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弁護士葦名ゆき(あしな・ゆき)のブログです。
東京、福島、静岡、アメリカと移動しつつ、人を幸せにする法律家を目指しています。 東日本大震災で被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
カテゴリ:日出町法律事務所紹介
大寒波長逗留のニュースに心痛む。
特に被災地能登が雪国であることに。 雪国の冬は厳しい。雪国ならではの工夫が凝らされた家の造り、湧水装置などのインフラ、何より、ご近所同士の助け合いがあって初めて乗り切れる季節を、家もインフラもコミュニティも壊れた状態で耐え忍ばなければならない。春よ早く来て。早く早く。これほど、心の底から祈った冬はないような気がする。 そして、大寒波のことがこれほど気になる理由がもう一つ。 当事務所で昨年12月まで法テラススタッフ弁護士として養成していた樗澤玲奈(ぶなざわ・れな)弁護士が、今年1月から法テラス函館に赴任している。赴任後も、メール、そして、ZOOMで定期的にフォローアップしているが、先日のフォローアップ会議では、「雪、大変?」というこちらからの問いかけに対し、家を出る時に、膝まで埋まる雪をかき分けながら歩く、とか、灯油ストーブの熱がお風呂場まで届かないので、お風呂上がりが寒くてたまらない、とか、聞いているだけで凍えてくるようなエピソードを教えてくれた。 樗澤さんからは、「静岡も寒いですか?」という問いかけがあり、実は、静岡的にも「超」がつく寒さを皆感じていたものの、そんな話を聞いた後には何も言えなくなり、口ごもりつつ、「いえ、あたたかいです」と反射的に答えてしまったくらい、申し訳ない思いになった(笑)。樗澤さん、その他、寒い地域の方々、あたたかくしてお過ごし下さい! 樗澤さんは、令和6年の一年間、当事務所で養成を受けた。 初めての一人暮らし、初めての弁護士業務、社会人経験もなかった彼女にとって、日々の出来事の何から何までが初めてで、本当に大変だったと思う。とはいえ、笑っても泣いても、一年間で旅立たなければいけないゴールが決まっている以上、大変だと倒れ伏す暇もなかっただろう。 でも、他の誰よりも濃密な一年を送ってきたと胸を張って良いんじゃないかな。 本当によく頑張りました! 引っ越し準備もあって忙しいのに、年末最後の事務所大掃除の日にわざわざ出勤して一生懸命掃除をしてくれてありがとう。あなたの優しさ、素直さ、元気さ、これからも大切にしてください。 最後に、大掃除の日、樗澤さんにお渡ししたお手紙を貼り付けておきます。
あっという間に過ぎ去った一年でしたね。 樗澤さんにとって、この一年間は、様々な意味で修行に次ぐ修行の毎日だったと思います。 挨拶、電話対応、相談者依頼者の方々との接し方等の社会人としての基本的マナー、法的分析能力、見通しの立て方、起案等の専門家としてのスキル、どれも簡単に身につけられるどころか、法律家である限り、一生磨き続ける必要があることばかりです。 私の大学・大学院通じての指導教官、後藤昭先生は、「法律家は、他人のために勉強する責任を引き受ける仕事です」と教えて下さいました。 今の樗澤さんに、心を込めて、私も支え続けてきてくれた、この言葉をお贈りします。分からないこと、恥をかくこと、は、これからも沢山あるでしょう。養成期間は、それでも私たちが守ってあげられたけれど、これからは、あなたが風を真正面から受け止めなければなりません。 でも、実務法曹であるあなたを頼ってくれる人のために、分からないことから逃げずに、恥をかくことを恐れずに、これからも全力で他人のために勉強する責任を引き受け続けて下さい。 事務所からお贈りした革の名刺が歳月を重ねていくにつれ、次第に良い色に変わっていくように、あなたが元々持ち合わせている明るさや素直さ、まっすぐさが、沢山の責任を引き受け続けることで、この世にひとつしかない温かみのある、そして頼もしく人を包み込む優しさに変わっていき、樗澤玲奈弁護士を頼る人が、心から安堵して前に進む勇気を得る瞬間に、あなた自身がひとつでも多く立ち会えますように。 たった一年間のご縁でしたが、私たちにとっても、素敵な成長の機会を与えてくださってありがとうございました。 今後の樗澤さんのご健康とお幸せを心からお祈りしております。 気をつけていっていらっしゃい。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.02.20 10:56:42
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