前回:『実録!転職びんびん物語始めました』を読む
最近、電車やネット上の広告にリクルート会社の広告が目立つようになったと思いませんか?「今の年収に不満な人」「転職で年収が○○万円アップ(当社比)」「あなたの適正年収を知る」・・・など年収にターゲットを絞ったキャッチコピーが踊っています。
たいていの転職系のサイトには無料年収査定のチェックができるようになっているので私も何個か試してみました。学歴、職歴、業種、現在の給与、資格などをインプットすると、ものの数分で適正年収が出てくるようになっています。前職が派遣社員だったため、ボーナスがなかった私は今よりもちょっと高めの水準で数字が出てくるだろうとワクワクしながら送信ボタンをクリック。すると・・・なんじゃこりゃー!一瞬自分の目を疑いました。そこには現在の年収の約1.5倍から2倍の年収が提示されていたのです・・・。ボーナス込みということを考えても高い水準。心はもう一気にヘッドハンティングコールを待つヤング・エクゼクティブ。「転職で年収が1.5倍アップ(当社比)」ってのは本当だったのか・・・。転職活動への意欲が一気に高まったのは言うまでもありません。
その後、最大手のリクルート会社イン○リジェンスの無料年収査定を試してみました。こちらの査定はすぐ結果が出るウェブ上のものとは違い、自分の基本データに加えて詳細な質問に答えていく形式。しかも結果は後日、郵送でやってくるというもの。これはかなり精度の高い結果に違いないとはやる気持ちを抑えつつ結果を見てみると・・・そこにもやはり現年収の約1.75倍の数値が。テンションの上がった私には、想定年収の下のほうに小さい文字で書いてある「この想定年収の数字は必ずしもあなたの転職後の年収を保障するものではありません」という断り書きは目に入らないのだった・・・。
後日談:その後実際の転職活動中にいろいろな求人案件を見たけれども想定年収があてはまる求人はほとんどが経験5~8年以上の管理職だった。無知な私は見事に夢の想定年収に踊らされてしまったわけ。しかし、リクルート会社も転職希望者の心理を見事についてくるものだなあ。
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