思われます。アメリカの弁護士さんは、ロサンゼルス市の安全保障担当の副市長だったという方なので行政の視点からのお話がお聞きできるのではないかと思います。彼女は、災害対応を学ぶために、東日本大震災後の仙台に来たことがあるそうです。以下、このようなイベントをすることになったいきさつを、少しだけ補足させて下さい。2019~2020にかけての私が日弁連の客員研究員としてアメリカ留学をさせて頂いた際に、ダニエル・ヤング弁護士とお知り合いになりました。ヤング先生は、日弁連との関係では、ネイティブチェッカーとして、会長声明の英訳チェックや派遣留学生の研究計画チェックをされていますが、本業はユタ州の弁護士で、ユタ州災害復興支援委員会の所属メンバーであると当時に、アメリカ法曹協会・国際法委員会(American Bar Association, Section of International Law (ABA SIL))の部会である、北東アジア委員会(the Northeast Asia Committee)の副委員長でもあります。2019年9月に、ヤング先生にお招き頂き、ユタ州弁護士会での研究報告をプレゼンする機会がありました。その際に、日本からも、津久井進弁護士、渡辺淑彦弁護士、今田健太郎弁護士、神田友輔弁護士、工藤舞子弁護士が、大変お忙しい駆け付けて下さり、災害と弁護士にまつわるテーマで、一緒にプレゼンを行いました。この時の様子は、私のブログにまとめたことがあります。https://plaza.rakuten.co.jp/yyy0801/diary/201909260000/ヤング先生は、このときの日弁連災害メンバーのプレゼンにとても感動して下さり、ヤング先生が所属しているABAの委員会でも、同じような企画をしたいということを前々から仰っており、これまで何度か、対面での企画を検討して下さっていました。ただ、パンデミック下で海外渡航が難しい中、余り現実的ではない状態がここ数年続いていたので、対面ではなくウェビナーでの開催を考える方向に舵を切ることになりました。ヤング先生が所属しておられる、上記ABA国際法委員会、北東アジア委員会の委員長が、たまたま私と同期同クラスの三部裕之弁護士(いつも極めて的確なロジをしてくれる優秀な同期と、この機会に一緒にお仕事ができることを日々をとても嬉しく思っています)という幸運もあり、また、気候変動で災害が世界的問題になる中、ABAが日本の弁護士の活動に注目してくれること、日本の弁護士がリーダーシップを示せる機会もありがたいということで、対面の方が望ましいけれど、ウェビナーであっても良い企画を作ろうという機運が盛り上がり、主にヤング先生、三部さんと、これまで何度もミーティングを重ねて、今回の企画に至りました。私としては、この素晴らしい機会を最大限に活かすべく、これまで多くの方々が素晴らしい活動を積み重ねてきたことを強調したいと思いましたので、日弁連災害復興支援委員会に呼びかけて、スピーカーを募ったところ、平岡さん、佐藤さんが手を挙げて下さいました。本当にお忙しい中、英語プレゼンという慣れない大変な作業をご一緒頂くことに感謝の気持ちで一杯です。でも、チームだからこそできる厚みのある報告ができると思うので、とても楽しみにしています。いきさつは以上の通りですが、ウェビナーだからこそ気軽にできるアメリカ、韓国、日本、それぞれの国の弁護士の、災害時における活動を比較する視点で見ることができる貴重な機会となりますので、是非多くの方に見て頂きたいなあと思います!ご登録、どうぞ宜しくお願い申し上げます!!!