2199878 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

第7官界彷徨

第7官界彷徨

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

薔薇豪城

薔薇豪城

お気に入りブログ

『東インド会社とア… New! Mドングリさん

カラーから モノク… New! lavien10さん

国家を衰退させる愚… New! 七詩さん

ダブルスタンダード inti-solさん

この曲なに? abi.abiさん

コメント新着

薔薇豪城@ Re[1]:古典講読「方丈記」(07/03) KUMA0504さんへ 方丈記は短い文章の半分が…
KUMA0504@ Re:古典講読「方丈記」(07/03) こんばんは。 この前の京都の旅で偶然にも…
http://buycialisky.com/@ Re:橘始黄(12/03) propoer dose of cialisget cialis cure e…
http://buycialisky.com/@ Re:源氏と夕霧・父と子対決(09/14) what works better viagra cialis levitra…
http://buycialisky.com/@ Re:仏さま(11/28) cialis 5mg preis 84 stuckhow often cial…

フリーページ

私の源氏物語


国語・国文学会・薔薇篇


古都を旅して、


源氏物語の姫君


舞台鑑賞・能楽堂&こまつ座2012年


伊勢のみやび・私の伊勢物語


伊勢物語その2


源氏物語ー玉鬘


源氏物語ー柏木


源氏物語ー横笛


源氏物語ー夕霧、御法


古今和歌集仮名序


古今和歌集/春の歌


舞台鑑賞・能楽堂&こまつ座2013年


宇治十帖


古今和歌集夏、秋、冬の歌


更級日記


町子の日記


清少納言の日記


道長の日記


定家くんの日記


蜻蛉の日記&2014年能楽堂&こまつ座


兼好さまの日記


古今和歌集 賀の歌 離別歌 羇旅歌


なぎ子の枕草子


伊勢物語その3 2010年9月~


上野誠先生の万葉集


上野誠先生の万葉集その2


古今和歌集 恋の歌


上野誠先生の万葉集その3


五味文彦先生の平家物語


五味文彦先生の平家物語その2


五味文彦先生の平家物語その3


五味文彦先生の平家物語その4(巻5)


五味文彦先生の平家物語その5(巻7)


五味文彦先生の平家物語(巻の8巻の9)


五味文彦先生の平家物語巻10・11


放送大学2013年


英勝院様御事績


佐藤勝明先生の「おくのほそ道」


佐藤勝明先生のおくのほそ道その2


佐藤勝明先生の「おくのほそ道」その3


佐藤勝明先生の「おくのほそ道」その4


佐藤勝明先生のおくのほそ道 その5


舞台鑑賞・能楽堂&こまつ座2015年


八ッ場ダム


ダム問題をめぐる情勢


ダム問題をめぐる情勢その2


まぼろしの追原ダム


追原OPPARAつうしん


追原騒動記


薔薇豪城作品集その1・短歌


なまはげの夜


詩-蒼い春と朱夏


詩-白の時代


往復書簡


薔薇亭華城の時代


詩・晩秋


ローザルクセンブルクの時代


チラウラ短歌


チラウラ俳句


チラウラ俳句その2


俳句あれこれ


連歌デモ


連歌デモその2


私の立原道造


私の宮沢賢治


私の第七官界彷徨


フランス革命


革命暦


千葉なでしこ9条の会


わたしの9コレクション


韓国歴史ドラマ


戦争遺跡


2011.09.04
XML
 小さい秋です。
 秋の実りを探していたら、こんな実が見つかりました。家に帰って牧野富太郎で探してみたら、意外にも「ツタ」以外に該当するものがありません。
 「ナツヅタ」「アマズラ」ともいうブドウ科の植物。アマズラだったら清少納言の大好物だけど。
 食べられるのかな?子どもの頃、これを「馬の目ん玉」と読んでました。近所のガキ大将に、食べられない実だと教えられました。田舎の子ども丸出しですね~!
 ♪ツタのからまるチャペル♪と同じとも到底思えないんですけど。

 さて、今週のNHK古典講読、上野誠先生の「万葉集」のテーマは、東うた、でした。巻14のすべては東歌だそうです。

 上野誠先生によれば、古代の地方文化が万葉集で分かる。文化の中の最も大切なのは言葉、万葉集には地方の言葉=方言で書かれているものがある。
 それは、1/東うた。2/防人のうた。だそうです。

 東うたはどんなものを言うのかと、学会で意見も分かれていたそうです。
 かつては、東歌は、東国の人の作った歌、と都から東国に行った人の歌とある。それは、方言が色濃くある歌と、大和とあまり変わらない歌もあるため。とされていた。
 そののち、歌謡だったという意見も。
 また、方言に地域差が少ないので、これは東国訛りふう歌である、という考え方も。

 ともかく、東歌には、大和と変わらないものと、かなり積極的な直裁な恋の歌、生産に関わるもの、という3つが特徴だそうです。

 巻14の最初の歌
3348番   上総国の歌
*夏麻引く海上潟の沖つ渚に船はとどめむさ夜ふけにけり
(夏麻(なつそ)引く、は「うな」(海の中の潟)の枕言葉。おそくなったので、ともかく船は留めましょう)

 千葉には海上郡海上町(かいじょうぐんうなかみまち)という町があり、ここの歌だと思っていましたが、特定はされてないみたい。

3349番   下総の国の歌
*葛飾の真間の浦みを漕ぐ船の船人騒く浪立つらしも
(船人が声をかけあうようになった、沖では浪が立つようになったらしい)

3350番   常陸の国の歌
*筑波嶺の新桑繭の衣はあれど君が御衣しあやに着欲しも
(私は、すごく良い絹の着物を着ているけど、あなたの着ている着物が無性に欲しいのです)
 昔、愛し合った男女は肌着を交換する週間があったのでそうです。これは女性からの求愛のうた)

3351番   常陸の国の歌
*筑波嶺に雪かも降らる否をかも愛しい児ろが布乾さるかも
(筑波山に雪が降ったのかなあ、いやそうではない、愛しいあの子が布を晒しているのだろう)
 これには、作者が見ているのは何?の論争があり、
 雪を見て布を晒す姿を想像、と、晒した布を見て雪を想像、とあるそうです。上野誠先生は、布を干しているのをみて、、、の労働の姿と捉えるそうです。

3352番  信濃の国の歌
*信濃なる須賀の荒れ野にほととぎす鳴く声きけば時すぎにけり
(ほととぎすが鳴く声を聞けば、、、の解釈がいろいろあり
・待ち人来ない
・農業(種まきとか)の時期を過ぎてしまった
・ほととぎすの声に「時すぎ」をかけた
 
 巻14の巻頭の歌5首で、上総、下総の歌は都の歌と変わらない、常陸の歌は東歌らしい、信濃の歌は都の人の作らしい。

 次に、当時の風習の分かる歌。
3371番   相模の国の歌
*足柄の御坂かしこみくもり夜の吾が下延へを言出つるかも
(足柄山の峠越えが余りに怖くて、人に教えてはいけない思っていた恋人の名前を言ってしまったよ!)
 昔は、危険な峠越えをする時に、地の神様にお供え物をする風習があったが、それがない場合、自分の大切な秘密を神に教えて、それを供物とする風習があった。
 当時、女性は自分の名前を恋人以外には明かさなかったのだが、その大事な名前を神への供物にしてしまった、なにしろそれほど怖い足柄峠越えだったんだよ~)

3560番  
*真金吹く丹生(にふ)の真朱(まそほ)の色に出て言はなくのみぞ吾が恋ふらくは
(金の精錬に使う硫化水銀を「にふ」といってその朱色は類を見ないほどの朱色だった、
 そのはっきりとした赤い色のようには、はっきりと言わないだけですよ、私が激しくあなたを思っていることは)    
 万葉の時代に金の精錬に硫化水銀を使っていたなんて、、、、それを歌にするなんて、すごい技術系の男子がいたんですね~!
 素敵!






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011.09.04 14:08:51
[日本と世界の文学論] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.