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カテゴリ:燃費技/燃費考察
振幅法は、地形がはまれば良い結果を生むことが多いですが、オールマイティではないです。もう一度、
一から検討をしてみようと思いました。 このネタは、いままで何度も考察していますが、温存法が意外と燃費が良いので、再度考察しました。 繰り返しになる内容もありますがご容赦ください。 私の通勤路でバッテリ振幅法(モーター多用走法)の方が、好結果を出し始めたころ、理不尽に思った ものです。充放電ロスを考えると、バッテリの出し入れが多い振幅法はエネルギーの無駄が多いからです。 基本的には温存法は利にかなった燃費技 モーター走行して、バッテリを消費するということは、充放電を繰り返すということです。充放電ロス を考えると、やはり振幅法は分が悪いです(エネルギー変換効率の問題)。 バッテリ温存法は、この充放電ロスを極力排除し、バッテリレベル(BL)を6の上限に維持して走行す るスタイルです。エンジン走行時に無駄な充電パワーを取られないため、エンジン燃費が良くなります。 振幅法が有利な場面とは これに対し、振幅法は、モーターを多用してバッテリレベルを減らした分をどこかで充電する必要が あります。それは、下り坂や停止での回生だったり、加速時の充電走行ですが、充放電ロスを考えると、 信号や下り坂の充電ポイントのない郊外路などで行うと、燃費は良くありません(注1)。 しかし、振幅法が有利なこともあるはずです。故意に充電するのではなくやむなく充電される場所を 走行する場合です。 (1)運動エネルギーを放棄するしかないとき 信号や右左折、渋滞による停止、長い下り坂で回収されるエネルギーをモーターで再利用する (2)余ったエンジンパワーがある場合 加速や登坂時、巡航時などでエンジンパワーが駆動だけでは余ってしまう場合の 充電に使用できるエネルギーをモータで再利用する。 こと、市街地の場合、(1)による回生、(2)によるエンジン走行時の充電が増えます。 流れに沿った走行をするほど、速い加速、急停車になります。 また、滑空だとスピードが出すぎてしまうアップダウンを走行する場合もそうです。 一方、モーター走行に適した条件とはどのような場面でしょうか。 モーターは0発進時や、40km/hまでの低速走行では効率が良いですが、40km/h以上の 走行や、加速や登坂はエンジンを使用すべきです。また、エンジンオンすると効率の悪いような 渋滞中の短距離走行ではモーターです。 温存法が燃費が良いからとモーター走行を控えていると、市街地やきついアップダウンがある地域 ではバッテリレベルは6の上や7、8になります。BL6の上限以上になると、普通のアクセル ワークではモーター走行になりやすく、プリウスのコンピュータはバッテリを放電しようとしま す(バッテリ拒食症)。 このバッテリ拒食症状態は、モーター走行に適していない条件(加速、登坂、ハイスピード巡航など) でも、モーター走行をしようとします。この不用意なモーター走行を、熟練したアクセルワークで 完全に排除できれば、温存法は、いかなる場合でも最も燃費の良い方法になるように思えます。 これでも私が振幅法にこだわる理由は、温存法では上記(2)の分による充電がなくなることです。 2004年11/12の日記に書きましたので、参考にしてください。 この結果を見て、一般の郊外路で真似してもだめです。あくまでも、下り坂のあとに市街地での 多数の発進加速が控えている場合です。 本日時点での考察結果 上記11/12の日記で、市街地はBL5が適正と書きましたが、今回の考察で、以下のように訂正します。 (長い渋滞にはまるとさらなるBL低下の恐怖があるためです)。 基本はBL6上の温存法 市街地で流れに沿った加速、減速を繰り返す場合は、BL6の下~中が適正 これって、もしかして、BL温存法そのもの??? それとも、BL小振幅法??? ・・・と書いてきて、もっと本質的な問題に気づきました。 大振幅だろうが、小振幅だろうが、バッテリから出し入れする量が同じであれば、ロスも同じ。 結局燃費は大差ないことになります。バッテリから出し入れする量を減らさないと、真の温存法に ならないのでは??? EPV師匠が充電矢印を出さないグライダー加速にこだわる理由はこれでしょうか? ※大振幅法が有利だと思っていた通勤復路でも、BL小振幅法で同等の燃費を出せるようになりました。 バッテリの出し入れを極力減らした真の温存法なら、もっと上を狙えるのかもしれません。 しかし、バッテリの出し入れのロスが問題視されるなら、モーター走行は悪です。モーター走行を 控えた走行で、大振幅法の燃費記録を上回れるようにならないと証明できたことになりません。 しかし、低速や短距離走行ではモーターは断然有利です。モーター走行はこれだけに絞って小振幅に 留め、郊外路ではBL6上限を維持した温存法が、最適ではないでしょうか・・・ しばらくは、この方法をチャレンジしつづけます。温存法と小振幅法のハイブリッドです。 (注1)BLが低下すると燃費が悪い理由 ・BLが低いとエンジン回転が高めに制御されます。 ・プリウスの駆動時の最低エンジン回転は1180回転ですが、このときの燃料噴射時間を 比べると、BL6の上のときは、4ms台、3ms台が出ますが、BL4のときは5ms台 です。巡航燃費で大きな差がつきます。 (おまけ1) 吸気温対策として、昨日の写真に加えてダンボールを一枚追加し、吸気口とフェンダー の間に梱包材のプチプチ君をたっぷり挟み込みました。寒くても+15℃確保です。 (おまけ2) スタッドレスタイヤ ミシュランX-ICEに履き替えました。ファーストインプレッションは 本家の板に書きました。お勧めです。そのうち、特集します。コーナリングはGT3よりも ずっと良いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.12.01 09:23:00
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