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カテゴリ:原発
そのことを以前に書いたブログの編集をして 漢字教育から見てみます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2009.01.07 漢字を効率的にインプットするには、詰め込みではなく、漢字の特性を踏まえる
<漢字は詰め込みが一番> http://plaza.rakuten.co.jp/zyx1830/diary/200901010000/
と、橋下知事に選出された蔭山教育委員が言っていますが、 詰め込みではなく、 理想を大事にした方が良いので、そのことを書きます。
漢字指導も、それを効果的にするには、漢字の特製を踏まえてすると、子どもは、学習が楽しくなり、漢字を自分のものにする方法を習得し、一生、漢字と仲良くできます。 漢字の特性を踏まえるとは、漢字の形(形・書き方・・)・音(音読み・訓読み)・義(意味・概念)をおさえるということなのです。
・・・・・・・・・・・ 日本教育新聞・2008年6月12日号に漢字指導研究会の指導方法が掲載されました。それは、骨格でしたので、具体的に書きます。
1 新出漢字の指導の第一歩・・・生活と結びつけて これは、漢字学習も身近なことから出発 すると良いということです。これは、漢字は、人間が生きることのですから、そこに戻ると、漢字と親しくなります。算数・社会・・・なども同じですね。
2 第一歩・・・音訓同時指導 このブログで、(易溶性・易燃性)を、どう読むか、話題いったことがあります。 エキヨウセイとイヨウセイ、 エキネンセイととイネンセイの双方に別れて、意見が交わされました。 このような問題は、漢字の音訓指導とその意味指導が徹底しないから起こるものなのです。易溶性・易燃性の意味からすれば、イヨウセイ・イネンセイになる訳ですね。
3 漢字の筆順・書きの指導 カタカナ学習とひらがな学習は、漢字の筆順を習得する上で土台となります。 それは、それらの筆順・書き方が、漢字と共通することがあるからですね。 それらは、ひらがな・カタカナ・漢字の書き順の右から左へ、上から下へなどの筆の運びは、共通しているからですね。 気をつけたいことは、あまり、細部にわたって、神経質にならないおおらかな指導が必要なのですね、漢字書きの許容があることも、気を配っておきたいですね。
4 漢字の成り立ち・構成 この学習の指導をする時に、漢字のからくりを漢字は積み木であり、漢字語(熟語)は、変身マシンに入れるとできることを学習させるといいでしょうね。 漢字は積み木の例
漢字の変身マシン
そして、ここの学習の中で、同意語と反意語・反対語・関係語・上位語と下位語なども、必要に応じて、入れていきます。 低学年の漢字は、漢字学習の土台でありその土台をもとにして、中学年からの漢字学習があるので、低学年の漢字は、低学年で、手首化(意味が分かり、見ないでも、すらすら書け、使えること。)しておきたいですね。 漢字学習は、建物づくりと同じです。カタカナをちゃんと学習しておかないと、レシートをレツートと書いたり、図の中のツがシになったりしますからね。 漢字を手首化して、漢字の積立貯金をためていきたいですね。
5 文づくり 漢字が起こった内発的動機、それは、漢字を作って、使用したいというものでした。この動機は、子供たちの中にも強くあります。 この心理にあったものが、文づくりです。今までの漢字指導では、この使用(活用)という視点が、弱かったのではないでしょうか。 車の運転でいえば練習なしで、ぺパーで運転しているようなものです。漢字の文づくりでは、次のような文が作られました。
高学年で、余・慣・厚・敵・舌の5文字を 日食で太陽を見たが、
これは、漢字の意味と子どもの頭に「橋を架ける」工事のようなものです。 とにかく、文書きを先行させる指導が必要なのですね。また、漢字は、使う中で身に着くからです。 * 以上、5つの特性を指導すると、いいのですね。 これは、詰め込みではできないですね。詰め込みというのは、漢字書きだけが中心になってしまい勝ちですからね。
6 発表 文つくりと発表・話し合いは、友達同士・子ども同士の刺激になり、いい意味での競争になります。 見て・聞いて・発表という五感を通した学習にもなっていますね。この文づくりの発表と話し合いも、こどもたちが喜んでやる学習です。 『漢字(語)を辞書で引いても、イメージがわかない。辞書で理解したことと心で感じたことでは、イメージの色が違う。』という意見をyasukohatensiさん ブログに寄せてくださいました。 この発表と話し合い・聞き合いは、このように深い意味があるのですね。
7 特に注意したい抽象漢字語の指導 「現象になぜ、象(ゾウ)が使われるか、今でも分かっていない。」というコメントを出された方がおります。そう言われてみれば、僕は、このことを気づかず、使っていました。 これで、ここに、漢字指導の盲点があることが分かりました。このことを解明するのには、漢字の意味の変転の視点を持つとことが大切だということも分かってきました。 例えば、原は、はらっぱの「はら」なのに、なぜ、原因の原で使われるのか、作るは、「つくる」なのになぜ、作用の「作」で使われるのか、疑問がわきます。 これらの他にも、本...本質、客...客観、・・・などがたくさんありますね。
次は、このことの具体的な指導の実践です。 「現象」・・・なぜゾウ(『象』)を使うのか。 指導の為に次のような漢字プリントを作りました。 ものの形や姿という意味があるということですね。
この実際の指導例は、下記で書いてあります。
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元・A教科書編集部長・現場教師・研究者が作ったものです。 A教科書編集部長さんは、長年、国語教科書の編集にあたっていて、 漢字指導のあるべき姿を追及していました。 その中で、僕らの考えに共鳴して下さいました 。
* こちらは、1字・1字の指導の練習帖です。
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