ソウル生活〜

大家さんが、私にチョンセというシステムで部屋を貸してくれていたんだが、

韓国の金利もほとんどゼロに近くなってきたので、月々の家賃をもらうウォルセというシステムに変えるから
私には出て行ってくれ、

と言ってきた。



それで、新しい住人が部屋を見に来てたんだが、

不動産屋の態度の悪いこと。

韓国では、大家さんは不動産屋さん一つと契約をするけど、

色々な不動産屋さんがお客さんを連れて来る。



私がいる時間しか部屋は見せないことにしているので、
夜遅い時間や、土曜日。

日曜日は不動産屋さんがお休み。



まず、部屋に入ってくると、

不動産屋さんが、部屋の説明をして、部屋の向き、窓から見える景色の説明、備品の説明などをする。


そして、ここがワードローブ、これが冷蔵庫、などと説明をし


　　ほら～～、開けてよ～～く見てくださいよ。


と言って、勝手にバンバン開ける。


洗面所も電気をパチパチ点けて、


　　ほら～～～、入ってよ～～く見てくださいよ。


部屋中の電気を勝手に点けて回る。



備え付けの冷蔵庫は、倉庫かわりに使っていて、自分の冷蔵庫を持っている。


備え付けの冷蔵庫は、他の収納庫と同じ扉なので、冷蔵庫とわからないからわざわざ見せるのか


　　ほら～～～～～


と、倉庫になった冷蔵庫を開けてくれる。



だいたい、若い人たちなんだが、


　　いや～～、開けてみなくてもいいですよ。



と、じろじろと扉の中までは見ない。




勝手にバンバン開けるのは、オッサン不動産屋、オバサン不動産屋。


お姉さん不動産屋さんは、扉は開けなかった。


若い人たちは、礼儀正しくなってきてるんでしょうか。

夫婦で見に来た人は、帰り際に旦那の方が玄関脇の扉を勝手に開けてたな。





何人も見に来たのに、なかなか決まらないようなので、


　大家さんの家賃設定が高すぎるんじゃないですか！


と、不動産屋さんに文句を言ってみた。


　　何時に行きますから、お部屋にいますか？


と、いつも部屋にいなきゃいけないので、面倒くさかった。


結局、決めたのは、

一番、礼儀正しい感じのいい女の人だった。



不動産屋さんが、バンバン開けるので、


　　開けて見なくてもいいですよ～～


と、言ってた。


気に入って住むつもりなら、
扉の中まで、見なくてもいいんだよ。


何故、扉の中まで開けて見せるのかわからん。