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カテゴリ:本の話題
「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午著。文春文庫。660円。
早い展開と最期の最期までわからないトリックが痛快。波乱万丈の青春小説?読み出しはもう一つキレにかけるけど、だんだんとスピードが乗ってキレ味が出てきます。なんとなく途中でも「なんか怪しいな」って臭いはするのだけど、最後まで読んで「あぁやられた」って、そんな小説です。 ジャンルはアクション・サスペンス物。 ストーリーのさわりを言えば、主人公は昔探偵をかじったことのある成瀬将虎。後輩のキヨシに頼まれて霊感商法を探る内に、殺人事件の関連が浮かび上がって来て…。将虎を取り巻く人物と巻き込まれていく事件。実際にありそうな話で読み進んで行き、最期に目の当たりにするのは意外な事実?? なんとなくほのぼのと、そして退屈を紛らわす程度にほどほどのサスペンス。続編はありえないけれど、こんな稀有なトリックならまた引っ掛かりたくなります。 葉桜の季節に君を想うということ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月01日 22時31分32秒
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