前回『人事部は仕事をしているのか?』を読む
以前に書いた鼻につく優等生CAの他にも様々なCAさんと面談をしました。CAにも色々な人がいるもので、是非とも紹介したい案件があるからメールしますと言ったのにその後連絡が途絶えたCAや、やる気のないおじさんCA、全然希望と違う案件ばかり紹介するCA、「紹介できる案件が20は下らない」と自信満々の外国人CA(サスペンダー着用)・・・その中で一人、印象に残ったCAさんの話。彼女は私と同じ年で転職してCAになった人だった。面談を終えて、雑談ムードに。
「何か困ったこととか、ありませんか?」
「実は・・・」
彼女の柔和なムードに気持ちが和んで私は悩みを打ち明けた。応募しても不採用通知ばかり。求人に明記されている資格と経験はクリアしているのにもかかわらず面接で落とされてしまう。好感触で終わってもダメな所が多かった。
「転職活動って恋愛に似ていると思うんですよ」
「恋人探し・・・ですか?」
「ええ、例えば自分の好みではない人から熱心にアピールされると悪い気はしませんよね。そのうち、自分の中でだんだんその人が気になってくると思うんです。それと同じで、資格と経験もたしかに大事ですが、『あなたと付き合いたいんです』という心からの熱心なアピールがやはり大事なんです。面接官も人間ですからね。熱意が足りないと『別にうちの会社でなくてもいいんじゃないか』と思われてしまう場合があるんです」
なるほど・・・・! 確かに私には今まで『どうしても御社で!お願いします!!(お辞儀をしながら手を差し出す)』という熱意が欠けていて耳が痛い話ではあった。資格や経験などの自己PRにとらわれ過ぎて一番大事な熱意のこもった志望動機のことをあまり考えていなかったのだった。
このCAさんの話に私の持論を付け加えると、相手と自分の「ツボ」が一致するかどうかという話がある。映画「オースティン・パワーズ」が大好きでオースティンの下ネタが最高!と思っている人(私だけど)は「オースティン・パワーズ?あんな映画面白いの??」という人とは付き合えない。逆に同じくオースティンが大好きな人とだったら何時間でも映画について話せるだろう。それと同じで会社と自分のツボ、例えば自分の売りである経験を会社がイイ!と思わなければ不採用になってしまうだろうし逆に自分が会社のここがイイ!と思って惹かれる場所がないと両者合意の上で円満内定になるケースも少ないと思う。うーん、深い。あとは便利な「縁」という仏教用語。でも本当に「縁」ってあるんだなーと長い転職活動中に思う場面がたくさんありました。
余談:偉そうなことを書いてしまったけど既に次に向けて転職気分が高まっている私(汗)。さすらいの転職ジプシーもしくは常にステップアップ欲のある人か・・・(ポジティブな言い換え)でも常に自分を磨いていたいものです☆
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