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ハーブコア ♣ 高木肥料店

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カテゴリ:経営 編
凍霜害があっても、田植えを急ぐ理由〔わけ〕。

3月下旬から4月上旬の気象は、気まぐれ。たとえ南九州とはいえど、
いちど寒波が襲来すれば、早朝から午前中にかけて気温が氷点下にな
ることも ままあります。

このような低温及び強風といった気象条件のなかに、田植されたばか
りのイネの苗が、あったとしたらどうでしょう。

ご存知のように、なんといっても イネは熱帯が起源の作物 ですから
12度以下の気温下になると、まずはじめに生育が止まります。さら
に続けて寒波が続くと〔遭遇した時間の長さにもよりますが〕悪くす
れば

 イネは葉先から枯れはじめ、最悪の場合は枯死

してしまうのです。

ちなみに昨年の2012年は、とくに寒さと風が厳しく、わたくしも
田植作業の終了した田に氷が張った光景を2度・3度と目撃しました。
このような田んぼで、苗が枯死した場合には、後日あらためて田の代
かきをおこない新たな苗を田植えしなおすことになります〔枯死した
苗は代かきと同時に土中に鋤きこまていきます
〕。

さて、そこでです。

なぜに農家さんは、寒波がくるかもしれないというリスクをかかえて
までも、3月中下旬に〔ある意味無茶をして〕田植えを急ぐのでしょ
か。

その答えは・・・じつは とれたおコメの価格にあります。

8月15日のお盆前、なかでも7月中にとれたおコメの価格は高いの
です。そこには、

 お盆前の、なるべく早い時期に、まとまった量の新米がほしい

という市場のリクエストが存在するのです。

というわけで、田植えをしたあとに寒波がきて、田に植えられたイネ
が枯れてしまうかもしれないというリスクをかかえてまでも、南九州
の沿岸部の農家さんが3月中下旬に早期イナ作の田植えをするのは、 

 農家さんが市場原理にのっとってイナ作をしているがため

ということになります〔需要があるというのは、ほんとにありがたい
ことだとおもいますし〕。
→ 農家は買ってもらってなんぼ の回は こちら

そして、もうひとつ。

そこには、〔30年以上にもわたって〕早期におコメを収穫する作型で
培われてきた“技術”の存在も あります。
そう、たとえ激しい寒波がきたとしても、田植されたばかりの
イネの苗を枯らさないための技術の集積が〔いまは〕ある 
 のです。

次回は、そんな冷害対策の技術についてのおはなし です。


晴れ  おコメの低温貯蔵の技術が発達していなかった時代の話し、
  ですが、今回ご紹介したお盆前の宮崎コシヒカリの買取価格は、
  30キロ当り 12000円することもある といった経営的には
  じつに“おいしい”時代でした。
   
 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染








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Last updated  Mar 9, 2014 07:10:27 AM



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